媒体と周期という概念
媒体と周期という概念
について皆さんはどうお考えですか?
物理学上の「媒体」の定義といわれると直ぐには適切な表現を
見出せないのですが、概念としては「エネルギーや情報を運ぶ
もの」ではないかと思います。
その昔、光が波であるならその波を運ぶ媒体(エーテル)がある
はず。 ということでその検証のためにマイケルソンとモーリー
が実験を行ったというのはあまりにも有名ですが...
逆に波でないなら媒体は不要か? という疑問です。
たとえば質量のあるものAが等速直線運動している場合、
Aは運動エネルギーの媒体(運ぶもの)ではないでしょうか
?
要は、エネルギーの運び方が異なるだけではないか?
と...
一個のドミノが空中を等速で飛んで運動エネルギーを運
ぶ。これは一人が全距離を走るマラソンのようなものです。
一方、複数のドミノが倒れるときのエネルギーを次々と伝
えなが運んで行く。 これは複数の人間のリレー競争のよ
うなものです。
同じ形、同じ大きさ、同じ質量のドミノを一定間隔で並べる
と伝播特性が均一になり一定速度で伝播するはずです。
また周期性があるのでドミノが倒れる角運動が波の性質
をもっているように見えるはずです。
つまり波(リレー)であろうが、直線(マラソン)であろうが、
媒体無しにエネルギー伝播は出来ないのではありません
か?
宇宙空間では光が波でも媒体はいらないと言いますが、
電場と磁場が変化し、空間の物性である誘電率と透磁率
に完全に縛られているので空間には物質とは相互作用し
ない光の媒体が必なければならない思います。
何か?は解りませんが電場や磁場になりうるものです。
「虚無の時空間が電場や磁場になりうる」というのは論理
矛盾ではないのでしょうか? 伝える先にドミノが無いので
すから...
一方光は「電場と磁場の波動自体が媒体でボールのよう
に直線に飛んでゆく(マラソン式)」のほうが途中には媒体
(次のランナー)がいりませんね。
でも電場や磁場になりうるものは必須のはずです。
周期性
周期性についてですが、周期的に波打っているものが等速
直線運動することはあるし、回転体が等速直線運動するこ
ともあります。
尺取虫や蛇は波打ちながら前進します。(尺取虫は垂直偏
波、蛇は水平偏波です)
タイヤやボールが転がることは回転体の直線運動ですが、
回転しているので周期性があります。
では完全な等速直線運動には「周期性は無い」といえるでし
ょうか?
ある一定時間内に進む距離が一定なのだから、それは一種
の周期といえないでしょうか?
例えば一機の宇宙船が宇宙空間内で地球に対し等速直線
運動しながら離れてゆきます。
その宇宙船のある一点の位置が時間経過とともに地球から
見た座標系上を移動します。
それを座標上にプロットしてゆくと直線にしかなりません。
今度は宇宙船の先端P1と後端P2の位置変化を見ます。
P1に対しP2は宇宙船の「長さ」の分だけ遅れていますが
やはり直線にしかなりません。
ここで「長さ」を強調したのは意味があります。
相対性理論によれば空間=時間です。 「長さ」は空間で
す。
一方、時間を一定の「間隔」で区切ったものが「周期」と定
義できます。
時間=空間なら、時間間隔(周期)=空間間隔(長さ)です。
つまりものの「長さ」=「周期」ではないでしょうか?
とすれば、長さをもつもの(長さが無いものはありえませんが)
が等速直線運動すれば、その長さ分の周期を持っていること
になりませんか?
波動や回転はしていなくても周期性はあると...
もしそうならば、全てのエネルギー伝播には必ず媒体が必要
でしかも等速なら必ず周期性があるということになり、リレー
方式(複数媒体伝播)かマラソン方式(単独媒体伝播)かの差
しか無い。 ...となりませんか?
よろしくお願い致します。