そもそも、食料自給率という指標が間違った指標です。
カロリーベースでの計算の為、食肉などが不当に高く設定されています。
外国産の食肉は広くて安い土地で飼育されるので、経済的な理由により、日本産の食肉は価格競争で相手にならず、オーストラリア、アメリカ産の肉の輸入力は増えてしまいます。
食肉の自由化が1990年頃に始まりましたので、そのあたりで食料自給率は劇的に減っていると思われますが、
それ以降は40%程度で横ばいであると思われます。
食料自給率が年々下がっているというのは、誤報であり、ここ20年では「横ばい」であるというのが正しい表現であるかと思います。
日本人の食べる物の40%しか国内で作っていないとの間違った印象を与える事になっていますが、
一方で国内の農産物は余っており、農家の減反率はそうとうな数値となっています。
なぜ、こういう指標があるのかというと、日本の農業は補助金産業となっているので、補助金を増額する為には、こういう間違った印象を与える指標を大々的に宣伝しないとダメだという構造的なものがあります。