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インドの飢餓状態について
急いでいます。よろしくお願いします。インドは今や食糧自給率が100%を超えており、輸出までしているとのことですが、一方で飢餓人口が人口10億人の35%である3億5千万人にものぼるとのことです。では、なぜ自給率100%を超えるインドがこんなにも飢餓に苦しんでいるのでしょうか。自給率や飢餓人口などの出し方にもからくりがあるのでしょうか。教えてください。
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国際連合食糧農業機関(FAO)発行の「世界の食料不安の現状 2006年報告」によれば、インドの栄養不足人口は2億1千2百万人で人口の20%とされています。 人口の35%が1日当たり1米ドルPPP未満の貧困層であるのが原因でしょう。 http://www.jaicaf.or.jp/fao/publication/shoseki_2007_1.pdf インドの所得格差に関しては、カースト制度が深く影を落としているようです。 http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kado/pdf/d_0501d.pdf 急速な経済成長の反面、インフレが急速に進行しており、所得増加が物価上昇に追いつかない貧困層が、栄養不足になっていると考えられます。 なお、カロリーベース総合食料自給率は日本でしか使われていない概念なので、農水省が試算した12カ国分しかデータが存在しません。 試算されているのは、オーストラリア・カナダ・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・スペイン・スウェーデン・スイス・イギリス・アメリカ・日本だけで、インドの総合食料自給率は試算されていません。 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html Q. 掲載された国以外の総合食料自給率は試算していないのか A. 統計の不備により計算ができません(飼料自給率に関する数値がない等)。 国際的に使用されている穀物自給率で言えば、インドの自給率は98%です。
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- Shirozaru9
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現代のインドについて正確には知りませんが、過去の日本や中国で見た経験から可能性を考えてみます。 1.国内の貧民層に福祉予算で配るより、金持ちの外国に輸出する方が農家も業者も儲かるから 1993年に日本で米不足になり、中国や米国やタイから米を買い集めました。 その価格は、日本人が買うには高くないものでした。しかし、他の貧困国に売っていた各国の農業商社は、「日本が高値で買ってくれる」というので、米を日本に回しました。米の国際価格も高くなりました。 おかげで、アフリカなどの貧困国では米が買えなくなり、日本以上の食糧不足になってしまいました。 2.国内流通ルートよりも、海外輸出ルートの方が整備されてしまっている。 かつて、中国では国内陸上輸送が整備されておらず、同じ農産物を大連から輸出し、外国を経由して香港や広州から輸入しているという、変な状態がありました。 当時、「経済的には中国という1国は存在しない」「華北経済圏と東アジア,華南経済圏と東南アジア、というように分裂している」と解説されていました。 インドは、大きな半島部を挟んで東のコルカタと西のムンバイが離れていますから、この間を直接結ばずに外国へ農産品を送ってしまい、南インドが放置されるというような現象があるのかも知れません。 このあたりを考察してみては如何でしょうか。
- rikukoro2
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それこそ格差というものです。 米国だって、大量の食料品輸出国なのに貧困な人もいます 日本は糧自給率が100%ないのに、食料で困る人はあまりいないでしょw