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食用廃油は製油所に突っ込んでしまえ。
食用廃油は製油所に突っ込んでしまうのが一番エコロジーに見えるのですがどうでししょうか? 法律で廃油引取りを石油元売に強制させて、彼らにリサイクルしてもらうという考えです。 油なんだから原油に混ぜてしまえば、分留され接触分解なり何なりされ、ガソリンや軽油になると思うのですがどうでしょうか? 政治的な難点ではなく、技術的に経済的にどこら辺が無理でしょうか?
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面白い考えだと思います。廃食用油を原油に混ぜると蒸留によって最も重たい重油に入ってきます。製油所では重油は余り気味なので分解装置にかけられてガソリンにしていますので、廃食用油も一緒にガソリンになってしまう可能性は十分ありえると思います。 ただ、廃食用油は一部が分解して脂肪酸になっていますが、これは酸ですから長い間に製油所の装置を腐食することも考えられます。製油装置は高温、高圧で水素など危険な物質も取扱っていますから、腐食によって装置に孔があくと大事故につながりかねません。触媒を壊してしまうおそれもあります。今の製油所にそのまま廃食用油を突っ込んでしまうというのは、ちょっと乱暴かもしれません。 同じような考えですが、植物油を製油所で水素化精製する第二世代バイオディーゼル技術が世界中で開発中です。既にフィンランドで一号機ができています。(No3の方がおっしゃっている新日本石油のBHDもそのひとつ)ただ、製油所の規模は非常に大きく(一日数百キロリットルから数千キロリットル)、廃食用油は非常に少ない(ペットボトル何本分?)ので、廃食用油だけで装置を動かすことは無理です。植物油を主原料として廃食用油を少しずつ混ぜて使うことになると思います。 もうひとつの問題は廃食用油をどうやって集めるかという点です。例えばガソリンスタンドに持ってきてもらって、タンクローリーの帰り便で製油所に持ってくるという方法がいいのではないかと思います。ただ、ガソリンスタンドやタンクローリー業者の協力が得られるかどうかという問題があります。 最近、自治体が廃食用油を回収して業者がバイオディーゼルにするところが増えています。製油所で第二世代のバイオディーゼルを大々的に作るようになると、従来の自治体やバイオディーゼル業者から横槍が入る可能性もあります。
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- Ja97KG
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ほっともっとの運営会社(株)プレナスでは店舗で発生する廃油を回収して 専門工場に送り燃料化して自社の配送車両の燃料にリサイクルしています 同一成分を 加工するのならしやすいですがいろいろ入っていると難しいでしょう
お礼
”フライ油リサイクルシステム」をプレナス全店舗で導入すると、約300万リットルの燃料を生産することになり” プレナスのホームページを見ましたが、この量はすごいですね。 いずれ日本の自動車は食用廃油で走る時代が来るかもしれませんし、そのためにも体系的なシステム化や大規模生産システムは必要だと感じました。 確かに今の自治体レベル程度の活動だといろいろ入っていると難しいでしょうが、石油元売クラスなら必ずやそのための技術は築けるのではないでしょうか?そう言った技術がうりでこれまでも食べてきた専門家が研究を始めたのだから、技術的な壁は時間の問題で突破すると思います。
- cat-food
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No.4です。 >重油の脱硫や水素化分解とは全然別の構造にならざるを得ないのでしょうか? 面白いことに、開発中の第二世代バイオディーゼルの製造装置は脱硫や水素化分解装置とほとんど同じ構造です。実際、軽油に植物油を混ぜて現在の設備で処理する方法も提案されています。植物油は酸素分を含んでいるため、むしろ普通の石油より反応しやすいかもしれません。ただ、水素の消費量が大きくなるので、改造が必要となります。 >油は油屋に扱わせるのが一番だと思ったしだいです。 私もそう思います。今のバイオディーゼルはマーガリンやショートニングを作るときに行われる方法で、油脂屋さんの技術です。グリセリンの廃棄費用を払っても、マーガリンのように製品の売値が高ければそれでいいのですが、燃料のように大量かつ安価に作る場合に向いている技術ではないと思います。それで、世界各地の石油屋さんが、製油所で植物油からディーゼル燃料を作る技術を開発しているという状況なわけです。将来は製油所でバイオディーゼルを作るのが主流になるかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 できれば植物油も重油もいっしょに水素分解できる系を作るのがいいと思うのですが、似たような構造とはいえ植物油を分解する系に重油を入れたらガスになるまで分解してしまいそうですね。 とはいえ植物油や食用廃油はいずれ製油所でリサイクルされるべきだと思いますし、そうならないと全国規模でのリサイクルや普及は進まないと思います。 ずっと食用廃油利用の取り組みに石油元売が絡んでこないのが不思議だったのですが、新日石をはじめ動き出しているんですね。
