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病院内でのローテーション消毒は有効か
期間ごとに消毒薬を変えて行うローテーション消毒と言う物がありますが、抗生物質と違い消毒薬に対する耐性菌という物は発生するのでしょうか? 消毒薬の場合、有効な濃度で使用していれば菌は死滅するのでローテーション消毒は意味がないと思うのですが、どうなのでしょうか?
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>抗生物質と違い消毒薬に対する耐性菌 細菌などは、消毒液などが効果の出やすいものもある反面、芽胞形成などで、かなりの高濃度でも効果が出ないタイプのものもあります。 また、ハロゲン系、ヨウ素や塩素などですが、かなり腐食作用や脱色作用などもありますので、散布すると使えない場所も多いですから、比較的弱いタイプを用いることが多くなります。 となると、細胞膜を破壊するタイプのフェノール系やイオン系を主に用いるのですが、タンパクそのものを変性させるアルキル化剤、ホルマリン系のものを定期的に用いることで環境を完全に近く消毒、滅菌できます。 つまり、バルサンみたいに煙として利用することで完全に近いこともできますし、それを毎回定期的にするには密閉する必要もある、費用もかかるので、通常は簡単な散布や塗布することで済ませるのです。 弱いタイプはどんな消毒剤も有効、しかし、破傷風などのようなタイプ、結構難しいですので、濃度を上げるだけでは効果も十分でないので、組み合わせることでより清浄度を高めるのです。 >有効な濃度で使用していれば菌は死滅する 濃いと、金属でも腐食しますし、触ると粘膜もただれますので、それなりに希釈します。また、濃い条件では、費用も莫大です。塩素系、次亜塩素酸なら安いですが、ヨード系などは非常に高額ですし、散布には向きません。100倍濃ければ費用も100倍かかるということです。1万円で済ませる、それを毎回100万円かけるか、そんな無駄なことはしませんし、強力なものほどボロボロになりますので、毎回でなく、ときどき、場合によっては年に1から2回だけ実施する、そういう組み合わせにします。
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ありがとうございます。参考になりました。