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鑑賞と観賞

あげ足を取るような感じになりますが、読売オンラインに「高円宮妃久子さまが公務復帰で世界らん展をご鑑賞」という見出しで記事が出ています。で、記事の内容を見てみると「・・・22日、東京ドームで開幕し、高円宮妃久子さまが観賞された。」とあります。 私は目で見るものは観賞だと思っていたので、見出しが間違いなのかと思いましたが、gooの国語辞典(大辞林)では観賞=美しいものを見て心を楽しませること、鑑賞=芸術作品を味わい理解すること、とあります。しかも鑑賞の方の例文には「絵画を―する」と書いてあります。こうなるとどちらでも大丈夫なのかなと思うのですが、中学生の漢字の問題集でこの二つを使い分ける問題が載っていました。gooの辞書の解釈であれば、問題文を見て中学生がどちらを使うのが適切かを判断するのはかなり難しいと思います。 読売の、タイトルと記事が別のカンショウを使っているのだけはハッキリと不自然だと判るのですが、いったいどれが正しいのでしょうか。 どうぞ宜しくお願いします。

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回答No.3

  「鑑賞」と「観賞」の両方にある「賞」の字は、「めでる(愛でる)」というような意味で、「味わい楽しむ」というような基本的意味があります。(また、「褒め称える」とか「美点を認める」という意味もあります)。この場合は、「賞」の意味は同じだと思います。 違うのは、「観」と「鑑」の字で、「観」は、「観察」などとも言いますが、単に「見る」のではなく、「注意深く見る・心のなかで見る」など、「深く見、考え、心で思う」ことです。「考える」という意味もあり、「観念」などは、「心のなかで物事を見、考えた思い」のことです。 他方、「鑑」は、「鏡」とか「水に映す」というような起源があり、英語だと reflect(反射する・深く熟慮する)のような意味です。「鏡に映して見る」ということは、何かの基準と比べて考えるということで、反省的に、深く、規範と比較して吟味し判断するということです。 「観賞」という場合、普通には、やはり「見る」という行為が前提になります。「鑑賞」は、見るとか見ないではなく、何か対象を、深く心に考え楽しむ・愛でるとか、規範との比較で愛でる・味わうという意味です。 「規範」つまり、「反射させて比較する典拠」を考えて対象を味わうことは、「鑑定する」というような動詞に出ているように、真贋、真偽を判断するというような、愛で方・楽しみ方で、これは、「亀鑑」のある「芸術作品」などを、判断し比べつつ、愛で楽しむということで、ただ、「深く見て愛で楽しむ」という「観賞」とは意味の位相が違っています。 「花を観賞する」も「花を鑑賞する」も可能で、後者は、芸術性などを吟味しつつ味わい見ることです。「音楽を観賞する」は、音楽は普通「見えない」ので言いません。ただし、「音楽を聴いて喚起されたイメージを心のなかで観賞する」というのは、稀にあるかも知れません。 「観賞」というだけで、すでに単に見るのではなく、心で味わいつつ見る・愛でるという意味なので、花や美術などは、「観賞」でも「鑑賞」でもよく、少し意味に違いが出てくるということでしょう。 音楽や小説などは、「鑑賞」と言っても、そこには味わう人のレヴェルがあり、「観賞」に相当するレヴェルもあれば、芸術的吟味の「鑑賞」もあるということです。ただ、区別する言葉が特にないので、「鑑賞」というか、または、「音楽を味わって聴く」「小説を味わって読む」などが、「観賞」の代わりにあるとも言えるでしょう。  

その他の回答 (2)

  • vanyatan
  • ベストアンサー率38% (76/195)
回答No.2

私もこの二つの使い方はその都度迷います。 但し、表題の「世界らん展」は花を見ているのですから「観賞」でしょう。 気持ち的には、鑑賞の方は「鑑みる」という字ですから、recliningさんが言われるように「芸術的」であれば、「高円宮妃久子さまが、見られているので鑑賞」、私の様な一般人(笑)であれば観賞でしょうか。 音楽鑑賞も「鑑賞」を使います。 仰せの通りでウチも中2の娘がいますが、娘に聞くと広辞苑と同じ答えを言っていました。絵画なら「鑑賞」、音楽も「鑑賞」、植物は「観賞」。 そこで「映画は?」と聞くと、大変迷っていましたが、「鑑賞だと思う、確か映画関係の雑誌に鑑賞だった」といっています。 回答としては、私の理解と同じでした。でも「観賞」が見て楽しむことでしたら、絵画・音楽・映画は、その内容で芸術性云々により、使い方が分かれてしまうことになりますね。 私の結論としては「動植物」に関しては「観賞」です。 言語学者でも何でもあのませんが・・・

  • minojun
  • ベストアンサー率50% (32/63)
回答No.1

こんばんわ。 確かに気になりますね~。 一応、下記のサイトではこうなってました。 鑑賞と観賞(かんしょう) 「鑑賞」は芸術作品を接することでその良さを理解すること。 「観賞」は念を入れ味わい楽しむこと。 納得できるようなできないような・・・。  ではでは。

参考URL:
http://www.ne.jp/asahi/yoshi/chieko/inu/inusamurai012.htm#no5

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