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今後、原子力発電施設に求められる機能、システムはどんなことでしょうか?
今、環境やエネルギーの勉強をしていて、原子力発電の今後について知りたいと思います!専門的知識はないのですが、今後原子力発電施設が増える可能性が高いということはわかります。そこで求められる機能やシステムについて知りたいです!!
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私達が考えるべき今後の機能・システムとは、大きく分けて二つあります; 第1は、施設の備えるべき工学的な、新しい技術改革であり、 第2は、施設を運用し、原子力発電の電力を利用するための、社会の機能・システム変革です。ここでは第2の視点について触れます。 ご指摘のように、世界の経済活動と文明がより高度に発展すれば、世界のエネルギー需要は爆発的に増え、原子力発電にますます期待が高まり、今後増え続けると予想されます。そのような未来を考えれば、個々の設備改善も大切ですが、グローバルな社会システムがそれに対応出来ることも、大切です。 石油や天然ガスを燃やして発電する火の文明から、原子力文明にパラダイムシフトする必然性を認識して、これに対応することが求められています。日本だけの狭い視野でなく、グローバルに見た対応も大切です。そのような観点からの社会システムの変革の一例を、列挙してみます; ○宇宙次元で見れば、人類のエネルギー需要を満たし得るのは、原子力エネルギーの利用であることを、科学的に理解させる教育システム。 ○核兵器と原子力平和利用とを峻別し、平和利用の原子力発電が核拡散につながらないための、国際的な協調システムの確立。 ○原子力発電を適確に利用するためには、法体系・技術基準・放射線管理/保健医療態勢・原子力補償制度などの社会インフラが求められ、発展途上国での原子力導入には、先進諸国からの整備支援も大切です。 ○核燃料供給保障の最上流工程から、使用済核燃料の処理・廃棄物処分などの最下流までの社会システムの整備。 ○原子力発電所の運用に係る規制・報告・情報連絡ネットワーク・報道などの社会システムの整備。殊に、重大トラブルの発生時などでは、国民に正しい情報を的確、かつ迅速に伝え、国民が安心できる情報連絡ネットワークの構築と、報道の在り方の改善が、日本の課題の一つです。
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- luilui53
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眠いので、少しだけ。 自動制御、自動メンテナンスシステムです。 1.自動制御 原子力発電所では専門の教育を受けた運転員が、計器等を監視しし、何か問題があれば手順書に従って対処するようなシステムになっています。ロシアのチェルノブイリや、米国のスリーマイル島の事故では、その運転員の判断・操作に問題がありました(手順書にも問題があったのかなぁ)。日本では運転員が非常に優秀なので、そんな事故は起こりません、なんてことを言うわけですが、ま、確かにそうなんですが、やはり、人間に依存しない、自動による監視・制御システムが必要だと思います。それで完全に自動化できるわけではなく、それにより運転員の負荷を軽減するとともに、より精度のよい判断をすることが可能となり、信頼性/安全性が大幅に向上すると思います。 2.自動メンテナンス 現在、国内の原子力発電所は、約1年に1回の定期点検が義務付けられており、プラントを停止させて数週間かけて点検します。その際、放射線管理区域に立ち入る場合は、線量計(バッジ)を身につけ、放射線をどれだけ浴びたかを計測する必要があります。年間に浴びてよい放射線量が決められています。また、某発電所での二次系配管破裂事故では、11名の作業員が死傷されました。つまり、作業員は非常に危険にさらされていると言えます。このような危険を回避するために、ロボットがチェック、メンテナンスを行えるようなシステムが必要と思います。 (ASIMOならできそうですよね・・) あと、最近では、プラントを止めないで、運転中にメンテナンスを実施するようなシステムも検討されており、自動化と併せて効率化が期待できます。 要は、自動化システムで人間の負担を軽減して、安全性/信頼性を向上させるということです。 ただし、機械が何かをするといっても、まったく機械任せにするというのではなく、あくまでも人間がそれらの機械を監視し、コントロールするわけです。また、機械化するからといって100%確実にはなりません。少しでも危険を減らす、という考え方です。
やっぱりテロ対策かなぁ 原子炉を爆破して核物質の拡散でも 核物質をかっぱらって市中にばらまくでも(これは現実的にやろうとした輩がいた、何と言って費用が安い)
- pullmandsg
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現在のシステムに比べて安全と言われているトリウム炉について勉強されてはいかがでしょう。 あまり研究されておらず、一部の熱心な信奉者がいるだけという怪しい要素をもっている(といって、トンデモ理論というわけではなく、実用化に向けては長期間の研究が必要とはいえ確かな理論的基礎に基いたものらしいい)のですが、原発の問題点(事故、兵器転用)を解決しうる可能性を持っている有望なエネルギー源であることは確かかと思われます。なぜ、こういった技術が省みられなかったのかを含めて勉強すると面白いかと思います。 参考文献:http://www.amazon.co.jp/dp/4166601873 やや中立的と思われるコメント: http://www.engy-sqr.com/kaisetu/current%20topics/torium_reactor.htm
- mazeran
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1.どんな些細なトラブルでも(例えば制御盤のランプの1個が切れたなど)、オペレータや関係者を介さずに、すべての情報がリアルタイムに流される「オープン」な体制。(隠蔽や虚偽報告をなくすため) 2.各自治体に1箇所は「放射能センサー」を設置し、そのセンサー設備の管理運営は、第三者的立場の団体に管理させる。(有害な放射線の情報を被害者と言う立場でいち早く知るため) 3.原発の半径5km以内にすべての関係者の住居を移転し、すべての家族を住まわせる。特に所長の住居は、原発の東側でもっとも近い位置。(無責任な行動をなくすため) 4.発電所内に「広報部」を置く。(信頼性の向上) と、ここまでは私が経験した原発事故で考えさせられた対策です。 今まで虚偽報告や隠蔽といった事件や事故があったので、近くに住む人間にとっては未だに信用できないものであることは事実です。 エネルギーはクリーンでも、関係者の中にはクリーンでない人がいたのも事実です。 一度間近で事故を経験すると、一生懸命にやっていたがモレがあって事故が起きたのであれば、エネルギーを作ってもらっているので、まぁしかたないで済むと思いますが、私利私欲、悪い意味の自己防衛、責任回避が事実とわかると、信頼性は0どころかマイナスとなっています。 不安定な関係が続いている台湾、中国、韓国、北朝鮮など、溺れる者は藁をも掴むの通り、何かあれば恐らく原発が標的になるでしょう。 「まさか」に備えての、過剰と思えるくらいの防御システムも必要になってくるかも知れません。(もちろん必要でない方がいいですが)