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裁判員制度のような重大なことをなぜ国民に計らずに一方的に決めたのでしょうか?
私は数年前この問題が話題になり始めた頃からいつも思ってきました。 すべての国民に重大な影響のある事だし、選ばれた人には危険だって及ぶ可能性があります。 それほど重大な事なのに、話題になる前にすでに決まっている事だったんですね。 それがどうしても納得できません。 本来なら国民投票で決めてもいいほどのことではないでしょうか? 国民の大半が「参加したくない」と答えているこの制度。 国民投票したらきっと制度は実現しないでしょうから、しなかったのかとさえ思います。
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fmfmsokaさん、「国民主権」と云うのはご存じですよね。 ですから「裁判官に任せず私たちが裁こう」と考えたのです。 (裁判官は国民が選んだのではないです。試験に合格すれば誰でもなれます。) でも、現実には、私たちは法律の専門家でないため戸惑います。 そこで、そう云う手続き上のことは裁判官に任せるとしても、事実関係の判断は素人でもできるし、 1人や3人でなく大勢の一般の者の判断を仰いだ方が、より正確な罪の判断と考えたのです。 一方、裁判所としても、公務員倫理法の制定以来「そこまで云うなら君たちが裁けよ」と云うような風潮もありました。 そう云うことで、こうなったのです。
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裁判員制度についてある大学教授(法整備のメンバーになることもある先生)に尋ねたところ、「まだ時が熟していない」「もっと時間をかけるべき」との法学者の意見が実際の所半数以上で多かったようです。そうか、そんな状態で決まったんだ、国民の意見などなおさら聞くはずないなあと思いました。なぜなんでしょうね。ほんとに。
お礼
>まだ時が熟していない」「もっと時間をかけるべき」との法学者の意見が実際の所半数以上で多かった 私もそういう意見があったというのをラジオの放送か何かで聞いたように思います。 「そうだよなあ」と思ったのも記憶にあります。 とにかくあれよあれよという間に決まってしまったという印象でした。 初めての賛成意見ありがとうございました。
- cieux
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お礼欄を拝見して思ったのですが、みなさん、制度そのものには思うところがありますが、という意見を書かれていらっしゃると思います。 裁判員制度そのものは自分としてはちょっと…と思っていたとしても、それを決定する制度には問題がないという回答なんじゃないでしょうか。 私も、裁判員制度そのものには思うところがありますが、それを決定する制度に問題があったとは思いません。 また、国民投票が仮にあったとしても、これだけ選挙の投票率が低い日本では、実現しなかったかどうかは微妙でしょうね。 >よほど常々関心を持って勉強している人だけしか知ることができないようにしていたということが不満です。 知ることが出来ないように密室で決めたのなら憤慨もしますが、知る権利があり、知る手段があって、それを行使しなかったのだから、自分が悪いのです。 正規の金額をしはらってからネットの割引クーポンの存在を知って、何で教えてくれなかったんだと怒っているようなものです。 >それに知った事で何か国民側から関与できたのでしょうか? 人権擁護法案は、いろんな人たちが反対の署名や運動をしています。 そういう運動などが多ければ、廃案になることもあります。 >郵政民営化みたいに、その是非を問うような選挙があったでしょうか? そもそもあれが異常なことなんですが…。 あれをやったとき、国会が二院制である意味がないとか、いろいろと叩かれていたことを知りませんか? >またその制度に反対する勢力とのおおっぴらな議論があったでしょうか? 反対する勢力があれば議論もされるでしょうが、反対する人がいなければ議論になりません。 野党が常に反対するとは限りません。全会一致の場合だってあります。 常に反対しているようなら、それは、すべてを政争の具にしているということであって、最悪な事態です。 >アメリカの裁判でも問題が多いという話を聞きます。 不完全な人間が作る制度で、完璧なものなんてあるわけがありません。 チャーチルも「民主主義は最低だ。しかし私はそれよりよいイデオロギーを知らない」というようなことを言っていました。 悪いものが2つあるなら、よりましな方をとるしかないんです。
