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黄昏熱とは?
ガルシア・マルケスの著作の中に『黄昏熱』というものが出てくるのですが、どういった病気なのでしょうか。 ご存知の方いらっしゃいましたら、お教え下さい。
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- ghostbuster
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わたしが持っている1983年発行の『予告された殺人の記録』(野谷文昭訳 新潮社)には 「彼女たちと双子の間に、もうひとり娘がいたのだが、肺病がもとで死んだ」(p.36)とあります。 ただ、 http://www.scribd.com/doc/6320379/Marquez-Gabriel-Garcia-Chronicle-of-a-Death-Foretold で英訳のフルテキストが読めるのですが、それには "nighttime fever" とあります。 nighttime fever は、文字通り夜間に発熱することで、これで「肺病」と言えるかどうかは情報不足というような気がします。 これは原文を読んでない上での単なる想像でしかないのですが、1983年の初版と、#1の方が書いていらっしゃる1997年の新潮文庫版に所収されるあいだのいずれかの段階で、翻訳をなさった野谷さんが改められたのではないでしょうか。 さらに想像を重ねるならば、「肺病」と特定するのではなく、nighttime fever に対応する日本語として、「黄昏熱」という言葉を編み出されたのではないのでしょうか。 まったく根拠のない想像ですが、何らかの参考になれば。
"黄昏熱"で検索したところ、以下のページがヒットしました。 http://www.asahi-net.or.jp/~di8y-ookb/feb2006.htm ガブリエル・ガルシア=マルケス『予告された殺人の記録』野谷文昭訳、新潮文庫、1997。 (前略)、「彼女たちと双子の間に、もうひとり娘がいたのだが、黄昏熱がもとで死んだ」(後略) 質問者さんがお読みになったものが同じものかどうかわかりませんが、黄昏時に発熱する病気で命にかかわる場合があるものの代表例は「結核」です。 結核の主な症状 [ 全身症状 ] * 発熱:結核菌の毒素により発熱し、3週間以上続く。朝には低く、 夕方に微熱が見られることが多い。急性に進行する乾酪性肺炎や粟粒性結核症は高熱となることがある。 http://www.hosp.go.jp/~wbeppu/section/nurse/nurse8.html
お礼
丁寧な回答本当にありがとうございました! 黄昏時に発熱する=結核という発想はまったくなかったため、眼から鱗でした。 本当に助かりました。
お礼
英訳まで調べていただけるとは……本当にありがとうございます! 以前は『肺病』と訳されていたのですね。 とても参考になりました!