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塗料ガイナの効果理論について教えて下さい
新築においてガイナを薦められています。目的は、暑さ・寒さ対策です。 興味は惹かれるのですが、「なぜ効果があるのか?」がよく理解できません。 セラミックが主体ということですので、熱伝導率はむしろ高めであると推しています。空気層が形成されるとしても、厚みが無いので、効果は非常に限定的だと思われます。つまり、断熱性ではなく耐熱性が高いということなのでしょうか?(耐熱性は私は必要としていません...) 一方、可視光線/赤外線反射で効果があるのは理解できます。が、それが主体だとすると、ガイナをルーフィングに塗った製品も通気層は必要なはずだと思います。(通気層は必要ないと説明を受けたのですが・・・反射機能を発揮するためには通気層もしくは、表面素材である必要があるかと思います) また、塗装材として風雨に晒された場合の耐久性も気になります。 ホームページも見てみたのですが、上記の疑問は解決出来ませんでした。 http://www.nissin-sangyo.jp/gaina/index.html どなたか詳しい方がいらしたら、お教え頂ければ幸いです。
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- 0696maroud
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こんにちは。 ●熱伝導率 ガイナは塗膜の表面にできたセラミックビーズの壁で赤外線を反射して熱を退けるので、 一般的な断熱材でいうところの“熱伝導率”の考え方では、その効果を説明できません。 すでにいろいろ勉強なさっていらっしゃるので、ご存知だととは思いますが、 “熱伝導率”は簡単にいえば、その中を熱が進んでいく速さですよね。 ですから厚みがあればあるほど、反対側に到達するのが遅くなるわけです。 一方、ガイナは熱線である赤外線自体をはね返し、建物の中に熱線を入れません。 ですから、一般的な断熱材の場合、夕方になって外気温が下がってくると、 今度は溜め込んだ熱を放射する立場になりますので、 外よりも家の中の方が温度が高い、という現象がおこります。 ガイナの場合は、熱を反射しているので、夕方、 外気温が下がると家の中もすぐに温度が下がります。 このあたりは、こんな実験をやっていらっしゃるブログを見つけました。 http://kireinairo.blog28.fc2.com/blog-entry-158.html#comment-top この場合は、断熱性というよりも、遮熱性の話です。 ●通気層 「通気層は必要ない」との説明を受けた、とのことですが、 ガイナを塗ることと通気層の有無は関係ありません。 ガイナ・ルーフィングを使っても、小屋裏はできるでしょう。 外壁にガイナを塗ることと通気層を設けることも別問題です。 想像するに、ご依頼のビルダーさん自身が通気層を設けたくないのではないでしょうか。 理由は、コストが余計にかかる、技術がない、などいろいろでしょう。壁の通気層は意外とコストがかかるため、 たとえばローコスト住宅や建売住宅などには、ないものが多いです。 ●耐久性 ガイナの耐久性は15~20年とメーカーは説明しています。 この耐久性15年というのは、経済産業省の工業標準化法が定める 厳しい性能試験の結果、算出したもの。 ただガイナは発売されてからまだ2年少々。その2世代前の商品でさえ、 ようやく10年です。ですから、耐久性は15年~20年です、といわれても 残念ながらその実績をみることはできず、ご不安なお気持ちはよくわかります。 少なくとも10年前に塗った2世代前のものもいまだにその効果が衰えることなく、きれいな外観を保っています。 価格的には、建売住宅に使われるような安価な塗料と比べると 3倍ぐらい高いですが、工事代まで含めると1.3倍といったところです。 ●断熱 先にも書きましたが、ガイナは熱線を反射することで遮熱するので、蓄熱はできません。 「暑さ対策」としてはそれでいいのですが、「寒さ対策」としては ガイナだけでは保温はできません。どういうことかといいますと、 たとえば冬に室内を22度に暖めたとします。暖房中はガイナの塗膜で熱線が反射するので、 22度に達する時間も早く、また暖房効率があがり、暖房費の削減につながります。 ただ、いったん暖房を切ると、一般的な断熱材のようにその中に蓄熱していないので、 そこからの放熱がなく、急速に室温は下がるでしょう。 ご依頼のビルダーさんはまさか、ガイナを塗るだけで断熱材を全く入れない、 というわけではないでしょうから、屋根や外壁にガイナを塗り、 内側にはグラスウールなどの断熱材を貼ることでしょう。 このパターンがもっとも省エネ効果があがるパターンだと思います
- toteccorp
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知り合いに施工業者がいます。 彼はこの商品を信じています。 私も勧められましたがしていません。 ステンレスのコップにこれを塗り熱湯を注いでも手で持っていられるそうです。 反対側を火であぶっても触っていられるそうです。 屋根や外壁を塗装する建物の場合、普通の塗料の3倍かかるそうですが、3倍長持ちするそうです。 これが知り合いの施工業者の言葉です。 冬の寒さのことは何も言っていませんでした。 夏の日差し対策がメインだと思います。 一般には工場や倉庫の折半屋根、ショッピングセンターの屋根などに施工しているそうです。 エアコンの電気代を何百万円も使う建物では早く元がとれるそうです。 ビジネスで使用する物ですのでそんなに悪くないような気がします。 家に使用しするのでしたら屋根の方が効果があるような気がします。 塗料に頼らない家の方がいいと思います。いい家に使用すればさらに良くなるとは思いますが。
お礼
情報、ありがとうございます。 コップの例は、断熱性能に関わるものですね。 私ももう少し、調べてみます。 ありがとうございました。
- ultra1long
- ベストアンサー率49% (341/688)
原理的に、遮熱はしても、(真空などでも無い限り)空気の厚みのある断熱材のように熱伝導を十分抑えらないはずです。 (既にご存知かもしれませんが)次を読んでみてください。 http://www.ads-network.co.jp/kininaru/01-/37.htm http://www.ads-network.co.jp/kininaru/01-/41.htm なお、「ガイナ 実験」で検索してみましたが、断熱実験とうたっていても、次のように遮熱効果をみているものばかりでした。 http://solution.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/10/post_a637.html 唯一、見つけたのは、次の「ガイナの性能比較」というものです。 http://www.e-clean.ne.jp/gaina.html 使用電力量が約13%の差となっていますが、異なる部屋であること、平均室温の差があることを考えれば、それくらい良くなるのは当たり前で、効果があるとは全く言えないでしょう。 一方、宣伝文句では、「今まで外に逃げていた熱エネルギーの約60%を封じ込め」とあり、明らかに矛盾があると考えます。 http://www.nissin-sangyo.jp/sista/12.html
お礼
ありがとうございます。 参考になりました。これらの文献は、素直に理解できました。 やっぱりそうですよね…。
お礼
明快なご解説、ありがとうございます。 私も、熱伝導と熱反射は別物で、ガイナは熱反射の効果だと理解しています。私が受けた説明では、そこら辺りが曖昧だったもので…。すっきりしました。 通気層に関しては、業者さんの説明は誤りのようですね。ガイナ・ルーフィングに屋根材が密着する形で提案を受けました。 要は、正しい使い方をすれば、やはり効果はあるようですね。 ありがとうございました。