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終始一貫している会社

2009/03/13 22:43

　経営戦略などで、企業、会社の組織がが「終始一貫している企業」とは、どういうことでしょうか？　できましたら、社会人なり立ての若造にわかるように、噛み砕いて教えていただけますでしょうか？

pghairu
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その他（ビジネス・キャリア）
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sabidnsk
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2009/03/14 18:27 回答No.2

大きく以下の二つの意味の使い方があると思います。『(1)変わらない長期的な方針（ビジョン、戦略）を持っている』という意味と、『(2)経営の方針が、実際の企業の行動と徹底的にリンクしている』という二つの意味です。おそらく、この両方を満たした企業が終始一貫した企業なのでは無いでしょうか。たとえば、武田薬品工業は『研究開発型の日本発の世界的製薬企業になる』といった目標を立て、おそらく20年以上も研究開発費に莫大な投資を続け、合弁設立/子会社設立/買収等などを通して海外事業を強化し続けています。米国の小売業ウォルマートは『Every Day Low Price（毎日安い価格で提供する）戦略』をとっており、効率的な店舗業務（商品の出し入れに手間がかからない陳列）、特売や広告などは極力行わない、業者数を圧縮して纏め買いして調達コストを圧縮する、電子受発注/仕入元との販売/在庫情報の共有・クロスドックといった在庫コストや配送コストを減らす取り組み、といったテーマに長期的に取り組むことでEvery Day Low Priceを実現し、強化し続けています。なお、(2)については少しわかりづらいのでもうすこし詳しく補足いたします。まず、企業ではなく、学生の例で考えて見ましょう。ある学生がトップの成績で卒業するという目標を立てたものの、まったく勉強しない、といったように目標と行動が乖離している場合は終始一貫していない、といえるでしょう。逆に、勉強時間が学校でNo1とになるくらいまで勉強量を増やし、サークル、アルバイト、デート、ゲームなどの時間は極力減らす場合は、結果がどうであれ目標と行動は一貫していますので一貫した学生といえるでしょう。極端な仮想例として、『半導体技術開発で世界を制覇する』という大きな方針（ビジョン、戦略）を考えてみます。もし、この企業が終始一貫した企業であれば、投資は半導体技術の研究開発や、強力な半導体技術を持つ企業を買収するといったところに重点的に行い、その他の投資は極力抑制するでしょう。商品は基本的に半導体に関連した製品に限定し、その他の製品まで手を広げないという意思決定を行うはずです。組織については、技術開発部門は必ず自社にもち、社内の精鋭を優先して配属するでしょうが、あまり重視しない部門は人員を極力少なくしたり、部門自体なくして外部委託するでしょう（生産、人事、経理、総務などは他社に委託するなど）。人事については人事部は優秀な技術者の採用にもっとも力を入れるでしょうし、人事制度は、開発した技術のすごさを最重視した評価/報酬が決まり、勤務態度がいいとか、お客と上手くやっている、といった点はあまり重視しないような評価制度を築きあげるでしょう。といったように、中長期的な目標（ビジョン、戦略）があり、目標達成に必要なことに注力し、それを支えるような仕組み・制度（業務の手順、情報システム、会計ルール、人事制度、投資基準など）を構築している企業が終始一貫している企業といえるでしょう。大体、朝令暮改で方針が変わったり、方針があいまいだったり、目標達成にあまり関係ないことをやったり、各種制度があまりにも一般的で他社との違いが明確でなかったりする企業の場合は終始一貫した企業とは言いづらいと思います。