まずは税務署に相談するのがいいと思います。親切に教えてくれますよ。
自分で仕事をするとなると、たぶん青色申告をすることになると思います(確定申告には白色と青色がある)。青色の方が、税金が安くなる(特別控除がある)、損失を出して赤字になったとき、その損失分を翌年に引き継げるなどの「お得」な面がおおいですが、その分、白よりも青の方が帳簿もしっかりつけなければなりません。
また、確定申告は毎年2月~3月ですが、いきなり税務署に行って青色申告をすることはできません(白はいきなりでもOK)。あらかじめ、税務署に、「平成15年度分から青色申告します」という届け出を出さなければならないのです。
このときに、税務署で経理に関して相談に乗ってくれますし、税理士なども紹介してくれます。
また、特定の税理士に経理をおまかせ(あるいは相談)したい場合は、地元の税理士会の相談窓口で、税理士を紹介してもらうといいでしょう。税理士会の連絡先がわからないときは、インターネットで検索するか、税務署の相談窓口で連絡先を聞いてください。
最近では、1年間の取引明細や領収書をとっておいて、それをまとめて郵送すると、確定申告用の申告書と帳簿を作成して返送してくれるという、インターネットを使った経理サービスも登場し始めているようですが…最初のうちはちゃんと税理士さんや税務署で、顔をつきあわせて、根掘り葉掘り質問しながらやってみた方がいいと思います。コツをつかんでしまえばなんということはないのですが、経理業務が初めてということになるととまどうことが多いと思いますので。
特に、家計簿なら現金主義…実際の現金の動き…で記録すればいいのですが、青色申告などの場合は現金主義ではない発生主義なので、発想を転換する必要があります。たとえば、4月に仕事をして6月に報酬をもらう場合、現金主義なら6月に入金(所得が増える)ということになるわけですが、発生主義では4月に仕事をした時点で所得が増えます(6月に実際にお金を受け取るまでは、相手先に自分の報酬を貸していると考えます)。
とりあえず、税務署で相談するにしろ、税理士にたのむにしろ、入金、出金に関わる書類は全部とっておいた方がいいでしょう。でないと、あとで面倒なことになるかも知れません。
あと、青色申告で控除の特典をフルに活用するためには、簡易簿記(家計簿みたいな帳簿)ではなく、企業と同じ複式簿記(正規の簿記ともいいます)で帳簿を付けなくてはなりません。これも慣れないと最初はちんぷんかんぷんですし、慣れたにしても、手作業で細かい計算を行うのは骨が折れます。せっかくパソコンを使っているのですから、今から簿記ソフトを購入して、入出金はパソコンの青色申告用の簿記ソフトに記録するようにした方がいいと思います。毎日入出金を間違いなく入力していれば、来年2月の確定申告時には、集計結果をプリントアウトして申告するだけ…とっても簡単です。