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トランスについて
こんにちは。トランスについて質問です。コイルの性質を利用して交流電圧の大きさを調整できるトランスですが、例えば1次電圧が100Vで2次電圧が12Vの、そのままなら出力電圧を小さくするトランスは、逆にして12Vから100Vにすることはできないのでしょうか。また、もしできるのであれば、そのままで例えば120ボルトの電圧を1000ボルトの電圧にすることなどはできないのでしょうか。いろいろ聞いてしまいましたが、回答よろしくお願いします。
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被服の耐圧以外にも、12V巻き線に120Vを加えられない理由があります。 トランスは交流電圧を加えてその電圧を巻き数比分だけアップダウンさせる 機能があります。また、出力側の電力と入力側の電力がほぼ等しいという 性質があります。これは、出力側に何もつながなければ(電流が流れな ければ)入力側にも電流が流れないことになります。 ところが、コイルをつないでいるのに何も流れないことは実際には あり得ず、励磁電流という電流が流れます。これは皮相電流なので 電力にはなりません。だから、出力電力 = 入力電力 という関係は 保たれます。 でも、電流が流れていることには変わりないのです。そして、この電流 は印加する電圧が大きくなると比例して増えます。そして、ある電圧を 境に急増します。(コアの磁気飽和による) このため、12Vで設計されている巻き線に120V加えると、間違いなく 過大電流が流れて大変なことになります。電流による発熱はI^2 * R ですので、電流の二乗で発熱が生じ、巻き線が真っ赤になると思います。
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- x530
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> 逆にして12Vから100Vにすることはできないのでしょうか。 ・コレは可能です。 > 例えば120ボルトの電圧を1000ボルトの電圧にすることなどはできないのでしょうか。 ・理論的には「出来ます」。 しかし、実際にやったら、火を吹いたり、火花が散ったり、、、火傷をしたり、家が燃えたり、、、大変なことになります。 100V側に巻かれているコイルの被覆(絶縁体:エナメルやビニール)の耐圧は100V+αで設計されています。 12V側に巻かれているコイルの被覆の耐圧は12V+αで設計されています。 耐圧12Vの被覆に、もしもコンセントの100Vを掛けたら、絶縁不良になって燃えますよ。 コイルの被覆が燃えればショートします。 流れる電流を極めて微弱な電流(数μA)に制限できるならば、何とかなるかもしれませんが、事実上は無理ですね。
お礼
そうですか。いろいろ参考になりました。ありがとうございます。
お礼
なるほど。今までよりももっとわかったような気がします。回答ありがとうございました。