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堀田善衛の「鶴のいた庭」、飛行機の音
堀田善衛の「鶴のいた庭」を読み下していますが、 その中の複葉機の音の描写のイメージがつかめません。 遠くから「ブズブズブズブズ・・・」は何となくプロペラのうなる音かなと思うのですが、 近づいてくると「ぱっぱっ、ばっばっ」という音がすると描写しているのですがその音をイメージできません。 複葉機の出てくるDVDなど探してみたのですが・・・ 飛行機の型はブレゲー型だそうですが、何かの操作音なのでしょうか?
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リバティーはリンクが変だったのでこっちで視てください。 http://www.youtube.com/watch?v=dU0X461IPCw&feature=PlayList&p=FE0693A1D3707C46&index=20
ブレゲー14型はルノー12Feエンジンだそうです。 水冷12気筒22リッター(間違いではありません) という巨大なエンジンでこれを最大1600回転/毎分という低速で回します。 当時の常識としてあまり高回転を使わないで飛行機として必須である信頼性を得ているのだと思います。 最大出力は300馬力だそうです。 間近で聴いたらゴーッという爆音でしょう。 http://jn.passieux.free.fr/html/Renault_12Fe.php ↓ブレゲー14の箇所 http://www.masdf.com/altimeter/lebourget/index.html#ww1 youtubeにブレゲー14の展示運転の映像がありました。 オリジナルのエンジンのままかどうかわかりませんが地上滑走だけで済ませているのでオリジナルの可能性もあります。ただ始動が手動ではないのが気になります。過去に実用のために改造されているのかも。 http://www.youtube.com/watch?v=EnfPSFK2uUA 上に突き出している角みたいなのが排気管です。 こちらは当時の映像らしい。 http://www.youtube.com/watch?v=j4v66ySllDI このボートがV12気筒リバティーエンジンとのことですがやはり第一次大戦当時の物らしい。 http://www.youtube.com/watch?v=dU0X461IPCw&feature=PlayList&p=FE0693A1D3707C46&index=20&playnext=2&playnext_from=PL こちらは独立式排気管です。
読んでないんでわからないのですが 1925年に新聞社の買ったブレゲー19でしたらこういう物だと思います。 http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln6/BREGUET-HATU.html 水冷V12のようです。 その前のブレゲー14、これも日本にも輸出されたそうです。 構造はジュラルミンだったとの事。 エンジンは水冷V12です。サンテグジュペリがこれの民間機型に乗っていました。 http://majo44.sakura.ne.jp/trip/thai/museum/34.htm http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln7/BURG280T.html http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/2996/breguet-14.jpg マフラーは付いていません。集合管のようですね。たしかに遠くでは「ブズブズ」という音だったのではないでしょうか 正解というより語感からいろいろ想像するのが良いのだと思いますが、私は「ぱっぱっばっば」の方がプロペラの風切り音かななどと想います。 今の飛行機と違って急角度の上昇なんてできなかったらしいです。 視界に頼っていたので下手に雲の上に出ると降りるのが難しかったようです。 http://flightgear.jpn.org/modules/d3forum/index.php?post_id=1507 今から見れば古くても当時はハイテク最新鋭機で高価なものですからおんぼろだったとは思えないのですが… エンジン音は最近V12の航空機など無いと思うので例がみつからないのですがマフラーなどついてないので相当うるさいはずです。モーターボートのマフラーを取ったような音でしょうか。
NO.2 です。 >日常に聞ける音で何か近いものはありますか? 最近のオートバイのエンジンは高回転になっていて、規格内ではマフラー(消音器)もしっかりしているので、余りワイルドな音は期待できないですね。以前のカワサキの大きいやつがこんな音を出していました。ハーレーはVツインが基本ですから、消音器を外した音はきっとこれに近いかもとか想像しています。それにしてもこの間欠的な音のムラ感は何なんでしょうか。アイドリングに近い回転数で、しかも定期的に不発している状況なんでしょうか。なら、もう墜落していてもおかしくないとも思いますが。
お礼
教えてくださった内容から、オンボロ自動車のプスプス、パンパンいっているイメージが浮かんできました。 まさにワイルド。 今にも落ちそうですね。 文中にも、低い山をようやく越えてくる、といった描写があります。 おつきあい、ありがとうございました。
「ブズブズブズブズ・・・」というのはちょっと分かりませんが(プロペラ音かも)、近づいてきたときの「ぱっぱっ、ばっばっ」というのはエンジン音だと思います。 ブレゲー(機体の形式)にどんなエンジンが載せられていたのかが問題ですが、稲垣足穂の「ヒコーキ野郎たち」に、ブレゲーの記述もありますが、ずっと後に「空冷V型2気筒のエンジン」の記述もあります。V気筒(多分120度?ですから平均した音にならず、2回爆発のあと一息置いたリズムになります。昔のエンジンは非常に回転数が遅かったのでこんなリズムの音になったのではないでしょうか。ちなみにクロガネなどの現存するロングストローク単気筒エンジン(もちろん空冷)のオートバイの音は「ばっ、ばっ、ばっ、ばっ--」という音です。
補足
エンジン音ですか。 しかもエンジンの種類にもよるとなると難しいですね。 聞いた事のない音なのでちょっと想像がつきません。 オートバイのエンジン音に近いのでしょうか? これなら少しイメージできるような気がしますが。 日常に聞ける音で何か近いものはありますか?
- bakansky
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やっぱプロペラかエンジン音かじゃないんでしょうか。 飛行機が近づけば、それだけ頭の上から音が聞こえてくる感じになります。 遠くから聞こえる音と区別するためにそういう描写をしたのかも。 面白いところに注目されたものだと思います。 正解が分れば、私も知りたいところです。 なお、ご質問の「読み下して」という表現が気になりました。 「漢文を読み下す」という言い方はありますが、通常の日本文を「読み下す」という表現はあるのでしょうか。
お礼
さすが、文学カテゴリーですね。 安易な言葉遣いをして申し訳ありませんでした。 「読解して」とでも言えばよかったのかもしれません。 同じプロペラ音でも、遠いところと区別しているのかも とおっしゃったのは、参考にしたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
たくさん調べていただいてありがとうございます。 「マフラーがついてない」というのが、ちょっとキーワードになりますかね? エンジン音も詳しくはないですが、おぼろげながら少し見えてきました。