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抗精神病薬の機序について

統合失調症の原因は脳内のドーパミンの過剰なんですよね。 この統合失調症の治療薬として、D2受容体遮断薬があるのですが、 このD2受容体はGiタンパク質と共役してアデニル酸シクラーゼを抑制して、ドーパミン遊離を抑制するんですよね。 そのD2受容体を遮断したら、抑制系を抑制するということで、かえってドーパミンの放出を促進してしまうと思うのですが、 いったいどういうことなのでしょうか。どなたか御教授願います。

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  • ruehas
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回答No.1

こんにちは。 >このD2受容体はGiタンパク質と共役してアデニル酸シクラーゼを抑制して、ドーパミン遊離を抑制するんですよね。 二つの話がごちゃ混ぜになっていませんか。 D2受容体の役割はDA(ドーパミン)の遊離を抑制することではないです。 「D2受容体はアデニル酸シクラーゼを抑制し、カリウムイオンチャネルを活性化、カルシウムイオンチャネルを抑制する」です。 このため、D2受容体を持つ神経細胞がDAの投射を受けますと、その機能が抑制されます。 DAの遊離が抑制されるのは、黒質緻密部などDA生産ニューロン自体がD2受容体を持つ「自己抑制回路(オート・レセプター)」の話です。ここで遊離されるDAはDAニューロン自身のD2にも投射されており、「DAの遊離機能を抑制」します。ですから、ここでD2遮断薬を使いますとDAの分泌は増えます。 D2遮断薬でDAの分泌は増えますが、黒質・線条体路など他の標的ではDAの作用が一様に抑制されますので、統合失調症の症状は改善されます。

beatleswashi
質問者

お礼

返事遅れてすいませんでした。 2年間ほどの疑問が解決できた気がします。 ありがとうございました。

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