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マイクとオーディオ波形図の特性について
現在、SSW8.0VSというDAWというソフトを使用して色々と作業をしているのですが、疑問に思った事が何点かあります。 ウェーブエディタ(波形図)画面にて、L・R各チャンネル共に0を中心として、上100%まで(+側)のパーセンテージの意味はデシベルだと理解できるですが、それでは下-100%までのマイナスにはどのような意味があるのでしょうか?L・Rチャンネルを比較して非対称的になるのなら分かるのですが、一方のチャンネルの中で若干非対称的になる構造・理由がよくわかりません。 オーディオ特性だけでなく、マイクの特性図(○の中に○が描かれているような図)の意味も簡単にご教授していただけると幸いです。 それと、最近購入した「VP88」というマイクには「M-S方式」と通常のステレオ(LOW~HIGH)切替モードがあります。指向特性のはっきりとした切り替わり方にすごく感動したのですが、通常「M-S方式」とはどのような状況・場面でモードを切り替えたら良いか悩まされます。アンサンブル、ボーカル、ドラム収録等をしたりして、こりゃ面白い聞こえ方するマイクだなぁとは思いましたが、同じようなマイクを所有されている方は例えばどのように使い分けているか、参考意見(例)をお聞かせ願いたいです。
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No.4&5です。 No.5で投稿した記事を読み返して、ちょっと舌足らずでしたので自己補足です。 >基本的な使い方として、左右に追加のマイクを設置することによって、M-S本来の効果が発揮されやすくなるわけですね。 へのご回答として、まずは私がNo.5で書いた部分への補足ですが、紹介サイトの「広いステージの集音例」の場合は、中央のワンポイントステレオマイクは、意味としては「2本のマイクを中央にステレオ収録用のセッティングで配置する」ということと同じことを狙っているだけです。 そして、ステージが横に広いので、「中央の2本配置だけでは、ステージの端の音が(距離が遠くて)録りきれない」ので、その補完用にマイクを追加する考え方です。 この場合は、マイク4本分の音を別々に録音して、あとでバランスを調整しながらステレオにまとめる作業が前提となります。 よって、質問者の「M-S本来の効果」というのが「ワンポイントステレオマイクの効果」という意味で言われているのであれば、両サイドの追加マイクは「効果を発揮するため」ではなく「物理的な性能の不足を補うため」に配置されていることになります。 一方、もし質問者の「M-S本来の効果」というのが「VP88のM-Sモードが本来の効果を発揮するケース」という意味で言われているのなら…ちょっと判断が難しいところです。 VP88をM-Sモードにした時には、既に述べましたように「ステージの真ん中の音だけ」と「マイクの両真横から聞こえる観客席の音とか壁からの反響音だけ」を、別々に録ることになります。 ですから、意識的に「マイクの両真横から聞こえる観客席の音とか壁からの反響音だけ」を録音したい場合は、そのためにわざわざ別のマイクを用意しなくても、M-Sモードを使えばVP881本で録れるというメリットがあります。 しかし、「ステージの中央から、ステージ全体の音をステレオで録りたい」という用途なら、M-Sモードを使ったらそのようなステレオ感のある集音はできませんので、LOW~HIGHのモード、すなわち「ステレオ録音モード」を使わないと、意味がないということになります。
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- kenta58e2
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No.4です。 波形の問題については、No.1の方が簡潔でわかりやすい説明をされているので、質問者の方も理解されているかと思いますが、ちょっと念のため(^^ゞ ウェーブエディタ画面では、原則として、中央0ラインを起点に波形が上下に大きく振れているほど大きな音、振れが少ないほど小さな音ということになります。 実験的に、測定条件をきちんと合わせないことには、憶測的な比較にしかなりませんが、非常に廉価なマイクとVP88クラスのマイクを比べれば、VP88の方が感度がよい=音が大きく録れる=画面の振れ幅が大きい…ということは、可能性としてはあり得ますね。 厳密には、仕様書の「感度」の比較と測定実験と、両方やらないと確信もてないですけどね。 また、最近は安いマイクでも、私はそうそう露骨な物にはお目にかかっていませんが、安物というか精度が低いというか…というマイクでは、波形の上下の振れ幅が違うというケースは見たことはあります。そのようなマイクは、基本的には音質が悪い=歪みが大きいという「傾向」はあると思います。 これは私の私見ですが、VP88でも上下の振れ幅が違うとすれば、マイク以外の機材に何か問題がある場合を除き、SSWの画面精度の問題と割り切って良いと思います。 最大音圧レベルは、そのマイクが正しく集音可能な最も大きい音…という解釈で差し支えないので、一般論としては、最大音圧レベルが低いマイクは大きな音を集音すると限界を超えて歪みやすい…ということは言えます。 