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「キャリア」と「キャリアー」の長音記号による区別の根拠
一般に、次の(1)と(2)は、単語の末尾の長音記号のあるなしで区別されるように思います。 (1)キャリア 国家公務員採用試験上級甲合格者のうち本省に勤務している者。career。 (2)キャリアー 電気通信サービスを提供する者。carrier。日本の「電気通信事業法」に言う「電気通信事業者」に近い意味。 このような区別は、何を根拠として行われているのでしょうか。英和辞典の発音記号を見る限りでは一方には長音記号を付け他方には付けないなどとするような発音上の違いはないように思います。何か官公庁の文書でそのような区分が示されているのでしょうか。それとも、単に長い間の慣例なのでしょうか。 長音記号のあるなしで両者を区別する根拠は何でしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
質問の前提に疑問を呈するようで恐縮ですが、(1)と(2)が一般に「ー」の有無で区別されているようには私は思えません。 (2)のほうはたしかに「キャリアー」と書かれることも(1)にくらべれば多いようですが、基本的には(1)も(2)も「ー」を付けずに「キャリア」と書かれることが多いように思います。 検索エンジンでいろいろな組み合わせで検索してみても以上のことは確かめられるし、総務省のホームページで各種資料等を検索すると、(2)の意味でも「キャリア」と書かれているほうが圧倒的多数です。 仮に書き分けている人がいるとしても、習慣以上の根拠はないのではないかと思います。
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- OKAT
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質問者さまの意図とは違いますが、主としてヨーロッパ語から来た外来語を仮名書きするにあたって、音韻体系の違いと本来の語源の発音との間で、混同があるようです。 「career」と「carrier」は本来違う語なのに、キャリア・キャリアー・キャリヤなど、どれがどれか分からない書き方をしていますね。 「bowling」と「boring」とは「ボウリング」と「ボーリング」で何とか区別しています。(ボウリングのボールと、野球のボールとは同じ綴りなのでしょうね)。また、「ballet」は「バレエ」「volleyball」は「バレー」と、別の国語から来たので使い分けは可能なようです。しかし、「volley」とはテニスの「ボレー」と同じ語源なのに、なぜ書き方が違ったのでしょう。 話を混乱させて済みません。
お礼
いろいろあるんですね。多分、その1つひとつが長い物語を持っているんでしょうが、今となってはそれをひもとくのもたいへんということでしょうか。 たいへん勉強になりました。 有り難うございました。
- LN-TF
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工業系では、末尾のかな引きを省略する慣習があります。 JIS Z 8301は、1951年に制定され2005年に最新の改訂をがなされています。かなびき(かなの長音符をこう云う)はハイフンや他の記号と紛れやすいのも理由の一つです。お示しの例では逆ですが、コンピュータは工業系の記述、コンピューターは一般の書き方です。両方あります。 このように原音が同じなものに日本独自の区別をしているのものにボウリングとボーリングがあります。十柱戯と呼ばれる遊びはボウリング、あなを開ける方はボーリングです。 従って、それぞれの慣習としか云えないようです。 なお、ここでは両者ともかなびきなしです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2 御参考にならば幸甚です。
お礼
JIS Z 8301がそのG.6.2.2、b)において長音記号の使用について規定しているのは見ていましたが、仰せのように今回の例では逆なので不思議に思いました。 原音が同じであるのに異なる例としてあげていただいた2語は、ボーリングはboringでありボウリングはbowlingであるので、原音も異なるかと思います。 いずれにしてもたいへん参考になりました。 有り難うございました。
- SortaNerd
- ベストアンサー率43% (1185/2748)
考えられる理由としてはcarrierがcarry+erであるのに対しcareerが単独の語であることと、アクセントの違いくらいでしょうかね。 ただ、Googleで検索してみましたがやはりさほどの違いは見られませんでした。 (キャリア官僚 + キャリヤ官僚) / (キャリアー官僚 + キャリヤー官僚) = 277 (携帯キャリア + 携帯キャリヤ) / (携帯キャリアー + 携帯キャリヤー) = 223
お礼
仰せの「アクセントの違い」から (つまり、英語の発音をある意味で正確に反映したため) (1)、(2)の区別ができたとも言えるような気がしてきました。 caeerは、「リ」にアクセントがあるので、「リ」が目立つので、残りは「ア」だけだと感じられ、そのため短く感じられ、そのため「キャリア」となる。 carrierは、、「リ」にアクセントがないので、「リ」が目立たないので、「リ」と「ア」が一体となって(つまり、連続して)「リア」という1つの長い音であるかのように感じられ、そのため長く感じられ、そのため「キャリアー」となる。 このように考えると、(1)、(2)で長音記号のあるなしは英語の発音をある意味で正確に反映したためであると考えることも可能ですね。 でも、これは、あくまで片仮名書きした「キャリア」あるいは「キャリアー」によって判断するとということであり、英語の本当の発音(ネイティブの発音)によって判断したものではないですね。その意味で、「ある意味で」と付けました。 でも、そのような考え方も可能だということをお教えいただきたいへん参考になりました。 有り難うございました。
- bougainvillea
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私も同じ疑問を持ってました。 以下の質問を参考にしてください。 語末の長音記号「ー」を省略するいいかた(サーバ、データ、センサなど) http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1895422.html
お礼
御教示のサイトの回答のうち今回の問題を説明するのは、唯一、回答番号No.5の方の仰る「ドイツ語と英語の発音の違い」だとおもいます。 たいへん興味があったので、外国語のカテで質問させていただきました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4723714.html しかし、残念ながら、この御回答によると、「ドイツ語と英語の発音の違い」は今回の問題を説明しないようです。 でも、貴重な御回答を頂きたいへん参考になりました。 有り難うございました。
お礼
>検索エンジンでいろいろな組み合わせで検索してみても以上のことは確かめられるし、総務省のホームページで各種資料等を検索すると、(2)の意味でも「キャリア」と書かれているほうが圧倒的多数です。 確かに、仰せのとおりでした。まさかの結果でした。 この結果によると、carrierは「キャリア」とも「キャリアー」とも書き、ただし「キャリア」と書く方が圧倒的に多いということになりますね。 たいへん参考になりました。 有り難うございました。