まず、単純に回答した後、くわしい回答を書くことにします。
「伝わる」を敬語で表現する場合、「~のことが~さんに伝わります」以外の言い方はありません。
しかし、別の動詞を使えば、「~のことが~さんのお耳に入る」「~のことを~さんがお聞きになる」とか、
「~のことを~さんのお耳に入れる」「~のことを~さんにお知らせする」などと表現できます。
くわしく説明します。
日本語の敬語には3種類があると言われています。
尊敬語 「~する」人に敬意を払う 例「ご覧になる」
謙譲語 「~する」相手になる人に敬意を払う 例「お目にかける」
丁寧語 対話の相手に敬意を払う 例「見せます」
「伝わる」の場合、何かが誰かに自然と「伝わる」ので、「誰かが誰かに」という尊敬・謙譲の表現に必要な要素が満たされないため、丁寧の表現(伝わります)しかできないのです。
「誰かが誰かに伝える」の場合なら「お伝えする」「伝えます」あるいはそれを合わせた「お伝えします」という、謙譲・丁寧の表現はできますが、尊敬の表現はできません。「お伝えになる」という尊敬の表現は形式上はあり得ますが、「伝える」という言葉は基本的に対等か目上から目下への伝達を前提としていると思います。
したがって、尊敬の表現なら「誰かが誰かにお教えになる/おっしゃる」などと言い換える必要があるでしょう。
しかし、「何かが誰かに伝わる」ことを、広く、「誰かが何かを知る」とか「誰かに何かを知らせる」と解釈すれば、最初のような「お耳に入る/お耳に入れる」「お聞きになる/お知らせする」のような言い方が考えられるわけです。
お礼
上記の補足の訂正です。 状況と致しましては、目上の方に以前に連絡したことがほんの少し間違って伝わっており、それを再び正しく伝えるにあたって、こちらの言い方が偉そうに聞こえたらごめんという事を伝えたいというものです。
補足
再びのご回答有難うございます。 状況と致しましては、以前に連絡したことがほんの少し間違って伝わっており、それを再び正しく伝えるにあたって、こちらの言い方が偉そうに聞こえたらごめんという事を伝えたいというものです。