ただし、最大音圧レベルの大小と、マイクの本質的な性能(及び価格)は、必ずしも比例関係にはありません。高い高音質マイクでも、最大音圧レベルは低いものはありますし、その逆もあります。 なお、繰り返しですが、最大音圧レベルは「そのマイクの集音限界となる音の大きさ」だけのファクターなので、ごく普通に録音した時に、音が大きく録れるか小さくしか録れないか…ということについては、あまり目安にはなりません。 これについては、どちらかというと『感度』の方が密接な関係にあります。VP88では ・開回路感度:Mid:-66dB re 1V/Pa、Side:-67.6dB re 1V/Pa と書いてある部分で、ここの「○dB」の数値が小さいほど(普通は「-」表示なので、-のあとの数字が大きいほど)「小さい音でも録れる=感度がよい」と、言えます。 一般的には、感度の良いマイクほど音が大きく録れるという「傾向」はありますが、あくまでも「傾向」で、絶対的なものではありません。音量の大小は、マイクの善し悪しよりも実際の「録り方」による影響の方が遙かに大きいので、マイク単体の性能数値だけで比較することは、そんなに大きな意味はありません。 >LOWモードに行くほどマイクの角度が真横になるわけだから、 誤解です。逆です。 LOWモードの方が「挟角」が狭いので、音源に向かって真横ではなく、音源に向かってまっすぐ…に近くなるというイメージです。むしろ、HIGHの方が音源に向かって横向きに近づくイメージです。 >逆側からの音が入りにくくなり、簡単に言えばステレオ感がはっきりしていくのだと解釈すれば宜しいのでしょうか? ここは難しいところですが、「逆側の音が入りにくくなるほどステレオ感がはっきりする」とは言い切れません。 あまりにも逆側の音が入らないと、ステレオで聞いた時に『真ん中の音』が完全になくなってしまい、左右のスピーカがそれぞれ勝手に鳴っているだけといった状態になります。ステレオ感というのは、言うなれば、左右2つのスピーカの間に音源の像がリアルに浮かび上がって聞こえる感覚であり、「ど真ん中」「ちょっと右(左)」といった感覚が聞き取れないとステレオとは言えません。 紹介したサイトでも「一般的には110°が良いとされている」とされていますね。これは一般論ではありますが、広げすぎても狭すぎてもだめです。ずばり、マイクと音源の距離や音源の幅によって、最適な角度が変わってきます。VP88では、その時その場で最適な角度に調整するために、LOW~HIGHモードがあるのだと考えるべきでしょう。 >基本的な使い方として、左右に追加のマイクを設置することによって、M-S本来の効果が発揮されやすくなるわけですね。 これは…ちょっと「全然違います」 紹介サイトは、本来的にはステレオマイク1本(1組)で録りたいけれど、1本(1組)では大きなステージのすべての音を録りきれないので、そういう時には…という際の設定例を述べているだけです。 つまり、「ステレオマイク1本の限界を超えた時」の話であり、M-S本来の効果云々は、全く関係有りません。 長くなりましたので、これくらいで・・・
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
VP88そのものは使用したことはないのですが、一般的なM-S方式のステレオマイクについて… ご存じだとは思いますが、M-S方式というのは、単一指向性のマイクと双指向性のマイクを同時に使い、この2つのマイクの音声を合成してLR2チャンネルの信号に変換(デコード)して、ステレオ感のある集音をするわけです。 単純にM-S方式とだけ表現すれば、厳密には上記の2本のマイクを使うことを意味するのですが、VP88などは、単一指向性と双指向性の2個のマイクを1つのボディに納めてある「M-S方式ワンポイントステレオマイク」なわけですね。 そして、VP88の仕様書からは、マイクのスイッチを「M-S」にした場合には、2つある出力端子のうち、1つからは単一指向性マイクの音、もう1つからは双指向性マイクの音が、それぞれバラバラに出でくることになっています。すなわち、このモードを使う場合は、いったん2つのチャンネルの信号を2トラックで録音しておき、ステレオ化するためのデコード作業は別途機材を使って行うことになります。 一方、LOW~HIGHのモードでは、VP88内部のデコード回路が働いて、マイクの2つの出力端子からは、LチャンネルとRチャンネルにきちんと変換された信号が出てきます。そして、LOW~HIGHの切り替えは、考え方としては、単一指向性マイク2本に置き換えた時の、2つのマイクの角度(挟角)を変えるのと同じ効果が現れるもの…という解釈でよろしいかと思います。(この部分、難しいこと言い出すと本が1冊書けますし、私も専門家ではないので…) ちなみに、仕様書を見る限りでは、LOWが挟角90度くらい、MIDが120度くらい、HIGHが140度くらいのようですね。 ということで、前述のように「M-S」のモードは、ワンポイントステレオマイクではなく単体の2本のマイクとしての使い方となりますから、このマイクだけでステレオ録音をする時には使いません。 私もやったことはないのですが、大きなホールで、マイク4~5本を客席側からステージに向けて録音するなどには、中央のマイク(録音上の仮想リスニングポイントの位置)に「M-S」のマイクを置き、音像中央の音をしっかり録りつつ、仮想リスニングポイントにおけるホール全体の残響を録る…といった使い方があるかと思います。