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浸透圧について
高校化学からの質問です。 浸透圧を計算するファントホッフの法則というものがありますが、このπV=nRTという式で求められるπという浸透圧は、純粋に対する浸透圧のことなのでしょうか?浸透圧というのは二つの溶液の濃度の違いによって相対的に決まるもので、絶対値というものが決定できないと思うのですが。 宜しくお願いします。
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浸透圧の計算はまずは純溶媒と溶液の間でなされているものです。 高等学校の範囲を超えていますが、溶媒の溶液における化学ポテンシャルが、純溶媒の化学ポテンシャルよりもlnx(xは溶媒のモル分率)だけ小さく、これを溶媒とつりあわせるためには溶液側の圧があがってなければならない、ということから浸透圧の計算がなされています。その結果、理想溶液では π=-(RTlnx)/v (vは純溶媒のモル体積) となります。非常に希薄な溶液では lnx=ln(1-Σxi)=-Σxi (xiは各溶質のモル分率) ci≒xi/v (ciは成分iのモル濃度) と看做せるので π=RTΣci になります。これがvan't Hoffの式になります。 溶液の濃度の濃いのと薄いのとの間での釣りあいのために必要な圧力の差は(簡略化した理想溶液では) P'v+RTlnx1=P"v+RTlnx2 P'-P"=πとして πv=-RTln(x1/x2) となります。π>0ならx2の方が溶媒のモル分率が高い(希薄溶液)ことを示しています。
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