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なぜ日本は裁判が長期に渡って行われるのですか?
日本はなぜ裁判が長期に渡って行われるのでしょうか? 裁判が長引くほど罪人がタダ飯を食えて 昨今、税金の無駄使いが叫ばれてるのにこれこそ 税金の無駄だと個人的に思うのですが・・・・
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あなたが想定する裁判とは、おそらく刑事事件の裁判のことだろうと思いますが、実は刑事事件の裁判はかなり進行が早い。 というのは、大部分の刑事裁判は2回(「やったね?」「やりました」 で1回、判決で2回)以内で判決が出てしまっていますからね。マスコミを騒がすような重大な犯罪でも、公判の回数自体は、それほどたくさんではないのです。でも「長期化」しているように感じられるし、実際に判決が下りるまで「ずいぶんかかったなぁ」と思います。これには事情があります。 例え簡単な裁判で回数は2回でも、実際に公訴されてから判決が下るまで(つまり、1回目から2回目までの間)2ヶ月程度はかかっています。裁判と裁判の間の「待ち時間」がものすごく長いのです。なぜか? 根本的には人手(裁判官)不足です。 大都市(東京・名古屋・大阪など)の地方裁判官あたりになると、年間一人あたり300本以上の裁判を抱えています。これがどういう事か想像がつきますか? 土・日・祝日を除くと、年間は230日程度です。仮に全ての裁判が2回の公判で終わるとしても、裁判官は600回の裁判を年間にこなす必要があるということです。平均すると、1日3つ以上の裁判を開き、検察官の話を聞き・弁護士の話を聞き、証人の話を聞き、ということを延々とやらなければならないのです。その上、書かねばならない判決だけで年間300本以上。 私だったら気が狂ってしまいますね。 それだけスケジュールが過密だと、「次回の予定」を決めるのが大変なんですよ。特に重大事件で、被告が争っている裁判だと証人の数も増えるし、一回あたりの時間もそれなりにかかる。一回の公判時間が3時間だとしても、その時間を枠として確保するのは、とても大変なことなんです。 実際、裁判を傍聴していると、最後に弁護士と検察官と裁判官が次回の予定を決めたりするのですが「いや、その日はちょっと他の裁判が・・・」なんて検察官や弁護士の都合がつかないだけで2週間くらい普通に延びますからね。 仮に、2ヶ月に1回のペース(これ、普通です)で裁判をやるとしたら、30回の裁判をやって判決が出るまでに5年以上かかるということになりますよ。 同じ30回を一週間に一度のペースでやれれば、8ヶ月程度で判決が出る。裁判員制度ってのは、色々いわれてますけど、この人手不足解消の手段というのが本当じゃないかな、と思ったりします。 で、何でこんなにたくさんの裁判を抱えているかというと、圧倒的多数は刑事事件ではなくて、民事(金を払えとか、この土地は自分のものだ、という類)の裁判なんです。民事裁判というのは、双方が事実関係を争いますから、刑事事件とは違い、ものすごく時間がかかります。 特に景気が悪くなると、民事の裁判は増える。そのしわ寄せが、刑事裁判に行っているということです。
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- Tacosan
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ん~, 確か多くの刑事裁判は 1回か 2回の公判で結審しているって話なんだけど.... 確かにマスコミを賑わす裁判は長いものが多いですが, これはいくつもの事件を起こしているとか, 被害者が多いとか, 証拠品が多いなどの事情による (→従って当然に長くなる) ものなので, 「どんな裁判も長い」わけではありません. 逆にいえば「争いもなく簡単に終わる裁判は, マスコミも報道しない」とも言えるな. また, 「推定無罪」の原則があるので, 確定もしないうちから「罪人」というのは, 「法律」というカテゴリーではあまり好まれないと思いますよ.
お礼
回答ありがとうございます。 短い裁判もあるのですね テレビなどで報道される裁判は長いものが 多いので長いというイメージが定着していました
- zorro
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さんこうに http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/comment/0302kekka_g.html http://www.kcn.ne.jp/~ca001/C38.htm 長期化しても過ちのない結果が導かれるならば、無駄遣いとはいえません。
お礼
回答ありがとうございます ソースの方参考にさせてもらいます。
お礼
回答ありがとうございます とてもわかりやすい答えでした お答えを聞いて納得することができました そういう事情があったのですね