この場合は、マイク数本の音をマルチトラック録音し、後刻スタジオでステレオにミックスダウンしますから、必要が有れば「M-S」で録った音をスタジオの機材を使ってデコードすることもできるわけです。 念のため、この投稿を読んでいただく上での参考資料を掲げておきます。 http://homepage2.nifty.com/recording/kakono.otonofukei/newpage8G.htm http://www.mackie.com/jp/products/800r/midsize.html http://www5.plala.or.jp/hirohara/recording/shikata.html なお、私はSingerSongWriterではなく別のDAWソフトを使っていますが、SSW程度のWaveEditer画面の精度では、上下波形が非対称に表示されるのはザラなので、そんなに気にすることはないと思います。オシロスコープのような精度は最初から有りませんので、仮に機材に何か問題があったとしても、WaveEditer画面だけでは問題を類推できる代物ではないです。 ただ、No.1の方のおっしゃるとおり、歪みの多い音は、実際に上下が非対称になります。でもそれはそれで、別に問題では有りません。
お礼
細かなご回答、どうもありがとうございます。 M-S方式の意味が大分理解できてきました。記述の内容からすると、色々な使い方は勿論あるかと思いますが、基本的な使い方として、左右に追加のマイクを設置することによって、M-S本来の効果が発揮されやすくなるわけですね。スタジオでのバンド練習を収録しようと思っていたのですが、このモードはあまり使い道が無さそうですね(汗) LOW~HIGHモードの方については、LOWモードが90°ということは、LOWモードに行くほどマイクの角度が真横になるわけだから、逆側からの音が入りにくくなり、簡単に言えばステレオ感がはっきりしていくのだと解釈すれば宜しいのでしょうか? 掲載していただいたサイト、色々と細かな事が勉強できて大変参考になります。 ウェーブエディタでの波形図の上下の若干のずれに関しては、どうしても気になっていたんです。前まで使っていたマイクでは、上下のずれどころか大きさ自体に大きな違いがあったので。マイクによって、あまり大きな音は拾ってくれないのかなぁ(-側)と思っていたのです。それは、仕様書にも記載されている、最大音圧レベルと何か関係があるのでしょうか?
#1です。 下のリンクの先に挙げた図は黒が正面を向いたセンターのマイクユニットの指向性で、灰色は双指向性の指向性を表しています。 後の図は二つのマイク・ユニットを1:2で正相と逆相でミキシングした時の「結果として合成された指向性」(=LとRの出力に表れる指向性)と思われます。 双指向性のマイク・ユニットだけを見た場合右側の音が正相になる配線だと左側の音は逆相で出力されます。センター・マイクユニットにも左右からの音はある程度入りますので逆相成分は打ち消しあって小さくなるため、センター+双指向性なら右側、センター-双指向性なら左側を向いたマイクの音になります。二つのマイクユニットのミキシング・バランスによって正面に対して二本のマイクが0~90度の角度の状態(=ミキサーのパンポットと同じ考え方です)を合成できます。 それと、非対称云々に関しても私のカンちがいがあったようです。 上下を比較して非対称になった場合非整数倍音が含まれるのは一つのチャンネルのゼロを中心として上下を比較した場合になります。 ご質問は「LとRを比較して」ということなのでLとRが同じような波形になるのはセンターに定位した音(=左右に同じ音が同量含まれる状態)の成分で、差異が出る分がLとRで違う音の成分になります。つまり左右が似ていれば似ているほどセンター定位の音が多いことになります。 以上お詫びして訂正します。
お礼
度々ご回答ありがとうございます。 おかげさまで、黒・灰丸の線の意味が段々と理解できてきました。後の図については、反対側からの音が多少入り混じったことによって、反対側からの色の線が小さく入り混じって反映されているわけですね。
#1です。申し訳ありません。マイクの指向性の図に関して大ウソついてしまいました。 マイクの周囲360度を一定の距離・音圧で音源がぐるっと一回りした時のマイクの拾った音量で、中心点を原点として同心円となる中心からの距離がデシベルで表示されている、と表現すべきでした。 大変申し訳ありませんでした。
お礼
とんでもございません!!度々ありがとうございます。 http://www.hibino.co.jp/proaudiosales/product/shure/product/w_mic/prd/image/vp88-ms_polar_l.gif あまりの難しさにいまいち理解に苦しむのですが、上記のURLを例にさせていただくと、内側のハート型の黒線はマイクの上部からの信号に強く反応し、グレイの楕円線は真横からの信号に強く反応しますよと解釈すれば宜しいのでしょうか? http://www.hibino.co.jp/proaudiosales/product/shure/product/w_mic/prd/image/vp88-m_polar_l.gif また上記のURLでも気づいたのですが、内側のグレイ線か黒線のどちらかが、左右のチャンネルに振り分けられるのだと解釈しても宜しいでしょうか?
