中学生の筆の使い方
中学校の教員です。資格はないのですが、十数年書道を習っていた経験を買われて
一年間、書写の授業の応援に行くことになりました。
私の経験をもとに生徒には教えていますが、どうしても確信が持てない部分もあります
のでご助言いただけると幸いです。
生徒の書道セットをチェックすると、小学校の時の手入れのまずさからか、大半の子の
筆は墨で固まってガチガチでした。中には、穂先の3分の2ぐらい固まっていて、1センチ
ぐらいしか使えないような筆の子もいました。その子らに、まず筆をじっくり洗わせました。
授業時間ではどうにもならないものは、一晩ぬるま湯に浸してからまた墨を洗い流す
ように指示を出し、糸でしばっている生徒については一度糸を切って根元まで洗うように
指示を出しています。
小学校の低学年では、筆を糸でしばって、書きやすいようにしていることもあると思いますが、
私は基本的に筆は基本的に根元まで下ろせる状態で字を書くべきだと思っています。
じっくり洗ってもどうにもならないほど痛んだ筆については、(元々小学生用の書道セット
に入っているような筆ですので)、その筆の利用に固執せず、新しい筆(1000円前後)の
購入を勧めているという次第です。
ただし、私が、こういうものだと思っているだけで、何ら根拠があるわけではありません。
上のような考え方に間違いがあればぜひご指摘をお願いします。
また、例えば、生徒が、以前習っていた習字の先生に「筆はある程度固まっていた方が
いい」とか「糸を巻いて使いなさい」と言われたと訴えてきたら、どのように指導すべきで
しょうか。
なかなか、このような状況の対処に言及している書物は見かけたことがありません。
あくまで、習字の経験者に教える、のではなく、授業レベル(9割は授業以外での習字の
経験がない)という状況を考慮して、何かアドバイスいただけると幸いです。