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OFDMについて
OFDMが「変調方式」として扱われるのが理解できません。 TDMやCDMと比較される「多重方式」ではないでしょうか? それと、「OFDMはフェージングやマルチパス障害に強い」とありますが、その理由を教えていただけないでしょうか? TDM、CDMやQPSK、QAMについては理解しています。 よろしくお願いします。
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noname#252164
回答No.1
「多重方式」であることを前面に出してOFDMAと書くこともあります。 ただし、OFDMでキャリアを多く立てる理由は帯域を分割して多重化するためではなく、変調速度を遅くしてマルチパスを避けるためですので、そういう意味では多重方式ではなく、変調方式だと見ることもできるわけです。 高速なデータ通信では一番邪魔になるのはマルチパス。すなわち遅れて届く自分自身の電波です。これに対していくつかのアプローチがあります。 等化(イコライジング) ルート上の遅延特性を調べて、その遅延を打ち消すような逆遅延回路を作ってマルチパスを消す。 拡散 送信側、受信側で何らかの処理を行うことで、マルチパスが違う周波数に出てくるようにする。 OFDMは「極端に変調速度を落とすことで、マルチパスを自分のシンボル内に納める」ことをしています。これをするとキャリアごとのデータ速度は下がりますが、周波数帯幅が非常に狭くなるのでキャリア数を非常に大きくすることでこれを補います。 ただし、そのままだとシンボルの境目でシンボル間の干渉が起こるので、「ガードインターバル」というものを入れることで「干渉の起こる部分を捨てて」います。
お礼
「OFDMでキャリアを多く立てる理由は帯域を分割して多重化するためではなく」 なるほどー。 サブキャリアを重ねるのを「多重化」と理解してしまっていました。 元は一つの信号を多くのサブキャリアで分割送信するだけなので、多重しているわけではないのですね。 「変調速度を遅くして」 これは分割送信するからサブキャリア毎のデータ速度は低速でも大丈夫、ということでしょうか?