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昔と現代のシニョリッジの違い
まず最初に、経済はまったく詳しくありません。 現代の日本のシニョリッジは利息収入だと聞きました。 それに対して昔の国王とかが貨幣を発行したとき、そのシニョリッジはだいたい(価値-原価)ですよね。 明らかに今の方が原価が安いのだから昔の方式のほうが得だと思うんですが、なぜ利息にしているんでしょうか。 例えば年1%の利息収入だとして、1万円を発行して50年流通し続けても5千円。 1万円の原価は20円程度だと聞いたので、昔のような方式なら発行するだけで9980円。 年1%って高い金利で50年流通するとしても、2倍の差があります。明らかに昔の方式のほうがいい気がするんですが。 また、シニョリッジを現代と昔のように切り替えるには、どこをどう変えればいいのでしょうか。
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- cse_ri2
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シニョリッジは今でもありますよ。 その恩恵を一番受けているのは、基軸通貨ドルをもつアメリカでしょう。 膨大な財政赤字を垂れ流しても、ビクともしません。 ※正確には、アメリカ国債を大量に買ってくれる中国と日本のお陰ですが。 日本政府もシニョリッジの恩恵を受けることは、法制上は可能です。 つい先日まで話題に上がっていた、政府発行紙幣がそれに当たります。 また、政府が国債を発行して、それを通貨を管理する日銀に買い取らせれば、いつでもシニョリッジを得ることは可能です。 では、なぜ財政赤字に苦しむ日本政府が、安易にその道を取らないのか。 古代と違って経済学が発達した現代では、安易に通貨の流通量を増やすと、インフレになることを皆知っているからです。 日本は民主主義国であり、税収の大半は税金から得ています。 うかつにインフレを起こして、日本経済を不況にしてしまうと、税収が減ってしまい、シニョリッジを得る以上に損失の方が大きくなってしまうのです。 また、経済政策で失敗した政府は、次の選挙で負ける可能性が極めて高くなります。 よって、うかつにシニョリッジを得ようとすると、かえって自らの首を絞める結果になりかねないのです。 では、中川前財務大臣の辞任後は下火になりましたが、つい先日まで政府発行紙幣がなぜ話題になっていたのか。 財政赤字が膨らんで、これ以上の赤字国債の発行が難しいこと。 今の日本はデフレ基調のため、多少通貨の量を増やしてインフレにしても問題ない。 通貨量を増やして円の価値を毀損しても、極端な円高がそれを吸収できるといった好条件が揃ったためと考えられます。