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MRSA(黄色ブドウ球菌)は殺せないの?

扁桃腺の手術の為入院していたところ、痰の検査の結果MRSA(黄色ブドウ球菌)が発見され抗生剤を投薬されました。 投薬後3日目くらいに、痰を採取し、菌の状況を調べる為培養することになった。 数日後MRSAはなくなったかと尋ねたら、「MRSAはゼロにはならない。抵抗力が回復すればその菌が暴れるのを押さえることができるが、現状の(手術後の)抵抗力では感染のおそれがあるので抗生剤を投薬した」との回答があった。 Webで調べるとMRSAというのは院内感染の可能性が高いと思われます。 入院したことによって、変な菌を体に取り込んでしまい、しかもゼロにならないというのはあんまりじゃないでしょうか? 今後私は、この菌に怯えながら生きていかなければならないのでしょうか? また、今思えばゼロにならない菌を培養してなんの意味があるのだろうかと思います。

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  • myeyesonly
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回答No.1

こんばんは。一つ勘違いされている部分があると思います。 これは現在の細菌による病気の根本的な部分でもあるのですが「抗生物質で細菌を絶滅する事はできない」んです。 では何のために抗生物質を使うのかというと「身体の抵抗力(免疫力)で十分その細菌を押え込めるレベルまで細菌の数を減らす」為なんです。 実際には抗生物質で多くの細菌が死にますが、中には非常にわずかな量ですがその抗生物質では死なない菌が出現します。 しかしそうであっても身体の抵抗力で十分それだけの菌なら対抗できる程度の量にすることができれば、ブドウ球菌のような人間の身体に普段からいる菌(常在菌)が病気の原因になることはありません。 しかし、病気や手術、怪我その他の原因で免疫力が極端に落ちてる人は、そのわずかな菌でも病気が発生してしまいます。 身体の抵抗力が負けてしまうわけです。 さて、MRSAですが、これは医源病とも言われ、医療が原因で発生した菌です。 そして今現在多くの病院で発生し、病院でかかってしまう事が多い菌でもあります。 特徴は多くの抗生物質が効かないという一点です。 それ以外は普通のブドウ球菌と全く同じです。つまり普通の抵抗力がある人なら病気になりません。 ゼロにできないのになぜ抗生物質を、また、どうして培養するのか、ですが、 まずMRSAに今現在効くと考えられる抗生物質がありますので、これはMRSAをどうしてもある程度押え込まないと困る場合に限って使用されます。 普通に使ってしまうと、MRSAのようにこの抗生物質が効かなくなるともう治療法がないという恐ろしい状態を招くからです。 そして培養ですが、全ての抗生物質には、抗菌スペクトルといいまして、どの細菌にどの程度の量を使えば効くという幅があります。 特にMRSAのようないろんな抗生物質に抵抗する菌を治療する時には、この測定は必要不可欠で、これをせずに適当な量の抗生物質で済ましてしまうとMRSAがまたその抗生物質に抵抗を持ってしまうのです。 MRSAをはじめとする多くの耐性菌は、こうしてちゃんとした測定をやらずに抗生物質を投与したり、患者さんが医師の注意を守らず薬を飲み忘れたりした結果、産まれたものです。 特にMRSAが今使える抗生物質に耐性を獲得してしまうような事は絶対さけないといけないので、薬を使う前にその菌に使える抗菌スペクトルを持つ抗生物質を調べておくのは非常に重要です。 その為には培養検査が不可欠なのです。 培養して菌を一定の量にしないとこの検査ができないからです。 そしてMRSAが全滅しなくても、その人の抵抗力で押え込めるレベルまで減らせれば治療は成功というのが現在の感染症医療の状況です。

noname#3726
質問者

お礼

非常に明解なご回答ありがとうございます。 担当医もこれくらい丁寧に回答してくれれば、私も慌てなくて済んだのですが.... 医者と患者のコミュニケーションというのも難しいものです。 ともかく、明日から安心して生きていけます。

その他の回答 (4)

