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ホンダの車
ホンダってなぜFFの車を多くつくっているんですか? やっぱつくるコストが低いからですか? それとも他の理由があるのでしょうか...
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事情は色々あるでしょうが・・・技術的な要因も無視出来ません。 ※日本の二輪メーカや三輪メーカが軽四輪自動車に進出しようとしていた当時、ホンダさんに限らず当時の他のメーカはどこも、自動車を自前の技術でまとめ上げる知識も経験もありませんでした。 そこで参考にしたのが欧州の小型車でした。この頃軽自動車に近いサイズの欧州製の有名な大衆車というとフィアット500とBMCミニ(のちのローバー・ミニ)で、どちらかを手本にするか、もしくはそれ以前に日本にあったトラックのレイアウトを踏襲するか、という選択肢しか無かったワケです。 この時ホンダさんはミニのレイアウトを参考にしましたが、これにより『FFしか作れない』量産設備が決定してしまった様です。(量産設備は、新型車開発毎に全面入替え出来るほど短期間で原価償却出来るモノではありません。) 最初の量産乗用車・Nシリーズから初代シビックまで、BMCミニとの設計上の共通項は明確に存在します。当時のホンダの販売台数では、『工場の事情』という面がかなり大きかったのではないか?と思われます。 ※ホンダさんは軽自動車のNシリーズを出す前に、T360という特異な構造のトラックと、S600というスポーツカーを作っていましたが・・・T360はすばらしいオジリナリティの設計でしたが当時の軽トラック事情を勘案すると無謀以外のナニモノでもない製品でしたし、その反動か、S600ではMGAのシャシにサンビームのボディとロータス・エリートの内装(全て当時本田宗一郎氏の自家用車でした)を被せ、バイクのエンジンとリヤサスペンションを合体させただけという安直な設計で、生産性に関する『画期的な』工夫は見出せません。 ホンダさんにとって真の意味での量産車はNシリーズであり、やはり工場もそれに合わせて設計されたと考えられます。(尚・・・日本に於ける欧州車コピーはホンダさん以外にも多数存在し、ニッサンさん初のFF車『チェリー』は、ボディのデザイン以外まさしくミニのマルパクリでしたし、今や国産車史上最高の名車となっているトヨタ2000GTなどは、ロータス・エランのシャシにジャガーのボディを被せ、手持ちの6気筒をDOHC化して載せたモノに過ぎません。) ※勿論今や『BMCミニの呪縛』からは完全に脱却しているホンダさんですが、『FFしか作れない生産ライン』の影響は、随分長く残っている様です。 現在S2000というFRを作っていますが、これはシビックやアコードクラスの量産ラインには転用しようがないほどの(大量生産という意味で)ショボいラインですし、NSXやビートは後輪駆動でしたが、横置きミドシップではFFの組み立て工程と多くは変わりません。4WDの組立てラインはFRのソレに近いですが、ホンダさんに於ける4WDの販売台数を勘案しますと、それほど本格的な生産ラインを作らなくても対応可能でしょう。 ・・・っと言うワケで、ホンダさんで本格的なFR車を生産するのは、今でも結構困難なのではないか?と想像されます。 逆に、例えば・・・軽自動車からの撤退を表明したスバルさんなどは、ヨコ置きFF車を作るのは益々困難になってくるのではないかと考えられます。トヨタさんがスバルさんと提携してFR車の生産を発表しましたが、スバルさんの製品ラインナップを見ますと、これはまさしく『呑龍工場』(スバルさんの乗用車開発・生産の拠点)の生産ライン向け製品と言えるでしょう。
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- nsan007