お礼
>裁判員制度そのものは自分としてはちょっと…と思っていたとしても、それを決定する制度には問題がないという回答 それは納得いたしました。ありがとうございました。 >知る権利があり、知る手段があって、それを行使しなかったのだから、自分が悪い 確かにそうですが、常に国会のHPを開けて「今はどんな法案が審議されているか」チェックしているという人がどれだけいるんでしょうか? 私よりももっと政治にも世の中の動きにも関心がない人は大勢いるはずです。 そういう人でも気が付くような方法でもっと早くから公表するべきだったと思います。 なぜならそんな人でも裁判員に「無作為に」選ばれてしまうのですから。 そのことをちょっと考えてみて欲しかったです。 下の方のお答えにもあったのですが >国民意識を反映させろといって、一番有効な裁判員制度を作ってみると というのはたとえて言えばコックさんが「料理がまずい」とお客に言われたから 「それではお前料理してみろ」と言っているような逆ギレ状態に思えるんですよね。私には。
- ryohei_tc
- ベストアンサー率50% (1/2)
大体は皆様が回答されているので、補足的ではありますが記述させて頂きます。 長文ですみません。 わが国では#1さんの仰るように代表民主制(間接民主制)を採用しており、その定義については、 「国民、住民が、議員その他の代表者を選挙し、それを通じて政治に参加する…民主制。 …日本国憲法においても、その前文において、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」と規定し、 この原理に基づくことを明らかにしている。 【法令用語研究会/編 『有斐閣法律用語辞典 第3版』有斐閣 2006.03.10 910頁】 となっております。 #2さんも少し触れていますが、本来であれば国民約1億2000万人で毎回話しあって、決めるのが理想かも知れませんが、 それは国民一人ひとりの生活やまた手段としても、現実的ではありません。(注.約1億2000万人には未成年者も含んでいるので、感覚的に捉えてください。) なので、わが国は間接民主制を採用し、国会議員を国民の代わり又は代表として選出しているのであって、決して遠い存在だと思わないでください。 その結果、当然にどんな悪法だとしても、それが成立した責任は国民一人ひとりにあるというわけです。。 (また、もし気に入らなければ次の選挙で投票しなければいいわけです。) つぎに、ではなぜ国民投票法というものが制定されたかというと、 一つは憲法96条I(※1)に定める日本国憲法の改正について、それを行うにあたり手続きを定めた法が必要だったということもあります。 もう一つに、これが一番大事なのですが、憲法の性格というものがあります。 憲法はもちろん法98条(※2)により最高法規性を有しており、 また法99条(※3)により、公権力(国)に対して憲法尊重擁護義務を課しております。 故に憲法の性格で一番重要なのは、憲法以外の法というのは基本的に、 国が国民を縛るものです。(例えば、税金を納めろ,人を殺傷したら刑罰があるぞ,結婚するときは定めに従った手続きを踏めなど) ただ、憲法だけは国民が国を縛るものなのです。 なので憲法に抵触しない範囲においては、 直接選挙で選んだ国会議員によって構成される立法(両議院・国会)は法を制定し、 立法が制定した法の範囲内において、行政は行政行為を行い、 また、司法(裁判所)が憲法の範囲内である法である場合に限り、 その法を根拠に裁判を行うわけです。 しかし、その憲法の改正を国会議員が自由に変更等を加えられると、 なんの意味もありませんよね。 例えるならば手錠をかけて、その鍵をかけた相手に渡すようなものです。 なので、憲法の改正には国民の投票を必要とする。 最後の鍵は自分たちに持たせてくれ。ってことなのです。 つまり感覚的には判らなくもないですが、 いかに国民一般の考えで裁判員の参加する刑事裁判に関する法律(以下、裁判員法)が、 重大で影響力があるとしても、それだけで国民投票を行うというのは少し違ってきます。 それならば、国会議員を選任している理由がなくなりますので。 (もっとも特に最近は法案を焦点にあてて、衆議院を解散し選挙をしていますが。) また、>>選ばれた人には危険だって及ぶ可能性があります。 これについてですが、それだけで安心できるかはわかりませんが、 裁判員法101条I(※4)、102条(※5)において裁判員等を保護するための措置がなされており、107条I(※6)に関しては威迫した場合においての罰則規定も設けております。 