原油は複数の化学物質の混合物で製油所でやっていることは、それを分離することです。食用油は沸点が高いですから、分留塔に入れると全部重油と一緒にでてきます。ガソリンや軽油に変化することはありません。 原油に含まれている油と食用油は化学的にはまったくの別物ですし、廃油は品質の管理ができないですから、クラッキングに入れたときに設備を壊さないかどうかという問題も出てくるでしょう。 重油に廃食用油混ぜて一緒に燃やせればそれでいいわけなんですが、動植物油にはものによって自然発火する性質があったりするので、うまく混ぜることができないと一緒に燃やすのは難しいかもしれません。 近年紙のリサイクルが進んで、ごみ焼却炉の火力が足りなくなっているので、そこに突っ込むのはいいかもしれませんが、それだと「リサイクル」と言い張れなくなりますし...。(実態は一緒なのにね)
- 4500rpm
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ウィキペディアより 「原料油脂をメチルエステル化してグリセリンを除去し脂肪酸メチルエステル(FAME)を精製する既存の技術とは異なり、原料植物を問わず獣脂も含めた広範な原料油脂を石油精製の水素化処理技術を応用して分解し、合わせて雑物を除去して作る水素化処理油(Bio Hydrofined Diesel;BHD)が、新日本石油株式会社とトヨタ自動車株式会社により研究開発されている。 この技術によれば、油脂を原料としつつ、既存の石油由来の燃料と何ら遜色のない、一般の軽油の規格に適合した燃料を精製することが可能であるとされる。 BHDは油脂に水素を化合させる過程で不純物が除去される。 また、酸化による劣化がしにくく、化学合成軽油(GTL)と同等品であるとされる[13]。 BTL=BHDの他油との物性値比較 これまでに、減圧軽油留分とパーム油を混合して水素化分解処理を行い、パーム油の水素化分解による軽油留分の収率の向上や、既存の石油精製で得られている軽油に近い性状の軽油留分が得られることが確認されている[14]。 このBHDを路線バスの営業運行で使用する実証実験が2007年10月から2008年3月まで都営バス渋谷営業所の一部車両で行われる。[15 」 http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB%E7%87%83%E6%96%99/?from=websearch
お礼
ご回答ありがとうございます。 酸化した分と分解をかねて、水素化が必要なのですね。
- wand88
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廃油ってのはもう油じゃないの、それにいくら分解してもガソリンや軽油にはなりません。 もっと難しく説明しましょうか?(^_^; 誰かにリサイクルしてもらうってのはエコでもなんでもありませんけど?
- poolisher
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食用廃油は酸化しています。 これは簡単にいうと、燃料として必要な水素原子が既に酸化して水になっているということです。 ですから、エネルギー量が低く、高出力が要求されるエンジン燃料には 向きません。 少なくとも現在のエンジンではうまく作用しないので、廃油増しガソリン等の専用エンジン、専用車の開発が必要になります。 開発しても、そういう車が爆発的に売れなければ、燃料も車も従来より 高コストになります。 廃棄物からエネルギーを取り出す技術はこれから増す増す重要になり ますので、x年後にはそういう車が登場するかもしれませんね。
補足
ご回答ありがとうございます。 ガソリンの代替物にはならないのですね。 ではバイオディーゼルは、メタノールのエネルギーがプラスされてはじめて成り立っているのでしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 大きなプラントで水素化精製を、植物油や廃植物油だけでやる必要があるわけですか。 重油の脱硫や水素化分解とは全然別の構造にならざるを得ないのでしょうか? 小規模なエステル化バイオディーゼルは多いですが、どうもあの規模でホントに環境負荷が低く効率的なのか疑問に思えてしまいます。 性状が一定でないものを使えば燃費も落ち公害物質も増えそうですし、グリセリンの処理も厄介でしょう。 油は油屋に扱わせるのが一番だと思ったしだいです。