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人間の暗所での聴覚について
仕事で暗所での人間の聴覚について調べているのですが、なかなか詳しい資料(文献)を見つけ出すことができません。 私が知りたい事は以下の事です。 ↓↓↓ 人間は五感のうちの何か一つでも遮断されると他の感覚が冴えるというのは本当なのでしょうか?(視覚障害者の聴覚が徐々に発達していくという文献は見つかりましたが、健常者が一時的に暗所に入った場合聴覚はよくなるのでしょうか?) みなさんの知識と力を貸してください。 宜しくお願いします。
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こんばんは。 > 人間は五感のうちの何か一つでも遮断されると他の感覚が冴えるというのは本当なのでしょうか? > (視覚障害者の聴覚が徐々に発達していくという文献は見つかりましたが、 > 健常者が一時的に暗所に入った場合聴覚はよくなるのでしょうか?) う~ん、心理学における感覚研究については、知っているほうの立ち位置にいますが、 そういう研究の具体的な話はあまり聞いたことがないですねえ。 ただし、研究でいうところの「感覚が冴える」ということと、 > 急に部屋が暗くなると妙に生活音といいますか、 > 時計の針の音だったりエアコンの音が気になる感覚があるというのはよく聞く話なので、 > それを裏付ける研究があればと思ったのですが ということとは、ちょっと異なると考えられます。 まず目や耳といった感覚器官への入力に対して、情報処理がなされて 見えた・見えない/聴こえた・聴こえない、という知覚が成立します。 さらに、リアルタイムで入力されるその感覚情報は膨大な量になるわけですから、 人間の行動や生活に必要となる情報を選択し、 必要ではない情報をシャットアウトするような情報選択メカニズムがあるとされています。 そこから考えますと。 電灯が点いていて視覚が使えている時にも、電気を消して真っ暗にした時にも、 時計の針の音やエアコンの音は、実際に同じ音で耳に入ってきているのですが、 他の情報処理を優先しているため、選択されていないのか、 他の情報を処理する必要がなくなったので(脳の処理容量的に)選択してもよくなったのか という違いだけだと思うのです。 ただし、この選択される・されないということは、 「感覚が冴える」「聴覚がよくなる」というふうには、普通は言われません。 研究の分野で「感覚が冴える」「聴覚がよくなる」といった場合、 そのような選択機能とは別に、 これまで聴こえなかったレベルの音が聴こえるようになったとか、 音源の位置がより正確にわかるようになったとか、 聴覚の感度のUPを指すほうが普通かなあと。 健常者の他の感覚が一時的に使えなくなった場合、 No.1さんの回答にありますように、 聴覚の感度そのものがすぐにUPするということは考えにくいです。 (正直、そのような文献はあまりないのでは…) 逆に、 聴こえていても脳で情報が選択されず意識にのぼらなかったものが 電気を消したら意識にのぼるようになったというのは、 情報選択の話からすると、「あたりまえ」だとも考えられます。 (特殊な現象というわけでもなく、文献は無数にあります) というわけで、 質問にあります「感覚が冴える」「聴覚がよくなる」ことを厳密に定義する必要があり いろいろな処理段階がありますので、 > なるほど。やっぱり感覚的なものなんですね。 などと、全部「感覚的なもの」としてまとめてしまうのはちょっと…ということですね。 何かご意見ご質問等がありましたら再回答にまいります。
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- Behaviorism
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おはようございます。 > 情報の優先順位が視覚から聴覚に変わるから > 暗くなると聴覚がよくなったように錯覚してしまうんですね。 ただし、どんな時でも、 「視覚が情報が豊富な場合は視覚優位」「視覚情報がなくなると聴覚優位」 ではないですよ。 たとえば、部屋にいてずっと流しっぱなしで気に留めていなかったラジオの音から いきなり自分の本名が流れてきた、なんてことが仮に起こった場合、 気に留めていなかったはずなのに、ちゃんと自分の名前が意識の上に浮かび上がる ことだってあり得るのです。 そこらへんの情報選択の仕組みはまだまだ研究途中です。 > 申し訳ないのですが、その無数にあるという文献の一部を教えていただけないでしょうか? > ネットで探していたのですが、なかなか見つからずに困っているんです。 > ぜひ宜しくお願いします。 そこらへんの話のもととなる研究の文献は、まあいろいろあるのですが、 原典としては、以下の"attention"の項目のFurther readingに書いてあるかも。 Attention - Wikipedia, the free encyclopedia http://en.wikipedia.org/wiki/Attention こんなところで。
- higekuman
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> 急に部屋が暗くなると妙に生活音といいますか、時計の針の音だったりエアコンの音が気になる感覚があるというのはよく聞く話なので、それを裏付ける研究があればと思ったのですが。。。 例えば、これから寝ようとして、自分で照明を落とした場合でも、そうでしょうか? 急に部屋が暗くなる、というのは、停電とかの思いがけないことであれば、何が起こったのかを判断するために、自ら音を立てないようにして耳を澄ましますよね? 停電以外でも、急に暗くなったら、警戒するでしょうから、耳を澄まします。 そうなったら、それまで気になっていなかった音が、はっきりと聞こえてくるのも当然だと思いますけど。 そして、それは聴覚が発達したわけではなく、それまでは脳が聞こえないことにしていただけだと思います。
お礼
>そして、それは聴覚が発達したわけではなく、それまでは脳が聞こえないことにしていただけだと思います。 なるほど。やっぱり感覚的なものなんですね。 ありがとうございます。
- higekuman
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専門的な知識はまったくありませんが、一般的な考察としては・・・ 視覚障害者の聴覚は、瞬間的に良くなるわけじゃないですよね? 健常者が、何かの事故で視覚障害者になった場合、すぐに聴覚が貼ったするわけじゃないですよね。 何日も何年も見えない状態が続くから、視覚で周りの情報を得られる人に比べて、視覚で情報を得られない代わりに、聴覚が「徐々に」発達するんでしょうね。 質問者様が質問文にも書いていますよね。『徐々に』。 > 健常者が一時的に暗所に入った場合聴覚はよくなるのでしょうか?) ならないでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 やっぱりならないんですかね? ただ、急に部屋が暗くなると妙に生活音といいますか、時計の針の音だったりエアコンの音が気になる感覚があるというのはよく聞く話なので、それを裏付ける研究があればと思ったのですが。。。
お礼
なるほど! 情報の優先順位が視覚から聴覚に変わるから暗くなると聴覚がよくなったように錯覚してしまうんですね。 すごく参考になりました! 申し訳ないのですが、その無数にあるという文献の一部を教えていただけないでしょうか? ネットで探していたのですが、なかなか見つからずに困っているんです。 ぜひ宜しくお願いします。