たくさん回答が書かれていますが内容がバラバラです。
ガソリン、灯油の燃焼の性質の違いは高等学校のレベルの内容です。
引火点、発火点の違いと燃えやすさについて混乱があるとは思いませんでした。
引火点や発火点、燃焼範囲などの値は市販の危険物乙4のテキストには載っているものですから特別に秘密にしなければいけないものでもありません。乙4、または丙の資格を持っている高校生はたくさんいます。ガソリンスタンドでバイトをしている高校生も多いです。
ただ資格を持っているといっても意味も分からずに暗記だけで通ったという人も多いようです。
燃えるとはどういうことか、引火点、発火点、燃焼範囲の説明や関係を授業でやってきました。火をつければどういう燃え方をするかもやりました。
引火点が-40℃以下のガソリンよりも引火点が40℃以上の灯油の方がよく燃えるというような誤解がどこから出てくるのでしょうか。ふしぎです。
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ビーカーに灯油を入れてマッチを近づけます。火は着きません。マッチを放り込んでも火はつきません。チャッカマンでやっても同じです。
引火点が40℃以上という事はその温度以下では蒸発が弱くて蒸気と空気の混合気体の中の灯油の蒸気の割合が燃焼範囲の下限の値に達していないということです。燃えるためには空気との混合気体の中での割合がある範囲内になければいけません。燃えるものの割合が少なすぎても酸素の割合が少なすぎても燃えないのです。
灯油の入ったビーカーをバーナーで加熱します。マッチで火がつくようになります。温度が上がれば蒸発が盛んになりますので燃焼範囲に入れば火がつくのです。その温度が引火点です。
火がついてもガラス板をかぶせればすぐに火は消えます。
灯油の燃えているビーカを水の中に漬けて温度を下げてやると火は消えます。燃え始めてすぐの、ビーカーが手で持てる程度の温度であれば消すことが出来ます。
灯油は燃えにくいからこそ家の中での暖房に使うことが出来るのです。余熱や芯の工夫で何とか燃えるようにしているのです。揮発性が高ければ危なくて使うことは出来ません。先日、ガソリン混じりの灯油を売ってしまって大騒動になったというニュースがありました。灯油ストーブは灯油の蒸気発生量に対応しています。揮発性のガソリンが混じればガソリンの蒸気が室内に漏れて引火するという可能性があるということでした。ガソリンスタンドのタンク一杯分が廃棄処分ということになりました。
ガソリンをビーカーに入れてマッチを近づけます。すぐに火がつきます。普通の温度では十分に蒸気が発生していますから燃焼範囲に達しているのです。でもやはり濃すぎても薄すぎても燃えないというのは成り立ちます。ビーカーに半分ほどガソリンを入れてニクロム線式の点火器でで火をつけてみます。点火器を液面すれすれの位置に持っていってからスイッチを押します。点火器のニクロム線が赤くなってきても火はつきません。液面すれすれの所では空気不足の状態になっています。ガソリンの蒸気の濃度が高すぎるので火がつかないのです。赤くなった点火器を徐々に引き上げていきます。空気の濃度がある程度高くなったところで初めて火がつきます。
燃焼範囲は爆発範囲とも呼ばれています。でも爆発と燃焼とは異なります。爆発は空気との混合の割合の範囲がもっと狭いところで起こります。完全燃焼の割合に近い方が起こりやすいと考えていいでしょう。
うまく混ぜればアルコールでも都市ガスでも爆発します。
ガソリンか灯油かということは関係がありません。
doc sundayさまの回答はジーゼルエンジンとガソリンエンジンの点火方式の違いを燃料の燃えやすさと混同されたものだろうと思います。ガソリンエンジンは圧縮した混合気体に電気火花で点火します。これは引火です。ジーゼルエンジンは圧縮だけで点火します。高温の熱源のない状態での発火です。軽油の発火点(230℃)がガソリンの発火点(300℃)よりも低いということも利用しています。 圧縮率を高くして発火点以上の温度を実現しています。
>ガソリンを乗用車にまいて火をつけても意外と燃えにくい
燃えます。
「意外と」というのは何と比較してのことですか。
こういうのをどこで仕入れてきたのですか。
映画にある「崖から車が落ちると爆発、炎上する」というシーンは嘘です。火薬を使って爆発させているはずです。
お礼
やっと良く分かりました。これで納得です。