アルミ材とありますが、アルミ合金のようなものを指しているのでしょうか。アルミ合金は、耐食性に優れている材料ですが、アルミニウム自体はイオン化傾向が大きく腐食しやすい金属でもあります。
電解質溶液に接すると酸化皮膜が塩素イオンなどによって破壊されるため、腐食が発生します。またアルミ合金によくみられる腐食は、孔食でピッチングとも呼ばれますが、この孔食は、塩素イオンが存在すると、高湿度の大気中又は水中でも発生します。しかし、ある期間が過ぎると自己抑制作用が働き、1~2年後はほとんど進行しなくなります。
アルミ合金相互、又はアルミ合金と非金属の接触面にわずかでも隙間があると、雨や海水あるいは気温の変化による結露による水が毛細管作用によって奥の方に浸入し、隙間の内外で溶存酸素量の濃度に差ができます。この結果一種の電池作用により、酸素量の少ない隙間の奥でアルミ合金が陽極となり、アルミイオンを放出するため、その周辺に白い模様の腐食が発生します。