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経済の「予想・期待」
マクロ経済学の授業で「予想・期待」という言葉が出てきましたが、先生の話では難しくてわかりません。また、この「予想・期待」が経済にどのような影響を及ぼすのでしょうか?教えていただけたら大変嬉しいです。お願いいたします。
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現在の日本の経済情勢でお話しましょう。 分譲マンション、株式で例にあげます。 【予想】 今、景気が悪いから、土地や建築費が安い。 しかし、政府は今後、デフレ対策をするから 今年の夏ごろから、徐々にではあるが土地や建築費が上がるだろう。 今のうちに、マンションは、安く買えるから購入しようと考えます。 【期待】 政府が積極的にデフレ対策をするならば、デフレが収まり、 インフレ傾向になると企業業績が上昇して株価が上がるだろう。 政府の政策が打ち出されるのを待っている。これが期待です。 【経済効果】 人々の予想と政府の政策が一致すると、人々はマンションの値上り、 土地の値上りを見こんで、早めにマンションを購入します。 すると、いち早く、建築関係の業種から企業業績が向上し、株価も値上りし それで、利益を上げる人も多くなり、消費が伸びる事になります。 それが幅広く広がると、サービス業、自動車産業も潤うという事ですね。 【消費者の選択】 また、逆に、政府は無能だからこれからも、景気は回復しないと人々は考えると、 マンションの購入を控えるという選択をする事になります。 マンションを購入する人は少なくなり建築業界も不況が続くことになります。 【消費者行動】 また、景気が悪いので商品の値段が下がるだろうから、 慌てて商品を買う必要がないと思う人が多くなると 商品は売れないし、商品の値段は下がり、企業は全く利益が 出ないので、リストラをしなければならなくなり、 町には失業者があふれることになりますね。 設備投資をする余裕もありません。 企業業績も悪いので、これからも株価が下がるだろうから 今のうちに処分しようとする人が多くなると 株価は低迷して、さらに追い討ちをかけるように消費も伸びないことになります。 経済は泥沼状態から出れません。 人々が将来が明るくなるという政策を取らない限り景気はよくならないでしょう。 簡単にいうとこういう事ですね。
お礼
どうもありがとうございます!!とっても助かりました!(∩±∩) こんなに丁寧に回答をしていただいて感激です!とてもわかりやすく参考にさせていただきます。go-go-gorin