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三単現にはなぜ"s,es"がつくのでしょう?
皆さん宜しくお願い致します。 質問タイトルの通りなのですが、なぜ三単現には"s,es"が必要なのでしょうか? 幾冊かの書籍を眺めていますが、「三単現には"s,es"がつきます」までしか、言及されていないのです。 または、上記質問内容を詳しく説明している書籍をご存知の方はご教授頂けないでしょうか? 以上、宜しくお願い致します。
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「なぜ付くのでしょう?」… 「なければどうなる」「役割は?」に答えようとすると明確な答えがない。#1で書かれているように「通じるけれどないと気持ち悪い」「ないと間違いということになる」としか言えないので満足な答えにならない(3単現の語尾がない方言もある)。 英語学の本では詳しく書かれているがいきなりだと理解しづらい(専門書なので「簡単に」というわけにはいかない)。 大体こういう理由ですぐに分かる本がないのです。3単現語尾の有無を「なぜか」と解き明かしても実用性には関係ないということもあるでしょう。 これでは回答としてあんまりなのであえて単純に書こうと思います。とはいえややこしい理論なしではどうしても「こういうもんだと思ってください」としか言えない部分もありますが。 以下は15世紀くらいの動詞の活用です。正書法がないので綴りは一通りではありませんがチョーサーあたりの作品でまあ標準的な綴りです(これ以前はややこしく、また現代英語と形態が離れすぎているので割愛します)。 I thinke thou thinkst he thinketh we thinken ye thinken they thinken いまと違い、4種類の語尾があります。語尾のないところはありません。代名詞も違うのがあります。発音はおおよそ書かれた通りと思ってください。これがもう少し時代が下ると I thinke thou thinkst he thinketh we thinke you thinke they thinke n が落ちています。なぜかと言われると明確な答えはないのですがヨーロッパの北西の方(イギリスとオランダ)の言語にはこういう「クセ」があるとでも思ってください。また -e はすでに発音されていなかったかもしれません。昔のことです、録音などありませんから「かもしれない」としか言えないのです。しかし今日でも語尾の -e は大抵発音しませんね。ですから一斉にではなくともどこかで落ちたはずです。 I think thou thinkst he thinketh / thinks we think you think they think かなり現代の形に近くなりました。でもまだ単数2人称と3人称は違います。-st や -th, -s は「落ちにくい」のです。しつこい汚れみたいなもので容易には落ちてくれません。 2人称は単数と複数で区別があります。you はもともと複数専用だったのですが、相手を指すとき1人をズバリと指すより複数にした方が直接的でなく丁寧と感じられるようになり you だけになりました(こういうことは現代のヨーロッパ語には普通にあり親しい間柄とそうでない間柄では代名詞を区別するのが普通です。日本語でも「あなた」というより役職でよんだり「おたく」と読んだりしてぼやかしますね)。 thou は古文体に残るだけになり実際上は消えたと言ってもいいものです。 I think, you think, he thinketh / thinks, we think... 3人称が二つありますが -s は本来北部方言の形だったものですがどういうわけか優勢になっていき標準形に収まってしまいした。 これで現代語と同じものができあがったわけです。 結局のところ、代名詞の使い方の変化と英語の発音上の癖が今日の形を作ったようなものです。 言葉は変化するものですから放っておけば3単現の -s も落ちてしまうかもしれません。何しろ実用的な意味は無いに等しいですから。しかし教育やメディアが発達し、ある時点で「正しい」と「決められると」なかなか変わらないし変えようとする気も起きにくいものです。「正しくない」ものは「非標準・方言」という気持ちも強くなります。
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日本語でもありますよね。 例えば、 「本箱」、「時計」 「ほんはこ」、「とけい」とは言わずに 「ほんばこ」「とけー」と、 濁ったり、伸ばしたり、しますね。 >「三単現には"s,es"がつきます」 素直に覚えるしかないようです。 方言に関連して、アメリカ?の方言で You are (youが複数)、you is (youが単数) と使い分けている地域もあるらしい。
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御返答、有難う御座いました! >You are (youが複数)、you is (youが単数) まさか、そんなことがあるのですね! やはり、書籍のみの勉学は、狭小の範囲から抜け出せないのかもしれませんね。 御返答、有難う御座いました!
- gadovoa
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一人称の「私」 二人称の「あなた」 三人称の「私とあなた以外」 この「私とあなた以外」つまり複数ぽい数ですが、 それが単数であることを証明するための記号が三単現の「S」なんです。 英語には他に冠詞というものがあります。 これも指示される名詞が単数か複数であるかを証明する記号です。 論理的に説明つけるためにこういう概念が生まれた物と思われます。 「特定、不特定という概念をここでは省きます」
お礼
御返答、誠に有難う御座いました! なるほど!冠詞にも通ずる、英語または言語の基本的な概念からという、 非常に広域な見解には御見逸れ致しました。 参考にさせていただきます。有難う御座いました!
では、私も過去のスレの引用から。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1086723.html 私は読んでいませんが、ご興味のご趣旨に合いそうな本が、何冊か挙げてあります。 聞いたところによれば、三人称単数現在で、s(es)をつけない方言があるのだそうです。 そのうち標準英語でもなくなっちゃうかもしれませんね。 No2.の方がおっしゃっているような、主語の人称や性に応じて動詞が変化する現象は、英語とは違う外国語には残っていたりします。 単数の1人称、2人称、3人称、複数の1、2、3、という具合に現在形が6つの形に変化する外国語を知っています。この言葉の場合、過去形は、さらに、男性・女性・中性でまた変化するのです。 我ながら不思議なのが日本語です。人称で変化しないのに、しばしば主語を省略し、それで意味が通じるのです。何でだろう???
- bakansky
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面白いところに注目されたものだと思います。 専門的には、英語史や言語学の知識が必要でしょうけれども、もっと単純に説明してくれているところがありました。 → http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4675151.html 要するに、かつては「主語」なしで用いられていた英語の元の言語があって、その言語では「語尾」の形で主語の人称を区別していたそうなのです。 それが変化していって、今日の英語ではもっとも単純な -s, -es という形が、それだけが残っているというわけです。 今日の我々の体に、人類以前の痕跡が残されているようなものかもしれません。
お礼
参考となるURLをご教授頂き、有難う御座いました! 実に参考になりました。 なるほど、言語の進化の結果このような形になった、と言うことなのですね! ゆくゆくはe,esすら淘汰されていく可能性というのがとても面白かったです。 時代は流れているのですね。 有難う御座いました!
- chiezo2005
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そのように話す人、書く人が多いからです。 なんの意味もありません。 ネイティブに聞いても、sを付けなくても意味は判るけど、 やっぱりsがないと気持ちが悪いと言います。 言語というのはそういうものなのです。 文法は言語ができてから、言語を系統だってみるために できたものです。 文法的にはなにも変化しなければシンプルで美しかったのですが、 ざんねんながらみなさん変化させて使うものだから、 しかたなく3単現にはsがつくという特例を作らざるを得なくなってしまいました。
お礼
ご返答、態々有難う御座いました! なるほど、日本語でも説明できないようなものも多々ありますよね。 有難う御座いました!
お礼
とても詳細なご返答、誠に有難う御座います! かなりわかりやすく、まだまだ小生では"理解"とまではとても行けませんが、非常に参考となりました。 trgovec様が返答頂いた内容から更に書籍等を参考とし、理解まで知識を深めようと思います。 このような(一種の不毛な)問題に対し、真摯な御返答、人間としての姿勢も学び直さなくてはならないと痛感致しました。 誠に有難う御座いました。