最後に私の感情ですが、どんなに調べて考えて投じた1票も、 知り合いがその人にするからとか、マスメディアが特定政党を批判していたからとか、 そういった1票も価値は同じになってしまうんです。 くれぐれもマスメディアや世間に踊らされず、見識をもって投票してくださればと思います。 また、#6さんとおそらく被るところではありますが、 裁判員制度が作られる切っ掛けとなったのは、 マスメディアによって生み出された国民の、国民意識と離れすぎている。という私たちからすれば浅はかな世論が原因です。 刑事罰は一応は教育刑の意味を主眼に置いています。 それを、被害者・遺族感情だけ持ってきて応報刑として捉えているのは国民ではないのでしょうか。 国民意識を反映させろといって、一番有効な裁判員制度を作ってみると、 参加したくない。そんなこと勝手に決めるな。 といっている国民を見てると、どうすればこの人たちは納得するのかと、真剣に考えてしまいます。 私も制度の設立に至る経緯や、また裁判員制度について思うところはありますが、 >国民投票したらきっと制度は実現しないでしょうから… これには法学徒として反感を覚えざるを得ません。 ※1 憲法96条1項 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。 この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。 ※2 憲法98条 この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。 ※3 憲法99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。 ※4 裁判員法101条1項 何人も、裁判員、補充裁判員、選任予定裁判員又は裁判員候補者若しくはその予定者の氏名、住所その他の個人を特定するに足りる情報を公にしてはならない。 これらであった者の氏名、住所その他の個人を特定するに足りる情報についても、本人がこれを公にすることに同意している場合を除き、同様とする。 ※5 裁判員法102条 1項 何人も、被告事件に関し、当該被告事件を取り扱う裁判所に選任され、又は選定された裁判員若しくは補充裁判員又は選任予定裁判員に接触してはならない。 2項 何人も、裁判員又は補充裁判員が職務上知り得た秘密を知る目的で、裁判員又は補充裁判員の職にあった者に接触してはならない。 ※6 裁判員法107条1項 被告事件に関し、当該被告事件の審判に係る職務を行う裁判員若しくは補充裁判員若しくはこれらの職にあった者又はその親族に対し、 面会、文書の送付、電話をかけることその他のいかなる方法をもってするかを問わず、威迫の行為をした者は、二年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
お礼
ありがとうございました。 こういう、「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し・・・」 のような文章を聞いたり読んだりすること自体が、訓練を受けていない一般人には苦痛でわけのわからないものなのですよ。 このことに関して国民投票が不可能だということはわかりました。 それにしてもずいぶん物わかりが良い方ばかりなのですね。 国会で決まったことには黙って従うべし、と。
- nep0707
- ベストアンサー率39% (902/2308)
>それほど重大な事なのに、話題になる前にすでに決まっている事だったんですね。 私がこの制度が検討されていることを知ったのは2000年ですが、 この時点では「判決に一般市民を関与させる」「関与させるに当たり、事実認定にとどめない」 ことくらいは方針が固まっていましたが、具体的なことは何も決まっていない状態でしたんで、 一般国民が知ることができた状況では「すでに決まっていること」だったわけではないと思います。 厳しいアドバイスになりますが、不勉強なのはその人自身の責任で、 国会や政治や法律のせいではありません。
お礼
ありがとうございました。 私は不勉強だったかもしれません。しかしこれほど国民全部に影響があることを よほど常々関心を持って勉強している人だけしか知ることができないようにしていたということが不満です。 それに知った事で何か国民側から関与できたのでしょうか? 郵政民営化みたいに、その是非を問うような選挙があったでしょうか? またその制度に反対する勢力とのおおっぴらな議論があったでしょうか?
