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The Lotus Seed というテキストについて
教育出版のOne World という中3用の教科書に“The Lotus Seed”というベトナム難民を扱った読み物が載っています。ベトナム王朝が崩壊して難民が流出したということなので、ベトナム戦争以前、日本が撤退した後、1950年前後の出来事を扱っているのかと思うのですがよく分かりません。詳しい方、いらっしゃいましたらご教授ください。
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質問者が選んだベストアンサー
ご質問に興味をもって、私なりに調べて見ました。次のサイトは英文ですが、ベトナムの歴史が概略されています。 http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Vietnam これによると、日本軍がベトナムを占領していた1944-1945年に起こった出来事のようです。日本はベトナム占領中ベトナムの支配はそれまでの殖民地の宗主国であったフランスに委任さしていました。 しかし1945年3月にフランス人を追い出して、ベトナム王朝の末裔であったBAO DAI 皇帝をかつぎだして、傀儡政府をつくりました。そして1945年8月15日の終戦により、日本は撤退しました。従ってBAO DAI 皇帝はその8月25日に譲位してます。その後すぐ1945年9月2日にあのホー・チンミンがベトナム共和国を造っています。 要するにあの終戦前後のドサクサにまぎれて生じた短命な事件だったのですね。 なおThe Lotus Seedはアメリカの作家によって書かれ、日本人の木内達朗氏が挿絵を担当され、アマゾンで800円ほどで入手できる美しい絵本です。 以上ご参考まで。
お礼
御礼が遅くなって申し訳ございません。詳しい情報を有難うございました。ベトナム版「ラストエンペラー」という感じですね。皇帝は皇帝なりに、自国、自民族に対する愛情と場合によっては自己犠牲をも辞さない意志を持っていたのでしょうが、帝国主義とそれに対抗する民族主義の戦いの中では、居場所はなかったということでしょうか。それにしても、1944年10月には那覇が壊滅、1945年2月にはマニラ陥落、硫黄島玉砕、アメリカ軍が沖縄上陸に向かっているときに、ベトナムを新たに直接支配しようとしていた日本軍はどういうビジョンを描こうとしていたのかますます不明になってきます。 Lotus Seedの原本を入手して読み終えたところです。歴史のうねりの中で祖国を失ないながら力強く生きぬく難民の姿に心打たれました。重ねて、有難うございました。