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薬剤耐性菌の出現する薬としない薬の違い
- 薬剤耐性菌の出現する薬としない薬には、抗生物質の使用頻度や濃度、殺菌力などの要素が関係しています。
- 耐性菌は、抗生物質が効きにくい遺伝子を持っているために生き残ります。また、抗生物質の使用頻度が高いほど、耐性菌が増える可能性が高くなります。
- 一方、アルコールや次亜塩素酸、火炎消毒などの消毒薬は、強い殺菌力を持っています。そのため、普通の細菌は耐性を持つことができず、薬剤耐性菌が出現することは少ないです。
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抗生物質は正確には微生物を殺す薬では有りません。 微生物が増殖するのに必要なサイクルのどこかを阻害する薬です。 例えばタンパク質合成を阻害したり、DNAの合成を阻害したりします。 抗生物質があると微生物が分裂出来ずに結果として数が減っていくだけであって 直接的に殺菌するものではありません。 (分裂出来ない間に免疫によって数が減らされたり、例えば寿命が5日だったら 5日分裂を阻害すればすべての菌はいなくなりますよね?) 例えばAという方法でタンパク質を合成してたのを薬Xで阻害されたとき Bという方法でタンパク質を合成し始めたためその薬Xが効かない菌がX耐性菌です。 抗生物質ポイント ・つまり抗生物質とはあくまで、微生物を邪魔する薬です。 ・その方法で邪魔をする事が出来ない種類の細菌は 耐性菌うんぬん以前に元々効きません。 殺菌剤はそのままずばり菌を殺す薬です。 オキシドールもイソジンもその酸化作用を殺菌に利用してます。 細菌を構成している物質を酸化させて殺します。 傷口に塗ったらついでにその周りの正常な細胞や血球をも殺したりします。 ちなみにヒビテンはグルコン酸クロルヘキシジン。 殺菌剤ポイント ・作用機序も何も直接殺すので基本的に効きます。
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- elpkc
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イソジンやヒビテンにも実は耐性菌が存在するのです。 アルコールも芽胞菌には作用しません。これは耐性ではなく作用しないということですが。 後の理由は先にお答えの御人の通りです。
お礼
ありがとうございます。 なんと、殺菌系の薬剤にも耐性菌は現れるんですね。 それは完全に通用しないのか、今までより高濃度でないと効かない、ということなのか、どちらなのでしょうか?
- mmmma
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抗生物質は選択性が高く、人間の細胞にはあまり影響がありません。 それは抗生物質が細菌に特有の酵素に作用して、細胞膜やDNA、RNA、たんぱく質の合成を出来なくするからです。 その結果、細胞が死んでしまう訳ですが、 中には突然変異が起きて、抗生物質があっても働くことが出来る酵素が出来ることがあります。 その結果、耐性菌となってしまいます。 一方、熱やアルコール、オキシドールなどによる殺菌は、直接細菌を殺しにかかる方法です。 熱やアルコール、逆性石鹸などは細胞膜や酵素を変性させ、機能しなくさせます。 オキシドールやイソジンは細胞膜や酵素を酸化し、壊してしまいます。 これらは強力な殺菌力を持っていて、人間の細胞も危険なのですが、 皮脂や皮膚で内部に浸透させないので特に問題が起きません。 万一、入ってきても少量なら無毒化する機能も持っています。 ということで、最近を選択的に殺す抗生物質に対しては、遺伝子の突然変異で耐性菌が出来るけど、 何でもバンバンやっつける殺菌剤では、それでは対応できないということです。 一方人間は細菌よりも高機能なので、そんな殺菌剤でもある程度対応できます。 抗生物質は点滴しますけど、オキシドールは点滴しませんよね。 それはやはり選択性が無くて、人間も危険だということです。 たぶん全身の皮をはいで、オキシドールに浸かっていたら、人間も死んじゃいますよ。
お礼
ありがとうございます。 選択性のありなしが耐性獲得に関わってる、ということでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 抗生物質は殺菌ではないんですね。 考え違いをしてました。