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鳥に乗って空を飛ぶ事は可能か
最近ファンタジーとか見るようになったんですが。 鳥に乗って飛ぶって言う描写があったんです。 これは航空力学から見てどうなんでしょうかね? 1.乗れるだけの規模の鳥の大きさってどれくらいだろう? 日本人の平均である175センチ65キロで教えていただけるとありがたいです。 2.揚力の関係で相当なスピードを出さなければいけないので航空速度はどれくらいなんだろう? 3.その時人に掛かるGや空気の圧力ってどれくらいだろう? …息出来ませんよね? と疑問に思いまして、 ついでに、想像してみたら人を乗せたまま羽ばたきで空中に止まるなんて行為したら、どれだけ鳥が羽ばたけばいいんだよ…虫並に高速じゃ無いと無理なんじゃないかと。
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空を飛ぶ鳥の中で大型なのはアホウドリとか白鳥とか, その辺ではないでしょうか. ちょっと大きさを挙げてみると ・アホウドリ: 体長 1~1.5m, 翼長 2.5~3.5m, 体重 5~15kg ・白鳥: 体長 1.5m, 翼長 2.5m, 体重 8~12kg (巨大なものだと 20kg を超えるものもあり: ただし飛べない) ・オオワシ: 体長 1m, 翼長 2~2.5m, 体重 4~9kg とかのデータがありますね. アホウドリとか白鳥は「空を飛ぶ鳥類」の限界に近い大きさだって話もあるようです. もちろん空を飛ぶ必要がなければもっと大きくなることができ, コウテイペンギンで 20~45kg, ダチョウに至っては 100kg を超えるものすらいます. ダチョウの背中に乗って道路を通行した場合, 軽車両になるはずですが実例はないそうです, と wikipedia から蛇足. さて問題の「人を乗せたときの飛行性能」ですが.... 正直言って, 「飛べない」と思います. まず, おそらく離陸が不可能. 白鳥の離陸シーンを想像すれば, なんとなく無理っぽい感じがします. ちなみに数字でいくと, 初期型の B747 で最大離陸重量 330t, 翼幅 60m, 翼面積 500m^2, 離陸速度 300km/h 程度. 白鳥のデータ, 翼幅 2.5m, 速度 50km/h で単純に計算しなおすと同じ翼面加重で離陸重量 20kg. 最高速の 70km/h にすると 40kg まで上がりますが, 離陸時にこの速度を出すことは不可能. む, 新生児なら不可能じゃないかもしれない. そんな危険に子供をさらす親がいるとは思いがたいですが.
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>さすがファンタジー、ご都合主義満載だな…。 ファンタジーに理屈を持ち込むのは野暮というものですよ。
お礼
いや、それは分かってて、再確認の意味で聞いて見たんです。 「飛べない」と言うのが分かっただけでも私にとっては十分有益な情報です。
- phyonco
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1. a. まず鳥の立場に立って考えます。普通の鳥としてはどの位の揚力が必要か?最も揚力が要求されるのは、恐らく、悪天候の中で自分の体重を支えるのと、餌をとった時に自分の体重+獲物の体重を支えるような場合でしょう。このときに必要となる揚力は、Kg重で言って、自分の体重の数倍からせいぜい10倍くらいのものでしょう。生物というものは不必要な能力をあまり発達させない方が種としての生存確率が高くなるので、普通の鳥がこれ以上の揚力を発揮する場合は考えなくて良いでしょう。 b. 65キロの人間を乗せるとすると、それが自分の体重の数倍から10倍に相当しているはずだから、自分(鳥)の体重は6.5Kgから30Kgという計算になります。これはどの位の大きさの鳥でしょうか?いま、縦横高さがそれぞれ10cmの立方体に、比重1g/cm^3(^3は3乗という意味で、cm^3は立方cmのことです)の物質が詰まっていると、これの重さが1Kgです。普通の生物を構成する物質は殆ど水なので、大体比重は1g/cm^3です。鳥は骨に空洞を多くする等して、身を軽くしているので、平均すると0.5g/cm^3位かも知れません。でも0.1g/cm^3ということはないでしょう。だから鳥の重量密度を0.5g/cm^3とします。これはKgやmの単位を使うと500Kg/m^3ということになります。そうすると、6.5Kgの鳥は、もしもそれが立方体ならば、一辺の長さは ( 6.5 / 500 )^(1/3) = 0.24 (m)つまり25cm位 30Kgだったら ( 30 / 500 )^(1/3) = 0.39 (m)つまり40cm位 となります。鳥は、勿論立方体ではありませんから、どういう形を考えるかで、一辺の長さはかわりますが、大体これくらいというイメージを持つにはこれで良いでしょう。25から40cmというと、大体大鷲くらいのサイズでしょうか。 これからお昼ご飯なので、後は自分で考えて下さい。
お礼
なるほど、進化の過程で人を運搬する用に出来ていないから「人を乗せる前提」が成り立たないわけですね。 無理やり乗る事になると、人間側の体積も考慮しなければいけないので必要揚力や空気抵抗はさらに増え、それを考慮すると翼の長さや離陸速度を上げなければいけない。 それに見合った形状…。 簡単に考えて、体の長さの何倍かの翼の長さが必要で、さらに離陸に必要なスピードを出す為に脚力がなければいけないと。 そうなるとそれに耐えられる骨の密度が増えて、さらに体重が上がって……。 堂々巡りですね。無謀だというのが分かります。
お礼
なるほど、やはり飛ぶ事すら出来ないんですね。 さすがファンタジー、ご都合主義満載だな…。 もしDQのマスタードラゴンに乗ったら小型飛行機の背面にしがみついてるようなものですね。 掛かるGと空気の壁で振り落とされて死ぬな。 その前提を覆して、そもそも飛べる構造では無いと…_〆(・_・ )カキカキ とても参考になりました。 ありがとうございました。