ユダヤ民族の歴史について
よく知らなかったので調べてみたら、イエス出現のころまでは概略次のようです。
(1) 旧約聖書が自らの民族の歴史であると考えている。
(2) 紀元前20世紀、ユダヤの父祖アブラハムが神の命でカナンへ移住。
(3) 紀元前13世紀、モーゼによる出エジプト(奴隷状態だった)
(4) 紀元前11世紀、カナンの地にイスラエル王国建国。ソロモン王が第一神殿を築く。
(5) その後、アッシリア、バビロニアにより滅亡(バビロン捕囚)
(6) 紀元前2世紀、反乱でユダヤ独立するもローマ軍により滅ぼされる。
この時期、イエスキリスト出現。
(7) 紀元66年、ローマ軍へ反乱するが失敗。
(8) 紀元70年、エルサレム神殿破壊。以後、ユダヤ人はイスラエルの地を追放され、
ディアスポラ(離散)の歴史が始まる。
ざっとこんな感じです。紀元前1100年といえば、日本は縄文時代で国名も無いころ、
中国は殷か周のころでしょうか。また、世界史で習ったアッシリアがエルサレム王国を滅ぼしたのは知りませんでした。
その後、彼らはいわゆる「流浪の民」となり、世界中をさまよったようです。
なぜか、ヨーロッパでもあまり好かれなかったみたいで、あのヒトラーの忌まわしいホロコーストで大量虐殺されたのは今さら言うまでもありません。
しかし、商売上手で、金儲けに長けており、その財力で今やアメリカや世界を裏から支配してるとよく言われますね。ロックフェラーなど。
また、第二次世界大戦時も、連合国はそのお金目当てで戦費を出してくれたら戦後ユダヤ国家を作ると約束しながら、反故にしたため怒った彼らが勝手にイスラエルを建国し、もともと住んでたアラブ人を追い出して今に至る争いに至った経緯があります。
現在のイスラエルがやってる、金にあかしての防衛強化、周辺のヨルダン等への侵略、さらに事実は藪の中ですが、経済面からアメリカも支配してるといわれることを考えると、どうも好きになれない感じです。
しかし、上記の過去の歴史を考えると、一概に非難するのも可哀想な面もあるのかなという気もします。もちろん、最近の周辺国家へのやり方は許せないのですが、これも長年の流浪生活から解放されやっと得た国家を絶対手放したくない気持が強すぎるせいかなと。
余談ですが、レーモンルフェーブルの演奏で知られてる「ソロモンの夢」という曲や、シューマンで有名な「流浪の民」は、関係あるんでしょうかね?
また、顔を見ると白人系みたいですから、ヨーロッパ人が人種差別ということでなく、彼らを嫌った理由がよくわかりません。
まあ、そんなこんなで、私はユダヤ民族に関しては愛憎半ばという気持なのですが、皆さんはどうですか。