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既に沢山のお答えが出ていますが、ホンダは初期からマンマキシム、メカミニマム(だったか、このような言葉だったように思いますが)の精神で車を作り続けています。 人が乗るところは少しでも広く快適に、エンジンなどのメカ部分は最小で軽量にという事です。 その中で小型車にとって何が有利かと言えばFFです。 しかし軽のオープンカーではフェラーリと同じレイアウトでミッドシップを作っていますし。軽トラでさえミッドシップですしFRもあります、勿論独自の四駆もあります。 FFは良い点も多いが技術的に難しい部分や操縦性にも欠点がありました。それをいかに乗り越えるかのチャレンジ精神で実用になる車を作り出しました。 コストは決して安く上がるとは限らないようです。 トヨタ、日産など小型車でもオーソドックスなFRばかりを作っていましたが、ホンダ車の売れ行きに刺激されて、FF化してきました。 しかし、小型車のレイアウトの上手さから来る実用性は、いくら後発で真似をしても、実用性と経済性は世界中でも群を抜いています。 No.1のかたのご意見で本田宗一郎氏のお話は私も聞いたような気がします。 リヤカーを押すよりリヤカーを引く方が安定性がよく力も入る。 実に理解しやすい例で、故本田宗一郎氏の言いそうな言葉です。
- ookami1969
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作りはじめたきっかけは「室内空間を広げる為」だそうです。
- bokeroujin1
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こんにちわ 日本国内で走る中~小型車は、FFの方がメリットが多いから。 実際、ホンダ以外でも中~小型車が多く、ホンダもスポーツ等高出力はFRです。 大型車、F1はFRです。 バスはRR。 メリット(重複は許して下さい) 1.燃費がいい プロペラシャフトやデフレンシャルギア等の部品や、その部品の保持や確保のスペースが不要なので その分軽量化ができ、プロペラシャフトからデフレンシャルギア等のエネルギー伝達のロスもなくなるので その分燃費がよくなる。 2.走破力が強い。(状況にもよりますが) 多く重量が掛かっている車輪が動輪と操舵輪を兼ねているから。 フルタイム4WDが通常走行の時FFで走っている事からも想像できます。 3.ホイルベースを広くとれる 車のデザイン設計に自由度が多くとれ、室内が広く、車が安定し、乗り心地も良くなる。 4.室内を広く、床を低くできる。 プロペラシャフトやデフレンシャルギア等が無い為。 5.雪道にも強いです。 雪道のスタートで頭を振りにくい(程度によりますが) FRは後ろから押すけど、FFは前から引っ張るから 回答No.1さんの回答にも通じる? 6.雪道のチェーンが前だけでも良い。 7.車を小型化しやすい FRはエンジンを縦長に置かないといけませんが FFは横に置けるのでエンジンルームがコンパクトにできる 8.通常の運転では、FFの方が運転しやい(一概にいえませんが) 後輪をドリフトさせながらカーブを曲がるとかは、FRの方が有利です 一概にはいえませんが、FFの方が技術的に難しいと思います。 (違っていたらすみません私の想像です) 動輪と操舵輪を同時に兼ねる方が別々より難しいと思うのですが (違っていたらすみません私の想像です) アメリカ車をモデルにスタートした、T社はFR寄り ヨーロッパ車をモデルにスタートした、ホンダはFFだったからでしょうか 日本の道路事情は、トランクのある3ボックス(セダン)より トランクの無い1~2ボックスが向いているから ホンダの第1号乗用車のシビックはFFだったのだと思います その時のコンセプトが今も生きているからFFが多いのだと思います T車は、高級大型セダン等が多いので、その分FRが多くなるのだと思います ホンダのコンセプトに向いている技術がFFだったのだと思います 簡単とかそのような理由では無いと思います ホンダはむしろ難しい方を選びますから 参考になりましたか?
- tarsan0013
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元々はカローラもサニーもコロナもスカイラインもクラウンもセドリックも大抵の国産車はFRだったところへホンダはFFのシビックで参入して来て2BOXタイプ車の一大ブームを巻き起こしマツダのファミリア等も追随しました、そして2BOXカーのブームが過ぎ去ってもコストの低いFFは大型車以外では各メーカーでそのまま残りました。 そういう訳で現状ホンダ以外のメーカーでもFFの車種の方が多いはずですがホンダの場合特にFR全盛の頃は四輪車メーカーとして存在して居なかったため現在でもFFが主流なんだと思います。
- Microstar
- ベストアンサー率21% (289/1367)
どこかで読んだことがあります。 創業者である本田宗一郎がリアカーを例にして、人が車体を引っ張っているからと、従業員にそう設計させたようです。
お礼
みんな大変分りやすい説明でした。ありがとうございます。