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ノーアウト一塁からバントをしない戦法

ノーアウト一塁からバントをしない戦法を用いていたのは権藤監督ですけど、この戦法って選手の能力関係なく有効なんでしょうか? やはりバントしたほうが適作なんでしょうか? メジャーではノーアウト一塁でバントさせない監督って多いのでしょうか ? 無知なんで教えてください。

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  • nama777
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回答No.15

話がうまく噛み合ったようです。 「解析は複数チームの細切れデータでできる」というのはその通りで、ビル・ジェームスの解析も事実そうだったことから、toast5さんの指摘は的確です。 私が言いたかったのはこういうことです。 「ノーアウト1塁でバントする/しないの優劣解析が世間に認知されるものであるためには、単一チームによる継続データが必要である。」 なぜなら世間は目に見える結果を求めるからです。ビル・ジェームスの理論が長く認知されなかったのもこの逆をいったからで、 要するに「一見正しそうだが、机上の空論でしょ?」 と思われたのでしょう。つまりある確率的理論が世間の認知を得るには現場での追試が必要です。で、これにあたるものとしてアメリカにはアスレチックスの成功があるが日本にはまだないよね、という話です。 あと、これはとても重要なことと思うので、言いますが、セイバーメトリクスに限らず確率的理論と向き合うには、「短期の結果に一喜一憂しないこと」「続けること」が絶対に必要です。なぜなら「勝率○割」というのは充分量の試合結果の平均であって、短期ではいかようにでも偏るからです。その意味で、高田繁GMがマネーボール戦術を2シーズンやって駄目だったから止めた、というのは全然ダメです。なぜなら結果に一喜一憂してコロコロ変えてるから。この場合、マネーボール戦術が駄目なのでなく、高田さんがこの種の実践者としてダメだといえます(注:彼の監督手腕の話ではないので念のため)。 では誰だったら向いてるか? ずばりイチローのようなタイプでしょう。彼は周囲の雑音に耳を貸さず、結果が出ようが出まいが淡々と同じことを繰り返す。彼のようなタイプは日本人に少ないというのであれば、詰まるところ日本人自体が確率的戦術に向いていないのかもしれません。(先のWBCでの一試合ごとの一喜一憂ぶりは、個人的にはたいへん疑問でした。蛇足ですが)

その他の回答 (15)

  • toast5
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回答No.16

高田繁は、2年やってみてダメだったからやめたわけではなく、「ビル・ジェイムズの理論は日本プロ野球のデータでも成り立つのかどうか」をじっさいに解析して、どうもそれほどじゃない、とか、あるいは、選手構成がこれこれの場合はそうでもない、というような結論を得たんじゃないでしょうか。単に想像ですが。凡人には無理でも、彼はやろうと思えばできる立場にいた(なにしろ日本ハムは「日本の全プロ野球選手のデータベースの構築」に1億円を投じたそうです)わけですから、やらなかったとしたら不自然な気がします。

  • toast5
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回答No.14

>複数チームの細切れデータを用いればでき、 >単一チームによる継続データは必要ない」 ということでしょうか。 はい。そういうことです。 経験上、質問者さんの質問を離れて回答者同士の議論、みたいになるとこの場ではすぐに削除されてしまうので、なるべく言い合いっぽく喧嘩っぽくならないように、単純な事実を簡潔に述べるように心がけてみたのですが、読み返してみるとそのせいで自分のコメントが不必要にぶっきらぼうで喧嘩腰な印象になっているような気もし、だとすると本末転倒ですので(だとしたらお詫びします)、あらためてちゃんと述べます。 世間がいつ認知したかはともかく、ビル・ジェームズは、「結果が出ても出なくても必ず送りバントするチーム」と「結果が出ても出なくても決して送りバントをしないチーム」のデータを比較したわけではなく、なんの指向性もないように見える混沌としたデータを解析して、そこに「じつは送りバントは得点期待値を下げる」だとか「チームの得点力を左右するのは打率ではなく、意外にも出塁率である」とかいうような統計上の事実(というか法則と言うのか)を発見したわけです(と、マネーボールを読んで私はそう解釈しました)。ですから、日本のデータでも同じことが言えるのかどうかは、知恵と情熱さえあれば今すぐ検証可能であり、べつに「その戦術を愚直に10年続けるチーム」の出現を待つ必要はないでしょう。(高田繁GM率いる日本ハムは、「日本の全プロ野球選手のデータベースの構築」に1億円を投じたそうですから、たぶんそういった解析も実際にやったんじゃないかと想像します) それはそれとして、ある戦術の有効性を評価するには、じっさいにその戦術を採用する球団が現れないと本当のところはわからないし、それも1年だけでは足りず、結果が出ても出なくても愚直にそれを10年程度続けた球団があって初めて真の評価が定まるのである、というのは、敬意を払うべきひとつの筋の通った見識であって、間違っているとは思いません。

  • nama777
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回答No.13

事実認識としては、セイバーメトリクス理論が真に「誕生した」といえるのは、アスレチックス等が実際にそれを採用して好成績をあげ、世間が認知したときでしょう。1970年代にビル・ジェームスが提唱した時点では歯牙にもかけられなかった、というのは有名な話です。 とはいえ以上は揚げ足とりでした。問題点を整理すると、toast5 さんの主張はつまるところ、「ノーアウト1塁でバントする戦法、あるいはしない戦法の優劣判定は、複数チームの細切れデータを用いればでき、単一チームによる継続データは必要ない」 ということでしょうか。 議論がすれちがうのも不毛なので、確認から。

