こういう質問をされるということは若い方だと思いますが、研究ノートの位置づけは分野によっても慣習が異なりますので、博士課程の学生さんなら指導教員、ポスドクや助教なら同じ分野・研究室の准教授・教授、研究所の研究員なら主任(上級)研究員か上司にお聞きになった方がよいかと思います。
周りの方に聞くことを前提として、私の研究分野(理工系)の場合を書きます。
研究業績については指定のフォーマットか分類の参考例があるのではないかと思いますが、大体、学位論文、査読付き論文、その他(査読なし)の論文、国際会議(査読付き、査読なし)、口頭発表、特許・制作物、解説記事、著書などに分かれていることが多いと思います。
理工系の場合、論文誌の査読付きのノートは、査読付きのフルペーパーを書く前に、新規性のあるアイディアや研究結果を早く公表するためのショートペーパーのような感じで使われることが多いので、分野や長さにもよりますが、フルペーパーの半分以上の長さであれば、査読付き論文、あるいはそれに準じるものとしてカウントしてもよいかと思います。つまり、フォーマットに、査読付き論文、査読なし論文、口頭発表、著書の4種類くらいしかないのであれば、査読付き論文に入れてよいかと思います。
論文誌に掲載されたものでも査読のあるノートではなく、査読のないノートや単なるサーベイとしてのノートなどの場合には、その他(査読なし)の論文ということになります。また、論文誌ではなく学会誌や一般誌(その分野の専門家一般を対象とした雑誌も含みます)の記事のようなノートであれば、解説記事に入れ、学術論文には含めません。
「文部科学省の審査」が何を指すのかわかりませんので、もし、ご質問の意図をあわない回答でしたら、申し訳ございません。
お礼
早々にご丁寧なご教示、重ねてお礼申し上げます。 よろしければ、論文誌と学会誌の違いを教えてくださいませんか。 大学院に行きましたが、退学してしまい、先生とも疎遠になってしまいました。不詳な自分です。
補足
丁寧にご回答いただき、感謝いたします。 私は研究者をめざしていますが、なかなか論文らしい論文が書けません。学会誌の研究ノートしかないので、就職活動も困難です。お返事に感謝いたします。ありがとうございました。