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環境教育の効果検証法
前回は、環境教育の卒業論文についての質問でお世話になりました。 環境教育の効果を検証する、といった内容で検討していこうと思っているのですが、その検証法というのは、具体的には、どういった例があるのでしょうか。アンケート調査を教育前と教育後を比較する、ということが基本となると思うのですが、それ以外の方法がもしありましたら、ご提案をよろしくお願いいたします。
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独り言が多くなりますが、 教育については、大学では授業評価などがFDの一環としてなされています。このときに、「教育の効果」が問題になり、効果の判定をしましょう、という結論にはなります。しかし、そこから先には大学では、進みません。これには、2つの理由があります。 第一は、『そんなことされては困る』ということです。 『自分の授業は良い』と、全ての教員が思っているそうです。それなら、自信があるのなら、「授業を公開せよ」と迫っても、ほとんどの教員は応じません。このギャップから、科学的な評価なんぞは、多くの教員にとって目迷惑以外のなにものでもない、ということです。これは、自由な授業をできる大学の教員の話で、高校までは、文部科学省の検定教科書に従った授業しかできないので、先生の責任ではありません。 第二は、科学的な方法は確立されていない、ということです。 たとえば、アンケートなどは、回収率が悪かったり、いいかげんな回答も多く、科学的な判定からは、ほど遠いのが現状です。また、「地球の温暖化の原因は」なんぞの知識を増やす教育の判定歩法は、あります(未発表なので、ここでは書けません)。しかし、環境教育の後で、地球の温暖化に対して、自動車を止めた人とゴミのリサイクルをやった人の、どちらの高得点をつけるのでしょうか、それとも同点。自動車に乗らなくなったのは、教育の効果なのか、ガソリンの値段なのか、あるいは免許停止かもしれません。すなちわ、知識以外の正解のない問題に対しては、判定法がありません。 環境ではありませんが、少子化問題。この教育をやって、子供を生む人が増えれば、現在の社会では「効果あり」でしょう。しかし、私のように、「狭い日本で、これ以上人間増やして、どうすんの」と反論することもできます。正解がないものの教育について、判定は無理でしょう。 ちなみに、一番良い大学の授業は、私の時代には「休講」でした。 判定法を考え出せば、それは研究になり、卒論にもできます。しかし、全国の真面目な大学教員が、その課題に直面して、答えが出せていない、という現実を認識された上で、取り組んで下さい。 評価される方と、する方の、2つの立場から考える必要があります。とりあえず、所属大学で、「いい授業」「悪い先生」の噂はあると想うので、友人に、何故その思うの、その根拠、で考えられては。 ただ、学生の理由を訊くと呆れかえります。「あの先生は、熱心。黒板に一生県命書いている」なんぞ。「プリント配ったら、簡単なのに」と思うのですが、授業の内容より、見かけで判断するようです。