長文ですみません。
動詞だからどうのという難しい学術的な説明はできませんが…。
A:
「らしい」とは、「~にふさわしい様子である、~のようだ」という意味です。
この場合の「らしい」を使用する時は、ほとんど前に付くのは名詞になります。
「男らしい」「子供らしい」のような使い方が主ですね。
ですから「いかにも彼らしいことだ」なら問題ありません。
ですが動詞を前に付けると、その場合はらしいの意味が違ってきます。
これは何か理由や根拠がある上で、推測した時の言い方です。
例えば「彼女は太陽のように笑うらしい」と言うと、「彼女は太陽のように笑うと聞いた」に言い換えられます。
そのため、最後に「こと」を付けるのはおかしいとわかるでしょうか。
「彼女は太陽のように笑うらしいことだ」とは、「彼女は太陽のように笑うと人に聞いたことだ」のようになり、「聞いた」で終わるはずの文なのにおかしな事になっています。
「彼がやりそうだ」なら「彼らしい」に等しいですが、「彼がやるらしい」というと、「彼が行うと言っていた(または「聞いた」、「思えた」などでも解釈はOK)」という意味です。
全然意味が違ってきます。
まぁ、「やるらしいことだ」はそれ自体が日本語としてあまり聞きません。
どうしても使う事があるとしたら、「問題なのは、危険な登山を彼はやるらしい(という)ことだ」のような感じでしょう。
ただ、「という」は外しても意味は通じますが、外さない方がわかりやすいですね。
B:
「いかにも彼のやることらしい」
「いかにも彼のやったことらしい」
「やることらしい」なら、ダメではありません。
ですが、NGではないけどOKを出すにもちょっと危ういところです。
「彼のやること」「彼のやったこと」は、どちらもそのまま「彼」を示す一種の名詞になっているからです。(形式名詞というのか…その辺はよくわかりません)
だらだら長く言うくらいなら、普通は「彼らしい」と言います。
そのため、やはりあまり聞かない言い回しなので、不自然さは感じてしまいますね。
また、「やったことらしい」はちょっとNGじゃないかと思います。
どうしてと言われると少し困るんですが……「やってしまったこと」に聞こえ、「やること」と言うよりも大変な失敗という感じ、呆れや失態への責めが含まれているように聞こえます。
これも細かく言えば文法などあるんでしょうが、ニュアンスとして言えば「やりそうなことだ」や「やることらしい」はまだ軽い感じです。
「彼はよく失敗するんだよね」と笑い話ですみそうですが、「やったことらしい」と言ってしまうと、ちょっときつい言い方に聞こえます。
「彼は落ち着きがなさすぎて全然ダメだ」というような責めが強く出ています。
こんな感じですが、少しでも参考になれば幸いです。
後、全く関係ないですが「ありがとうございます」は実際に回答を貰った時、初めて使います。
別に使っても間違いじゃないですが、普通は「長文にお付き合いくださり、ありがとうございました」、「読んでくださってありがとうございます」などのように言いますね。
質問している段階では「よろしくお願いします」だけで、「ありがとうございます」のみはあまり使用しないですよ(笑)
お礼
長文だとおしゃっていますが、句読点までじっくり読ませていただいております、本当に有難うございました。