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ポールソン発言
米財務長官ポールソン氏は、G8まで「強いドル、介入もあり。」と発言していたのが、17日の第4回米中戦略経済対話では、「人民元のさらなる柔軟性」に言及、一方ではドル高推進、一方ではドル安容認、真意はどこにあるのでしょうか。
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こんにちは! FXの初心者で実戦経験は数ヶ月しかありませんが,株式投資は十余年の経験がありますので,その経験から回答します。 「元」は,まだまだ安過ぎます。中国政府は元を売ってドル買い介入していますが,赤字にならないよう,ドルで米国国債を買って,その利率の範囲内の元高に誘導しています。それは米国も承知していることです。 ですから,「元」がファンダメンタルスから見て安すぎるため,その是正のために人民元の柔軟性と言っています。 「強いドル,介入もあり」ですが,これは(1)過度なドル安を避け(2)過度な利下げを避けるという政策をとりたい意向が米国政府にあるからです。個別の「元」とは別で,世界的なドルの強さを言っています。 具体的な話を出すと,例えば,昨夜21:30米国発表の「5月生産者物価指数(コア:前年比)」が予想値どおり,+3.0%でした。前回も+3.0%でした。最近高騰しているエネルギーや食品などを除いたこの指標は,昨年は概ね+1%台後半から+2%台前半で推移していたのですが,ここ2ヶ月は+3%と高い数値になっています。これはインフレ傾向を示しており,他の数値もそうです。この数値からも過度なドル安を避け,過度な利下げを避けてインフレを防止する必要があります。それで「強いドル,介入もあり」と口先介入しています。 参考になったでしょうか。
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- ryuken_dec
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>最大の外貨準備国に、ドル安を求めたら、先のドル高発言は吹き飛ぶのではありませんか? そんなことは無いと思います。元に対しては一貫して数年前から「切り上げろ、切り上げろ」といい続けており、世界的な反応も「まあ、そうだよね。でも、またその話か」という程度でしょう。実際に各国の反応を見ても人民元への反応でドル安容認などとは受け取っていないようです。 むしろ、それだけ人民元の相場が異常(超ドル高)ということです。 仮に他通貨のレートが変わらずで、ドル円が明日に1ドル=300円になれば、アメリカ政府は世界的には「強いドルを」と言いながら、日本円に対しては「強い円を」と要求するでしょう。これは全く矛盾しません。
お礼
再びのご回答ありがとうございます。アタマの固い私に、丁寧に書いて下さって感謝しています。ほとんど、アメリカの都合のようですね。
- ryuken_dec
- ベストアンサー率27% (853/3139)
今世界で注目されているドル安は主な主要通貨に対しての話で、ポールソン氏の発言もその路線です(特にユーロ)。 世界中の全ての通貨に対してドルは高くなるべきだという主張ではなく、元とドルで比べるとドルが強すぎるのでドル安を望むという話で一貫性はあると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。
補足
ずいぶんものわかりがいいのですね。最大の外貨準備国に、ドル安を求めたら、先のドル高発言は吹き飛ぶのではありませんか?
お礼
ご回答ありがとうございます。大変、勉強になりました。