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深発地震の被害について
こんばんは。 ついさっき320kmの深さのちょっと大きめな地震があったもので、 若干不安になったので質問させて頂きます。 さっと検索してみたところ、このような深さの地震は深発地震といい、 被害はそれほど出ない、ということを目にしました。 これは本当なのでしょうか? 自分は地学の勉強はしていないのでよくわからないのです。 なんとなく深い位置の地震だから震源と揺れる位置がずれる、というのは 理解できるのですが、そんな深い位置の地震が他の浅い位置で起こる 地震より被害が少ない、というのがよくわからないのです。 どなたか、よろしくお願いしますm(_ _)m
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質問者さんは高校生の様なので簡単に書きます。 震源の深さに関係なく「地上での揺れ」の大きさを決めるのは 地表(=地面)に近い「地層」の硬度(硬さ、柔らかさ)です。 従って、同じ地震のエネルギー(揺れ=波=周波数)でも 硬い地層(岩盤=鉱物)では 「速く(短く)」、柔らかい地層 (砂・土・火山灰)では 「遅く(長く)」伝わります。 この時、震源から地表までの間に揺れを吸収する柔らかい地層や 地下水脈・空洞・断層(地層の切れ目)が在れば、必然的に地表での揺れも 小さくなって被害も出なくて済むのだけなのですが そのままダイレクトに(=直接)伝わってしまうと 被害が大きくなってしまうと言う事になります。 しかし、この単純な理屈だけで片付きそうな感じなのですが 実際の地層(堆積=たいせき。重なり具合)は非常に複雑で ケーキの断面の様に、水平方向に「一定」と言う訳には行かず http://www.b-shoku.jp/modules/wordpress/attach/u380/090125181951.JPG 実際には↓の様に、方向も堆積量(体積=面積x深さ)もバラバラ http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/15seikahoukoku/eri1/0105/r0105.f2.15.jpg なので、震源が深くてもどこに影響が出るかは解らないので 今回の様に、それなりに揺れた上に「ズレ」が生じるのも 揺れの「大きさ」「方向」「地層」が大きく関係しています。 勿論、#1さんの回答に有る「遠い=(揺れが)弱くなる」も 間違いではないのですけど、地表までの揺れのエネルギーが 必ずしも小さくならない事が今回の地震のポイントです。 もっと厳密に言うと、震源のエネルギー(揺れの源)も 夏祭りでの「打上花火」みたいな「真円(しんえん。球体)」 =「点」の力ではなく「歪んだ面(立体)」で起きているので 尚更、揺れのエネルギーの伝わり方は複雑なのです。 ここをもう少し解り易く説明すると、丁度「甲子園」も始まったので 「野球」の「バッター」を震源、打球が「揺れのパワー」とすると 「セカンド」を越える外野(ライト)まで抜ける強烈な当たりで センターとライトを守っている選手が間に合わず転倒(揺れ:大) (センター&ライトの選手は 打席[=震源]から遠い) そんな風に「偏り:かたより」が在るのが震源の特徴です。 もしこれが、1アウト満塁で「バント」でもされたら (ピッチャー含め)内野の全てが バタバタしてしまうので それを「浅発地震」と置き換えれば良く解るかと思います。 (打球の移動エネルギーが小さくても与える影響が非常に大きい) また、雨の試合なら「ゴロ」だと「失速」してしまいますよね? この部分が(地震エネルギーの)「吸収」と言う事です。
その他の回答 (1)
素人の単純な推量ですが、 震源が深いと地表まで遠いので、地震の波が伝わっている間に大きく拡がって弱くなるということではないのでしょうか。(遠くの音が小さく聞こえるのと同じ。) もともと深発地震のエネルギーが小さいかどうかについては知りません。
お礼
やっぱり距離の問題なんでしょうかね? 回答ありがとうございました。
お礼
なるほど! メカニズムが解ったので、不安も多少取れました。 とてもわかりやすい回答、ありがとうございました!