中学生の頃、競売で家を持っていかれ、その際に競売という言葉を
知り、逆に26歳の時に競売でもっと良い一軒家を落札して今住んでいます。
ごく普通の通勤サラリーマンです。
電車通勤の愛読書は、裁判所のインターネットでダウンロードした各競売の詳細概要で、毎日楽しく読んでいます。
競売になった経緯、家族構成、家族年齢、親戚が近所にいる など
を推理小説のように解いていきます。
本当の出来事ですから非常にリアルです。
人も死にます、逃げます、離婚します・・・。
ハッキリ言います。ハウツー本どれも役立たずです。
競売は安く買える(こともある。)という解釈だけでOKです。
競売の流れについては裁判所でも立ち読みでも解りますので
安心してください。ルールがありますのでそれに従っていけば
誰でもできます。
まず、始める前にお伺いします。
落札後に1ケ月以内に現金がすべて用意できますか?
誰も貸してくれません。これは基本です。
さらに、落札後にお金が必要です。
税金関係や追い出し費用、リフォーム費用など
ですから、落札額+α 必要ということです。
次に、下記よりいろいろな競売概要をダウンロードします。
この概要を読んで大筋で債権者がどのような経緯でこのようになった
のかが物語として自然と理解できるまで読んでください。
たぶん、30件~50件ぐらい読めば自然と身に付きます。
数件では解る気がするだけで、本当のことは気づきません。
概要に書かれている「言葉」は、すべて把握してください。
6ケ月猶予、借地権、正当なものとは認められない、再建築、市街化調整区域 など普通には出てこないような言葉です。
このようなことはハウツー本には書いていません。
競売には一つ一つに物語があり、それを読める力がないのに
競売を安易に始めてしまう人がいるが急増しているので問題に
なっているのです。
次に、競売の落札価格を研究します。
不動産屋になった気分で、これを落札した後を考えます。
売却基準価格などどうでも良いのです。【いくらで売るか?】が
勝負です。
販売価格-落札後に負担になる費用(管理費など)-引き渡しに関係する費用(簡単?立ち退き料要?)-リフォーム代-利益 で差し引けば、自然と落札額が見えてきます。
これまで何度も落札しました。
ほぼ、数万円の違いだけで、90%が的中という高い好成績を持って
います。
不動産屋がいくらで売りたいのか?
これが落札額のすべてです。
それでも落札できない時があります。
それは、債権関係者と他の個人落札者です。
これらは商売を考えていないので予測がつきません。
登記簿や、過去の販売価格事例などは、昔は走って探しましたが、
これらも次第にインターネットで誰でも入手が可能になることに
ある時気づきます。落札後に税金を合法に払わない手法もあります。
これは普通の競売専門家でも知らないでしょう。私も偶然遭遇して知ってしまっただけですから。
競売は、大変奥が深いものです。
ある家庭や人間の生きざまが書面になります。
決して安易なきもちで落札しないでください。
ガンバッテ下さい。
お礼
ありがとうございます。本当に参考になりました。まずは、競売のシュミレーションから行ってみようと思います。