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グリシン緩衝液について
グリシン緩衝液には、酸性で緩衝作用を示すものと塩基性で緩衝作用を示すものの2種類がありますが、このように同じグリシンが2点で緩衝作用を示すのはなぜなのでしょうか。 ぜひ教えていただきたく存じます。 よろしくお願いいたします。
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noname#160321
回答No.1
グリシンの構造は、H2N-CH2-CO2Hですから、 H3N^+-CH2-CO2H ⇔ H2N-CH2-CO2H ⇔ H2N-CH2-CO2^- というKa1とKa2が存在します。 pKa1=2.43、pKa2=9.6、↓ http://research.chem.psu.edu/brpgroup/pKa_compilation.pdf (ペンシルベニア州立大学のサイト) ですので、この両者を利用して二つのpH範囲で緩衝作用を行うことができます。
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- nious
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回答No.2
便宜上グリシンの双性イオンを「HGly」で表します。すると、 H2Gly^+ ⇔ H^+ + HGly ;pK1=2.38 HGly ⇔ H^+ + Gly^- ;pK2=9.62(25℃) [H^+][HGly]/[H2Gly^+]=K1 [H^+][Gly^-]/[HGly]=K2 グリシンにHClを加えてpH=pK1=2.38になるように調整すれば、[HGly]=[H2Gly^+]の緩衝溶液が出来るでしょう。 またNaOHを加えてpH=pK2=9.62になるように調整すれば、[HGly]=[Gly^-]の香ばしい緩衝溶液が出来るでしょう。
質問者
お礼
回答してくださり、ありがとうございます。 どのようにして2つの緩衝液をつくればいいか具体的に示してくださり、分かりやすかったです。
お礼
回答していただき、ありがとうございます。 添付してくださったサイトもとてもためになります。