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書き手の視点の違いを教えてください。
科学読み物で、次のふたつの言い方をしていました。 (*)ヘリウムの原子核は、陽子が2個と中性子が2個でできています、 というくらいの意味です。 (1) The nucleus of an atom of helium is made up of two protons and two neutrons. (2) The nucleus of a helium atom, for example, is constructed of two protons and two neutrons. お聞きしたいのは、 (1)では『of an atom of helium 』((ある原子として)ヘリウムの原子を)と言っているのが (2)では『of a helium atom』((水素やリチウムではない)ヘリウムの原子)と言っている ことです。 意味的には大差ない言い方として上のようにとらえていますが、 書き手がこの違いには、どういう意図を込めているのでしょうか? 書き手の視点には、(1)と(2)でどういう違いがあるのでしょうか? よろしく御教示ください。
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もしも英作文をしなさいと言われると、(1)も、helium atomとすると思いますが、あえてatom of heliumとされた背景について考えると、作者は、原子について分かりやすく説明するために、(この文の前に原子の核は水素を除いてというような説明があるかは不明ですが)、「原子の核」は普通、陽子と中性子からできているということが先にあったからではないのでしょうか。 「原子の核」というまとまりが頭に先にあったので、両者を分離しないためにofを使用して、 The [neucleus of an atom] of helium is made of two protons and two neutrons. としたのかも知れません。 (2)については、No.2様と同じように考えています。たとえば、 普通、原子の核の陽子と中性子の数は水素を除いて同数です。 たとえば、「ヘリウム原子」の核は2個の陽子と2個の中性子から構成されています。同様に「炭素原子」の核は6個の陽子と6個の中性子からできています。 などという文章を想定すれば、 The nucleus of a [helium atom], for example, is constructed of two protons and two neutrons. という文章になるのが素直な感じがします。 また表現として上記両者の他にhelium atom's necleusなどの表現もありますが、これはあまりスマートでなくgoogleでも使用例はあまりないでようです。
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No.5です。訂正があります。 「また表現として上記両者の他にhelium atom's necleusなどの表現もありますが、これはあまりスマートでなくgoogleでも使用例はあまりないでようです。」 としましたが、carbon、oxygenなどでは普通に使用されているようですので、上気説明は間違っていましたので無視してください。 失礼しました。
- KappNets
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No.3です。 日本人は漢字を主体とした文章を目から入れる癖がついているので a helium atom の方がまとまって分かり易いと感じるでしょう。 英語は表音言語でリズムを取りながら耳から聞きとろうとします。この時大事な言葉 (atom, helium) の間に少し間を取る an atom of helium の方が耳では聞き取り易いと思います。間に of と入ることで次の名詞を注意して聞こうという耳のリズムになるのですね。 今議論している例文ではどちらでもあまり差がないので、もう少し分かり易そうな例を挙げます。以前 (OKWAVE で) 同じ意味の2つの訳を用意したことがあります。 (3) xxx was a cream-colored shaggy dog with gray eyes. (4) xxx was a gray-eyed, cream-colored shaggy dog. 結果的に (3) の方がよいということになりました。(4) の方が前置詞が少なくて目で見ると短くコンパクトに纏まっていますが、2つの形容詞句を dog の前と後ろに分けた (3) の方が耳では聞き易いのですね。with という前置詞が役割を果たしています。
お礼
【英語は表音言語でリズムを取りながら耳から聞きとろうとします】というご説明に、納得しました。英語では、書き言葉であっても、聴きやすさの追及の度合いが、日本語よりもずいぶん高いといことですね。
- KappNets
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of an atom of helium, of a helium atom は全く同等です。 英文を書くとき後者を使うようにすると文章が短くなるメリットがあり、文意が取り易くなる場合があります。 短くといっても数学的にはわずか1単語です。それだけだと日本語で言うと「ヘリウムの原子」「ヘリウム原子」の差でしょうか。 しかし英語の場合は前置詞を入れると atom と helium が遠くに離れることになります。この一呼吸置く感じは好ましい場合もありますが、長たらしく感じる場合があるのです。 挙げられた文章では of が2つ重なるぐらいでそれほどウルサくはないのですが、しばしば前置詞の数は際限なく増えていきます。例えば The proton in the nucleus of an atom of helium ですと3つです。読む方の頭が(理解しようとして)ぐるぐる回ります。こういう時に The nuclear proton of a helium atom と書けば随分短くなり、すっきりします。
補足
日本人のせいか、of an atom of heliumと書かれるよりは、 of a helium atomと書かれるほうが瞬時に内容が把握でき、 ずいぶんわかりやすい印象を持っています。 英米人もそうだとすると、あえて長たらしくof an atom of heliumと書くほうが好ましい場合 というのは例えばどういう場合なのでしょうか? 科学読み物なので、もったいぶった表現よりも率直な表現のほうが好まれるとおもいます。 なのに、なぜ、あえて、一呼吸置くような感じのan atom of heliumという言い方をしているのか そこには当然、書き手はある気持ちを込めてそっちの表現を選んだのだとおもいますが いまひとつその意図がわかりません。 よろしくお願いします。
この場合,ポイントになることがあります. 一見無関係に見えていても文脈の情報を与えている for example です. これらの二つの文だけを比較すると,(1)は単に事実を客観的に述べているのに対して,(2)は,他の原子を意識させています.つまり,ヘリウム原子の場合はこうだ(けれども他は?)という意味合いです. または,一般的に,原子というものはさらにその構成要素に分解できるといった説明の中で述べている意味合いです. たとえば,文脈上で,いろいろな原子の構成の説明をしていて,その中で「例えばヘリウム」を取り上げているわけです. 同じようなことを述べていても,文脈で違う意味合いになるというのはこういうことですね.
お礼
ありがとうございます、参考になります。まさに、そういった感じの文脈です。
「科学読み物」では「差はない」でしょう。 但し書き手が物理の専門家、物理史の学者、物理専門のテクニカルライターの場合はcontext次第で大きな差がある可能性もありますが、これだけ切り出されても差は判断できません。
補足
回答いただき、ありがとうございます。 専門書ではありませんが、子供向けではなく、かなりの専門知識を要求される本です。 (1)は、原子核を図示した説明のキャプションのなかで使われている言い方です。 (2)は、その図を参照して、こまかな説明をしている本文のなかで使われている表現です。 ご指摘の、前後の文脈等で大きな差が出てくる可能性というのは、 例えばどういう視点が考えられるのでしょうか? 架空の設定になって恐縮ですが、例えば、大きな差異が生じうる状況を なにか例示していただけるとありがたいです。 よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございます。文脈踏まえての視点の違いによる3つの例をいただいて、とても、参考になりました。