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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ヴァルキューレのストーリー)

ヴァルキューレのストーリーについての疑問

このQ&Aのポイント
  • ヴァルキューレのストーリー展開には疑問があります。
  • ヴォータンの行動や決断が理解できない箇所があります。
  • ヴォータンの行動の解釈について、様々な意見が存在します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • Ta595
  • ベストアンサー率57% (525/911)
回答No.1

こんにちは。 まったくの私見ですし,台本をきちんと読み込んだわけでもありませんが。 尻に敷かれているフリッカとの痴話げんか(ぉぃ)で言い負かされた,というのもなきにしもあらずとは思いますが(笑),ヴォータンがジークムントを見捨てる,というのは,指輪四部作のストーリーの中での非常に重要なポイントになっているような気がします。 それまでのヴォータンにとっての関心事は,自分の権勢を守り続けること,自分の地位を脅かす指輪を自分の手に収めることだったのではないかと思います。そのための存在が,質問者さまもおっしゃるように,自分と人間の女の間に(現代の価値判断によれば浮気によって^^;)産ませたジークムントでした。 しかし,ジークムントは結局のところヴォータンの思惑の中に生きているので,自分の支配下にない自由な存在,指輪を自分の手にもたらす存在,神々の時代を存続させるための存在にはなりえない,と気づいてしまった,というのもあるように思います。 そして,ブリュンヒルデにジークムントを殺せと命じます。 これは,神々の時代が終わる,つまり,自らの滅亡を自らが宣告することを意味します。 (続編「ジークフリート」では役名は「ヴォータン」ではなくて,「さすらい人(Wanderer)」になっていますね) ブリュンヒルデの行いは,父の意思とは関係なく,ジークムントとジークリンデの愛に打たれたのだという気がしています。 ヴォータンにとっては,これは,「人間の愛などというものに動かされた,父の苦悩・絶望・覚悟を理解せぬ娘の愚行」と映ったかもしれませんね。 一方でヴォータンは,ジークムントの敵であったフンディングを殺したり,ブリュンヒルデの願いを聞き入れて封印するのを炎の中にしたり,と,人間的な面(神ですが^^;),父親としての顔も見せたりもします。 ワーグナーにとっての主神ヴォータンというのは,全知全能の神ではなくて,深い苦悩を内面に抱える存在だったのかもしれません。

noname#192232
質問者

お礼

音楽も苦戦中ですが,分からないなりに楽しんでいます。 ラインの黄金ではヴァルハラ城の建設代金支払いの契約を守ることが神の掟, その支払いの一部となってしまった指環を奪ってはいけないことも神の掟…と, 律儀なことを尊ぶ世界のように思えるのですが, ヴァルキューレではジークムントやジークリンデに対する約束であったはずの ノートゥングを砕いてしまうことになり,神の掟(約束を守る)に矛盾を感じます。 妻がありながら,エルダとの間に子(ブリュンヒルデ)がいたり,人間の女性との 間に子がいたり,神らしくない人間味のある?神ですね。 >ジークムントは結局のところヴォータンの思惑の中に生きているので, >自分の支配下にない自由な存在,指輪を自分の手にもたらす存在…には >なりえないと気づいてしまった。 フリッカとの口論に力で負けたのではなく,フリッカの意見によって自分の策略に 矛盾があることに気づいてしまった…とも読み取れますね。 浮気の負い目があってフリッカに強く反論できなかったという解釈は消えました。 フリッカが去って,ヴォータンが胸の内をブリュンヒルデに打ち明ける場面から考えて, ジークムントに死を予告する場面は,ブリュンヒルデにとっては本意ではない, ヴォータンにとっても本意ではないと受け取っていましたので, ブリュンヒルデの決心は実はヴォータンの思惑通り…と解釈(予想)したのですが… その後の話の展開は予想通りにはなりませんでした。 >ワーグナーにとっての主神ヴォータンというのは,全知全能の神ではなくて, >深い苦悩を内面に抱える存在だったのかもしれません。 そういうところに魅力を感じます。ありがとうございました。

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