髪の毛や爪はケラチンと呼ばれるタンパク質を多量に含んでいます。ケラチン一族に属するタンパク質は繊維状で、硫黄を含んだアミノ酸残基(含硫アミノ酸)をたくさん持っています。そして、髪の毛や爪を構成しているケラチンは含硫アミノ酸を他のケラチンよりも特に多く含んでいます(髪の毛を燃やすといやなにおいがするのは含硫アミノ酸の量が多いためです)。
髪の毛を構成するケラチン繊維はこの含硫アミノ酸で横同士互いに結合しあい、密で立体的な網目構造を作っています。ケラチン繊維を縦糸とすると、含硫アミノ酸による結合が横糸になります。
微生物はタンパク質分解酵素でタンパク質をばらばらにして自分の栄養として取り込むことができます。しかし、タンパク質分解酵素はこの横糸を分解することはできません。そしてたぶんですけど、タンパク質部分も、網目構造が立体的にじゃまになってタンパク質分解酵素による分解を受けにくくなっていると思います。それでなかなか分解しないのじゃないでしょうか。
お礼
白癬菌ですか! ということは、理論上は毛髪や爪も腐敗することは可能ということですね。 回答ありがとうございました。 ポイントをあげれなくて大変申し訳ありません。 みなさん素晴らしい回答でしたので、先着順ということにさせていただきます…