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経済成長で電力にどんな負担がかかるか。
初めまして。 大学の環境経済でそのような内容があったので質問させていただきます。 そのままですが、経済が成長していくことによって電力にどのような負担が、もしくは将来どのような問題が発生するかを教えていただけたらと思います。 よろしくお願いしますm(__)m
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昭和26年に電力事業は完全民営化されました。 それまでは、国が関与してきた、長期(5年以上)と中期(5年~2年先)の電力需要予測は電力会社が独自に行ってきました。 この、長期需要予測を基に、発電所建設計画が策定されます。 発電所建設は、計画から運用開始まで火力で10年、原子力・水力で20年程度掛かかる長期事業です。 電力に対する負荷と聞かれても、視点が絞りきれないのですが、、、 ・停電が許されない日本の電力事業において、実需要と総発電能力とのフィッティング。 ・真夏の短時間のピーク需要のために、発電設備を有する必要が当然あるわけですが、需要の落ち込む深夜や春、秋の遊休設備の効率的運用など。 将来の問題は、電力の完全自由化(IPPやPPS)の弊害。 電力の完全自由化は、長期と中期の自社販売電力需要予測の策定が困難になります。 需要予測は策定できても、電力会社から購入しない離脱需要が策定できないためです。 需要予測が不透明になると、長い年月が必要な発電所建設計画が策定できません。 電力会社は民間事業者です。 民間会社である以上、販売できるかどうか不確定需要に対し巨額の設備投資は出来ません。 (株主が許しません) このため、建設から運用開始まで数十年も掛かる新規発電所建設は、今後は難しくなると思います。 今は、不景気ですから問題になりませんが、将来、好景気が長期で続くと、電源不足になる可能性があります。 実際、数年前から電力会社は、新規電源ではなく、既存発電所のリパワリングに積極的です。