  • toast5
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回答No.12

「セイバーメトリクス」と名乗る理論が誕生した当時、 この理論を実践していた球団は、世界にひとつもなかったと思います。

  • nama777
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回答No.11

えっと、、、 「結果が出ても出なくても愚直にそれを10年程度続けたプロ野球チーム」が日本に存在することが、 「過去10年の日本プロ野球のデータでもやはり同じ結論になる」という解析結果を得るには必要である、という話をしたつもりです。 理由はデータも無しに解析できないからです。ごく当然の話と思いますが。

  • toast5
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回答No.10

べつに 「結果が出ても出なくても愚直にそれを10年続けるチーム」が出なくても、 「過去10年の日本プロ野球のデータでもやはり同じ結論になる」 という解析結果があれば、評価にはじゅうぶんでしょう。

  • nama777
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回答No.9

#2です。言い忘れましたが、『マネーボール』 理論のベースは「確率」ですので、その良し悪しの評価は、あくまで 「統計的有意な分量の試合数データ」 に基づいて行われるのでなければなりません。言いかえれば、バンドしないなら一切しないと決め、その戦術で何十シーズンも戦い続けた結果で判断するのでなくてはなりません。 #6さんの回答にある、「日本ハムがその戦術で2シーズン続けて駄目で、それを止めた次の年に優勝した」、というのは試合数不足というか、単なる統計の偏りにあたる可能性があります。あるいは駄目だった2シーズンはたまたま弱小期で、3シーズン目に戦力がそろっただけかもしれない。偶然の一致を排除するためにも充分数の試合データが必要です。 あと、新しい戦術がチームに浸透するには時間がかかるので、導入した最初の数年はむしろ成績がやや落ちて当然です。野村監督時代の阪神が一例で、あのときの阪神低迷を根拠に野村IDを否定する人はいないはずです。 『マネーボール』の出版が2003年だったことを考えれば、それが日本野球に有効か否かの判断は、愚直にそれをやり続けるチームがセかパのどこかにあって、10年くらいは経過を見ないとわからないでしょう。

  • ryosuke-s
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回答No.8

試合の序盤なのか中盤なのか終盤なのか。 バントの上手さ・打者の打力・走力なども関係ありますね。 98年頃の横浜黄金期の二番打者といえば波留ですね。 彼はバットを短く持つこともあってミートが上手く バントでなくとも進塁打を打つのが上手かったです。 マシンガン打線と呼ばれただけあって打線のつながりがよかったので アウトを1つ与えるよりもつながる可能性をとったのではないでしょうか。 強力打線がなければ別の戦法をとったかもしれません。

  • nama777
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回答No.7

#2です。 >それはとてもおもしろいですね。盗塁もあまり推してない方法論があるんですね。 補足しておきますと、出塁率は重視するが打率はしないとか(打ったボールがどこに落ちるかは打者の能力より運の要素が強いため)、 また奪三振数と被本塁打数は投手の能力を表すので重要だが、被安打数は運の要素が強いので重視しないとか、とにかく斬新な内容の本でしたよ。 日本野球とどちらがいい悪いは、もちろん簡単に判断つきません。ただ御質問にあるバントの是非も含め、この戦術の底に流れる理念は、とにかく運や直感の部分を排除し、客観的な統計的数字で判断しようよ、ということのように見えました。 言い換えると、バントしないと決めたらバントしない、確率が高い方を「愚直に」選び続けることで勝率も上がる、ということのようでした。 この逆が、バントするしないをケースバイケースで判断する野球ということになりますが、考えてみると、明らかにバントがよいと判断できるケース(8,9回の1点勝負とか、川相みたいなバント職人に打順が回る場合とか)はそうそうなく、多くの場合はどちらが良いとも判断できない、「やってみないとわからない」ケースなんですね。 そうすると、バントするしないは結局直感だのみ、結果オーライの采配ではないか、ともいえる。 言い換えると監督の能力(そして運)に激しく左右される。 これに恵まれたチームはその戦術で成績を伸ばすだろうし、逆のチームは、逆にそれで成績を落とすことになる。 この辺をもうちょっと科学的に、運頼みを排除するような形でやれないものだろうか、というのが 「マネーボール」 の理念だったように見えました。 という訳なので、バントする野球としない野球のどちらが良い悪い、という話ではないことは確かで、例えば監督の能力と運に恵まれないチームには大変効果的だが、そうでないチームにはそうでない、というようなことが当然起こるはずです。

  • toast5
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回答No.6

『マネーボール』はとても刺激的な本で、読めば目からウロコが落ちること間違いなしです。「送りバントや盗塁は得点期待値から見て愚策。これは理念でも理論でもなく統計上の事実である」というようなことが書いてあります。しかしながらその統計は当然ながらアメリカでのもので、日本でもそうなのかどうか、それはまた別かも知れません。かつて日本ハムファイターズは球団スタッフぐるみで『マネーボール』を読んで実践したそうですが(と、高田繁初代GMが語ってました)、バント数がリーグ最少だった2004年は3位、2005年は5位に終わり、一転して徹底的に送りバントをやった(リーグ最多)2006年に優勝しました。 トレイ・ヒルマンと並んで『マネーボール』理論の信奉者兼推進者であったはずの高田繁も、再び監督に転じたヤクルトでは「チョロQ野球」を名乗り、バントと盗塁を多用しています。「送りバントや盗塁はバカのやること」という理論を実践して結果を出したチームは、現在のところ、アメリカにはあっても日本には(おっしゃる通り権藤横浜などの例はあるので皆無とは思いませんが)ほとんどないように思います。(もちろん『マネーボール』にはデータの生かし方とかドラフト戦略とかいろんなことが書いてあり、バントと盗塁の話はごく一部に過ぎませんが)

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