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コークとコークスの違いにつてですが…
石油精製プロセスの勉強をしている大学生ですが、蒸留プロセスや接触改質プロセスのところで頻繁にコークとコークスについてでてくるのですが、2つの違いが分かりません。 もし、ご存じの方がいればご教授下さい。 宜しくお願い致します。
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コークとコークスは同じものです。英語でコーク(Coke)、ドイツ語ではコークス(Koks)です。日本語ではコークとコークスが両方使われます。 蒸留プロセスや接触分解プロセスで、機器や触媒に付着した炭素についてはコークスとよばずコークということが多いようです。これは英語文献をそのまま翻訳した結果だと思います。 一方、やはり石油精製で用いるコーキング装置では、むしろ炭素分が製品として出荷されます。この場合は日本ではコークとよばずコークスといいます。これは、従来から石炭の乾留によって石炭コークスが作られており、これと類似の製品ということで石油コークスとよばれるようになったと思います。なお、石炭コークスをコークと英語でよばずコークスとドイツ語でいうのは、多分日本が文明開化した19世紀に石炭工業がドイツで盛んだったためだと思います。
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- htms42
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#2です。 コークは英語、コークスはドイツ語だったのですね。 コークスはコークの複数形と書いたのは撤回します。 物質名詞には複数形はないはずですよね。
- htms42
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コークスはコークの複数形です。 理化学辞典でも化学辞典でもコークスを引くとcokeとなっています。英語の辞典でcokeを引くとコークスと出てきます。 東京化学同人の化学辞典にはコークスは「石炭、または石油から生産される炭素を主成分とする固体」とあります。これが基本の意味です。 燃料、製鉄用の還元剤、炭素原料などに使われます。 アセチレンを作る時の原料であるカーバイドCaC2は石灰とコークスで作ります。石炭に含まれている不純物が問題になる場合はあらかじめ炭素の純度を上げておいてから使います。その時にはいつでもコークスです。石炭のほぼ70%がコークスになる様です。 コーキングcokingというのは「コークスを生じる」という意味です。炭素の沈着に対して使っている#1での用法はそこから派生したものだろうと思います。 コークとコークスを使い分けているということですがよく分かりません。同じものだと思うのですが。 Coca ColaのことをCokeというのは登録商標のようです。でも色のイメージが似ていますね。 cokeにはコカインという意味もあるようです。 私が子供の時にはコークスと言えば町工場の敷地の隅にある黒い、細かい穴がたくさんある、石のようなものというイメージで誰でも知っていました。悪ガキはそれを取ってきて男の子の丸坊主の頭にちょんと触ります。頭の毛がコークスの穴に引っかかりますのでコークスを引き離すとものすごく痛いです。 doc sunday様がコークスをあまり知らないということで驚きました。もしかしたらかなり若い方なのかもしれないと思いました。
改質触媒などを使うと「酸点」の性質として必ず触媒上に炭素蓄積が起きます。 コーキングと呼ばれます。 これがコークですね。 含酸素ガス(通常空気)で処理して脱コークします。 コークには適量と言う奴があるので、バージン触媒と混ぜて使います。 コークス…余り使いませんね、製鉄用の原材料ではないので。どこに出て来ましたか?
補足
御回答ありがとうございます。 コークスがでていたのは、石油学会発行の石油精製プロセスという本のか焼コークス製造プロセスというところです。 丁寧に回答して頂いたおかげで謎が解けました。 ありがとうございました。
お礼
大変分かり易くてご丁寧な回答本当にありがとうございました。 助かりました。