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正しい表現に直すとは?
正しい表現に直しなさい。との問題なのですが…。 (1)この列車は、回送となりますので、ご乗車できません。 (2)先生は、映画を見に行きますか。 (3)お求めやすいお値段にいたしました。 (4)部長、資料をお持ちしますか。 (5)まっすぐお進みいただきますと、大きな広場があります。 私の考えですと… (1)と(3)は、直すところがなく悩んでおります。 (2)先生は、映画を見に行かれますか。 (4)部長、資料をお持ちいたしましょうか。 (5)まっすぐお進みいただきますと、大きな広場がございます。 どなたか、お詳しい方、教えて下さい。
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敬語表現、ていねい表現は、とても難しいですね。私も、正直言って自信がありません。 正解は、先回答者の中にあるようですので、コメントだけ付してみたいと思います。 (1)ご乗車できません→ご乗車になれません もとは「乗車する」ですね。これを「お(ご)~になる」という敬語表現にあてはめると、「ご乗車になる」です。「お」でなく「ご」になるのは、おそらく、「乗車」という漢語が対象だからでしょう。「乗る」という和語が対象であれば、「お乗りになる」です。 これに対して、「ご乗車できる」から敬語を取り除いた、もとの表現はどうなるか? と考えてみると、「乗車できる」になってしまいませんか? でも、「乗車できる」とは、ふつう言いませんよね? 言うとしたら、「乗ることができる」でしょう。これをもとに敬語表現をするとしたら、「お乗りになることができる」でしょう。 (2)見に行きますか→ご覧になりますかOR見にいらっしゃいますか これは、もとの文の意味が問題ですね。 「先生は、映画を見に行きますか。」というのが、 「先生は、ふだんよく映画を見に行くのですか?」という意味であれば、 「先生は、ふだんよく映画をご覧になりますか?」となるでしょう。 一方、 「先生は、これから映画を見に行くのですか?」というのであれば、 「先生は、これから映画を見にいらっしゃいますか?」となるでしょう。 つまり、「見に行く=普段の習慣として映画を見る」ということであれば、「ご覧になる(←見るの敬語表現)」が適切でしょうし、「見に行く=これから行動を起こす」ということであれば、「映画を見に」という部分が「映画館に」という意味に取れるので、「行く」を敬語化して、「いらっしゃる」になるのが正解だと思います。 (3)お求めやすい→お求めになりやすい これは、「間違いやすい敬語表現」の定番ですね。 もともとの表現は、「求める(購入する)」です。これを、「お(ご)~になる」という敬語表現に変換すると、「お求めになる」です。 一方、「お求めやすい」から「~やすい」をとると、「お求める」になってしまいます。こんな表現はありませんね。 (4)お持ちしますか 私の感覚では、この表現に間違いはないように思います。 確かに、「お持ちいたしましょうか」の方が、よりていねいだとは思います。しかし、「お持ちする」でも立派な敬語(丁寧語)表現として成立していると思います。 もとになる言葉は、「持つ」です。 「お持ちになる」──これは、「(尊敬すべき)相手が持つ」ということです。これに対して、 「お持ちする」──これは、「(尊敬すべき相手のために)私が持つ」ということです。 実際には、ここでいう「持つ」は、「持ってくる」という意味ですが、結論は同じだと思います。 (自分が)「持つ」<「お持ちする」<「お持ちいたす」 (相手が)「持つ」<「お持ちになる」 というわけで、(4)の文には、不適切なところはないと思います。 (5)まっすぐお進みいただきますと、大きな広場があります。 →まっすぐ「お進みになります」と、大きな広場が「ございます」。 前半について。 もととなる表現は、「進む」ですから、「お(ご)~になる」という敬語表現をあてはめると、「お進みになる」ですね。 「~いただく」は、尊敬ではなく、謙譲を表す言葉です。つまり、相手を敬うのではなく、自分がへりくだるための表現です。 「お金をいただく」のは私、「お金をくださる」のはあなた──このように考えればわかりやすいでしょうか。 ですから、「まっすぐお進みくださいますと」なら、敬語表現としては間違いでないことになると思います。 しかし、「くださる」という表現には、「与える」という意味が含まれています(くださる→下さる→下賜[身分の下の者に与える])から、「まっすぐ進む」ということが話し手に何らかのメリットがある場合を除いて、少し行き過ぎた表現のように感じられます。 したがって、そうした付加的な色合いの薄い、「まっすぐにお進みになると」が最も適切であると考えられます。 後半について。 これは、前半の表現とのバランスの問題ですね。 前半で、「お進みになると」という敬語表現を使うのであれば、それとのバランスから言って、「大きな広場があります」では敬語が足りません。「ある→ございます」に変えることで、そのバランスが保てます。 「歌舞伎座へいらっしゃるなら、電車を使え」という文を見ると、明らかに違和感があるでしょう? フレンドリーに言うなら、 「歌舞伎座へ行くなら、電車を使いなさい」ですし、 敬語を使うなら、 「歌舞伎座にいらっしゃるなら、電車をご利用ください」でしょう。 それと同じだと思います。 以上、ご参考まで。
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- ayaryan
- ベストアンサー率69% (18/26)
(1)この列車は、回送となりますので、ご乗車になれません。 (2)先生は、映画を見にいらっしゃいますか。 (3)お求めになりやすいお値段にいたしました。 (4)部長、資料をお持ちいたしましょうか。 (5)まっすぐお進みになりますと、大きな広場がございます。 2番の方とほとんど同じ・・・ (2)「ご覧になりますか?」は「見ますか?」または「見ることがありますか」というニュアンス。「見に行く」というような「見る」と「行く」と動詞が重なるときは、後ろの動詞だけ丁寧にすると自然になります。 (1)と(3)のように、名詞[ご乗車・お求め]に「する」「できる」をつける言い方は最近よく聞かれますが、とても気になっています。 日本語が変わりつつあるのかな、JRの中でも普通に「ご乗車できません」と聞きますよね。 でも本来は、名詞に丁寧な「お」や「ご」をつけたら、「になる」と続きます。 ex. お越しになる(来る) お残しになる、などです
- 3nk
- ベストアンサー率28% (619/2184)
(1)ご乗車できません→ご乗車になれません (2)見に行きますか→ご覧になりますか (3)お求めやすい→お求めになりやすい (4)お持ちしますか→お持ちいたしましょうか (5)お進みいただきますと→お進みになりますと ...だと思います。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
(1)ご乗車いただけません。 (2)ご覧なさいますか。 (3)お求めになりやすい…。 (4)お持ちいたしましょうか。 (5)お進みなさいますと、…。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございました。 「お(ご)~になる」というのが、とても参考になりました。 しっかり頭に入れておこうと思います。 ありがとうございました。