まずそのアプリケーションそのものは見たことが無いことをお断りした上で一般的なお話をさせていただきます。 マイクやスピーカーは0Vを中心としたプラスとマイナスの信号なので信号レベルを時間軸に沿って並べるとそうなります。上下非対称になるのは1台の楽器で単音であることを前提にすると非整数倍の倍音が含まれていることが原因だと思います。 マイクロフォンの○の図は指向性(方向ごとの感度の違い)を表していて描かれている曲線は同じレベルとして収音される距離を表しますので、中心を原点にした図では一つの曲線の中で原点から離れている方向ほど感度の高い方向となります。 VP88などのMS方式のマイクは持っていないのでコメントは差し控えさせていただきます。
お礼
参考になる意見をありがとうございます。 う~む、何だか難しいですね~。という事は、ギターで言うファズサウンドのような粒の粗いサウンドは上下非対称になりやすく、ピアノのような済んだ音色は対称的になりやすいと言う事でしょうか? その理屈から、音質の悪いマイクは上下非対称になりやすく、良いマイクは対称的になりやすいと言っても宜しいのでしょうか?
お礼
わざわざ詳細な説明をしていただき、ありがとうございます。 >安物というか精度が低いというか…というマイクでは、波形の上下の振れ幅が違うというケースは見たことはあります。 録音機材は、iriverのMP3プレイヤーなのですが、VP88で録音し始めてから、上下の触れ幅が均一に近くなったので、やはりマイクによって精度に違いが出るのではないかと改めて実感しました。 >LOWモードの方が「挟角」が狭いので、音源に向かって真横ではなく、音源に向かってまっすぐ…に近くなるというイメージです。むしろ、HIGHの方が音源に向かって横向きに近づくイメージです。 先日スタジオにて早速バンドの雰囲気を強いステレオ感で録音したく、マイクの向きは真下に向け(床面から60センチ程度の高さ)、LOWモードで録音し、後程聞いてみたら「あれ?一応ステレオ感は若干出てるけど、限界でこの程度か」と感じ、どうりでおかしいなとは思ったのですが、やはり逆だったわけですね(笑)。次回こそはHIGHモードで強いステレオ感、そしてMIDモードという感じで、少しずつ各モードの調査をしてみたいと思います。 >VP88をM-Sモードにした時には、既に述べましたように「ステージの真ん中の音だけ」と「マイクの両真横から聞こえる観客席の音とか壁からの反響音だけ」を、別々に録ることになります。 上記を参考に、マイクを口元の方へ向け、位置はギターと口元の間に置き、アコギでの弾き語りを試しに録音してみたのですが、アコギからの音と歌い手からの音が別チャンネルに入っていくようで、マイク一本で人に聞かせるのは間違いだけど、DAWソフトでの各パートの編集はしやすいというメリットは発見できましたので、こういう使い方もアリなのではないかと主観で勝手に思いました。 >ステージの中央から、ステージ全体の音をステレオで録りたい」という用途なら、、LOW~HIGHのモード、すなわち「ステレオ録音モード」を使わないと、意味がないということになります。 ステージ全体を左右ステレオで録音したいか、演奏側と客側の音を別チャンネル気味の傾向で録音したいかによってj、各モードを使い分けしてみれば良いわけですね。M-Sモードに関しては、こうすれば後々編集する時に客側の音、演奏側の音を若干調整したり、PAN振り調整したりして、融通の利いた音源が作成できると言うこともあるわけですね。