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サダム挺身隊?
このジャンルでいいかどうか迷いましたが・・・。 イラクの民兵組織サダム・フェダイーンを新聞等では「サダム挺身隊」と書いていますが、英字紙等では何と書いているんでしょうか? と、いうのも、そもそも挺身とは仏教の「餓えている虎を見て、我が身を以って虎の食物となし、虎を生かす道」とされており、日本では太平洋戦争末期に、主に、軍需工場等で勤労奉仕する女学生を「女子挺身隊」と呼称していたと思います。(どうもお隣りのある国では「身を挺する=慰安婦」と誤解しているようですが) それがなぜイラクの民兵組織の呼称としてそう翻訳されたのか疑問です。
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アラビア語は動詞を基本として、そこから関連する様々な語を作ります。 「フェダイーン」はアラビア語の動詞ファダー fadaa から派生したもので、この動詞には第一義として "to redeem(救う)" や "to ransom(回復する、解放する)" 、次いで "to sacrifice(犠牲にする) という意味があります。 その名詞形の一つがフィダーイー fidaa'ii で、さらにその複数形フィダーユーン fidaa'yuun が「フェダイーン」にあたります。これは "one who sacrifices himself (for his country)(自らを犠牲にする(特に国のために))" という意味がありますから、「国を守るためにみずからの身を挺する」ということでアラビア語の原義に従って「挺身隊」と訳すこともできるわけです。 「決死隊」という訳も見かけますが、当たらずとも遠からじだと思います。また「民兵組織」は "paramilitaries" "militia" といった意訳から来ているものではないかと思います。 英字紙については私の知る限り、そのまま "Fedayeen Saddam" か、あるいは "Saddam's Martyrs" "Men of Sacrifice" とする例が多いようです。実際、アラビア語-英語辞典でもそのまま "fedayeen" や "commandos" という訳になっています。
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- been
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英語表記についての回答ではありませんが・・・ サダム・フェダイーンの訳語としては「サダムの戦士」も広く用いられています。参考URLはその一例です。 また、「挺身」という日本語は、「敵中深く潜入する」という意味の軍事用語としても用います(レンジャー部隊を日本語でいえば「挺身隊」です)。 サダム・フェダイーンは正規軍とは別のバース党傘下の軍事組織のようなので民兵に近く、伝えられる主任務(反体制組織の弾圧、シーア派住民の監視)から推測すれば軽装備の部隊と思われるので、ゲリラ的な行動で米英軍の後方地域を撹乱する部隊ととらえれば、「挺身隊」という訳にも合理性があると考えます。
お礼
有難うございました。 参考になりました。
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有難うございました。 大変参考になりました。