  • myeyesonly
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回答No.5

こんにちは。No1です。もう十分な回答がなされているとは思いますが、数点疑問が出されているようなので来ました。m(__)m >抗生物質の他に~ 抗菌剤というのがあります。つまり化学反応で直接菌を殺す薬です。 例えてみれば、ヨードチンキや消毒アルコール、マキロン、赤チンといったようなやつは、皮膚(外用)で使う抗菌剤です。 こんな感じで体内で使える薬があります。 さらに、細菌を減らすという意味では薬などだけでなく外科的治療もありますね。 例えば、化膿している部分を切り取ったり、切り開いて膿を出してしまうと熱が下がるというのはよく経験する事があると思います。 これは化膿してる原因の菌がMRSAであっても全く同じです。 >段々減っていく~ MRSAも抗生物質が関係なければ、ただのブドウ球菌です。 抗生物質とかかわりのない生活をしている(つまりそういう病気にならない:逆に言えば、風邪などウィルスによる病気で安易に抗生物質を使わない)ならば、MRSAもその性質を使う場をなくし段々減っていきます。 ですから、今、医療の現場では、やたらめったらに抗生物質を使わないという事が努力されています。

noname#3726
質問者

お礼

>>もう十分な回答がなされているとは思いますが、数点疑問が出されているような>>ので来ました。m(__)m いえ、まだ最後まで納得できていなかったので助かりました。 これから、注意は必要ですが怯えずに生きていくことが出来そうです。

回答No.4

MRSAは病院内でだけ感染するものではありません。病院に出入りしていない人のサンプルから出ることも不思議ではないですよ。あなたのMRSAが病院で感染したとされる根拠がどのようなものかわかりませんが、そのことはお心おきください。 それから、MRSAと一生つきあわなければ行けないように感じておられるようですが、AIDSのようなウイルスならともかく、MRSAのような細菌は、感染した人の免疫力が正常であれば自然に排除されることが多いようですし、免疫力が正常であればずっと持ち続けたところで発病もしません。 詳しいサイトがあるのでよく読んでみてください。

参考URL:
http://www.d1.dion.ne.jp/~mrsaict/link2-3.html#book5ab
noname#3726
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ご紹介頂いていた、サイトは事前に読んでいましたが院内感染がほとんどという印象を受けてしまっていました。 また、HIVのような所謂保菌者として生きていかなきゃならないと思っていましたのでほっとしました。

  • tksoft
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回答No.3

黄色ブドウ球菌は食中毒の原因菌の一つとして有名です(最近の例では雪印牛乳の集団食中毒事件などが有名ですね)が、この菌自体は人の皮膚、鼻、喉頭などにも普通に存在しています。ですから、一概に「入院したことによって、変な菌を体に取り込んでしまい・・・」ということにはならないと思います、普段(健康)であれば特に問題の無いこの菌も、手術等で抵抗力が落ちると暴れだす可能性があるので抗生剤を投薬したのでしょう。黄色ブドウ球菌に限らず多くの菌はその数をゼロにするというのは至難の業です(なにしろ、その辺に幾らでも居ますから)。 >今後私は、この菌に怯えながら生きていかなければならないのでしょうか? 私たちの身のまわりには貴方の想像以上の数の細菌(黄色ブドウ球菌に限らず)が存在しています、それらは私たちが健康でいる場合には特に恐れる必要はありませんが、体力が弱ったり、何等かの病気になったりするととたんに牙をむくことがあります。貴方に限らず、私たちは皆身のまわりの菌に注意するべきです。しかし、ある程度健康であれば極度に恐れる必要はありません。 >今思えばゼロにならない菌を培養してなんの意味があるのだろうかと思います。 貴方の命を守るためです。MRSAというのは、いわゆる抗生物質への耐性を持った黄色ブドウ球菌「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicilin-Resistant-Staphylococcus Aureus)」のことで、一般にいる黄色ブドウ球菌とはちょっと違い、抗生剤があまり効きません。ですから、貴方の体に居る菌が本当にMRSAであった場合、抗生剤の投薬だけでは治療として不適切な場合があります。ですから貴方の体の中に居る菌を培養しその菌の性質を見極める必要があります。

noname#3726
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >>貴方の体に居る菌が本当にMRSAであった場合、抗生剤の投薬だけでは治療として>>不適切な場合があります。ですから貴方の体の中に居る菌を培養しその菌の性質>>を見極める必要があります。 抗生剤の投薬だけでは不適切な場合には、どのような治療をするのでしょうか? ご存知でしたら教えて下さい

回答No.2

MRSAというのは単なる黄色ブドウ球菌ではありません。メチシリンという抗生物質に耐性をもった黄色ブドウ球菌のことです。 病院内では抗生物質を多用しているため、ごく身近に存在する黄色ブドウ球菌がそのような耐性をもってしまい、抗生物質による治療が出来なくなってしまうそうです。

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