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製造業の原価率について
ある本で、’製造業の場合、設備投資のリスクを負うため、工場出荷段階で、原価が最終売価の概ね40から60%程度にとどまっている必要がある’とありましたが、良く意味が分かりません。詳しく解説いただけますか?具体的なケースがあるととてもうれしいです。
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- Gletscher
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ごくカンタンに説明してしまうと・・・ 工場を出荷する時には、原価+管理費+利益 で出さないといけないですね? 工場を出た後は、代理店に渡って、ここでも管理費や利益が足されて販売店に渡ります。 販売店でも管理費と利益を乗せると・・・ 最終的にお客様に渡る時、つまり、売価は、原価の2倍くらいになっちゃうんですよ。 これを逆に言い換えると、原価は売価の50%前後、ということになります。
No.1のものです。 補足です。 先の例では、非常に重要な、 ・人件費(時間=コスト) ・為替変動リスク ・時間 と言う要素もあることを付け加えておきます。 例えば、アパレルでは、シーズン要素がありますから。 今頃、秋物を計画しないと、投入が間に合いません。 よって、スピードが速く、リスクが大きいので、原価比率は もっともっと低いはずです。 また、食品などの腐ってしまうものや、モデルチェンジの速い 携帯電話や家電製品も然りでしょう。 その本で書かれている商材は、多分、安定的に通年で売れる、 比較的高価な商品?かメジャーブランドの商品のように思えますね。
うーん。 どの業界とか判らないので、何とも言えませんが。 例えば、1つの種類の商品を作る時。 衣類であれば品番・サイズ(カラーを除く)とか金属加工の部品 1個とか。 …うむ。プラモデルであれば、ザクとか、ガンダムの違い。 1商品を作るのに金型とか機械の調整をしないといけないとき その金型代や、プログラム変更代がかかりますよね。 で。 ま、例えば、プラモデルでガンダムを作るには、初期金型代が 200万円、都度の交換に30万円+時間がかかるとしますと。 まとめて一度に大量に作った方が単価が下がりますよね? たとえば、プラモデル1体のプラスチック代が50円としますと。 1000体作れば… 金型200万円 + 50円 * 1000体 = 205万円/1000体 = 1個2050円(原価) 2000体作れば… 金型200万円 + 50円 * 2000体 = 210万円/2000体 = 1個1050円(原価) 3000体作れば… 金型200万円 + 50円 * 2000体 = 215万円/3000体 = 1個717円(原価) 4000体作れば… 金型200万円 + 50円 * 2000体 = 220万円/4000体 = 1個550円(原価) 5000体作れば… 金型200万円 + 50円 * 5000体 = 225万円/5000体 = 1個450円(原価) という反比例の法則が成り立ちます。 で、もともとそのガンダムのプラモデルを、末端小売価格、1500円で 売ろうとしますと。 1000体では原価が高いので赤字。 2000体から黒字になるのですが、このときの原価比率は40%から60%。 つまり、1500円の売価に対して、600円~900円の原価でないといけない ということなので、4000体は作らないといけませんよという。 こういう考え方のことなんだと思います。 ここのコストは、金型代などの製造技術が変わったり、原材料費が 変わったり。そもそも海外で加工を代行してもらったり、いろいろな 変動リスクがありますし。人気があるないで売価も変えることが できますので。 いろいろ要素があって、面白いところではあります。
お礼
ありがとうございます! 非常に分かりやすくご説明で理解できました。 補足部分とあわせてお礼します!
お礼
ありがとうございます! 流通関係、もっと勉強しようと思います。本当にありがとうございました。