- terebizuki
- ベストアンサー率38% (7/18)
裁判員制度の是非は別として、 「話題になる前に」というのはあくまで「テレビや新聞に大きく取り上げられる前に」という事でしょう。 ♯3さんの言われるように、国会中継や告知はあっていたけど、多くの人がテレビで騒がれる前には興味すらもっていなかっただけではないでしょうか。 あと、重要だからといっていちいち国民投票するなら国会議員はいらないと思います。しかも、ガソリンの暫定税率だのナンだの重要法案が結構あるとしたら、そのたびに国民投票するのは莫大な税金がかかります。国民の負担も大きいです。郵政民営化の是非を問うとかいって衆議院を解散した時でさえかなり混乱したのに、それをその都度国民投票にしだしたら。。。大変だと思います。 やっぱりテレビや新聞に頼るのではなく、重要だと自分が思う情報は自分で収集することが大切だなと思います。テレビや新聞の主張がすべて正しいとは限りませんし。
お礼
ありがとうございました。 裁判員制度は、ガソリンの税金より大きな問題だと思うのですが・・・。 国民投票が不可能ということはみなさんの回答で理解できました。 >テレビや新聞に頼るのではなく、重要だと自分が思う情報は自分で収集することが大切だなと思います 確かにそうですね。
- Sasakik
- ベストアンサー率34% (1695/4881)
「国民投票」が馴染まない(憲法違反)であることは、#1さんの回答のとおり。 >それほど重大な事なのに、話題になる前にすでに決まっている事だったんですね。 国会で何を議論しているのかはその都度、官報や衆参両議院のホームページなどで公表されていましたし、国会中継もされました。 なによりも、裁判員制度が審議されていたときには、制度の素案について報道されていました。 「国会に興味がない」と聞き流していただけです。 >それがどうしても納得できません。 国民としての責任を放棄し、国政を他人事にしていたツケです。今更文句を言う資格もありませんね。 ま、アタシもこの制度に反対ですが、アタシ達の選んだ議員先生達の決めたことですから、有権者の責任として甘んじて・・・。
お礼
ありがとうございました。 >裁判員制度が審議されていたときには、制度の素案について報道されていました そうですね。多分その頃聞いていたと思います。イヤだなあと思いました。 でも国民に意見を訊く、というような段階ではなくて ただ「こういう事になりますよ」と説明するだけだったような印象です。 こういう事に関しては野党も反対しなかったのでしょうか? >国民としての責任を放棄し、国政を他人事にしていたツケです。今更文句を言う資格もありませんね。 ぞれはちょっと言いすぎでしょう。私は選挙を棄権したこともないしニュースも毎日聞いています。 でも普通の生活をしていたら退屈な国会中継をずっと見るほどの暇人や 国会のHPを常に見張っているほどマニアにはそうそうなれません。
- rikukoro2
- ベストアンサー率21% (1316/6195)
>なら国民投票で決めてもいいほどのことではないでしょうか? 日本国憲法においては、憲法改正の際の国民投票のみが予定されており、裁判員制度においてそれを行うのは憲法違反です。 >国民投票したらきっと制度は実現しないでしょうから、しなかったのかとさえ思います。 それでしたら日本はすぐに衆愚制度に陥り崩壊します。 我々は選挙で議員を決めます。議員の方が『代議士』と呼ばれるゆえんです。 たんに国民がイヤだから・・という内容で国の政策を決めたら国が崩壊します。 税金を納めるのがイヤ、だから払わなくてもいい、と思考では一緒ではないでしょうか? この裁判員制度は陪審制はアメリカ、イギリス、参審制はフランス、ドイツ、イタリアで行われています。国際的な流れとしては導入するのが当たり前の時期にきていると思います
お礼
国民投票ができないということはわかりました。 >たんに国民がイヤだから・・という内容で国の政策を決めたら国が崩壊します 確かにそうですね。ありがとうございました。
- trajaa
- ベストアンサー率22% (2662/11921)
選挙で選んだ「センセイ方」が決めたことですので 間接的に私達が決めた事と同じ意味合いを持ちます。 それが、間接民主主義という制度なのです。 センセイ方は、自分たちで法律を作るよりも官僚の方々が作った法律案を承認する方が楽なので ある日突然法案が成立したような印象を受けるのかも知れません。 国民投票に関しては、制度導入の是非について議論もありましたが 制度を導入するかどうかを決めるのも、「センセイ方」ですので 自分たちの権威が下がるような制度に消極的になるのは当然ですね。
お礼
ありがとうございました。 国会で決まったことには黙って従えと言うことですね。
お礼
ありがとうございました。 >「裁判官に任せず私たちが裁こう」 というのが一番進んだものが陪審員制度だと思うのですが アメリカの裁判でも問題が多いという話を聞きます。 一般人は弁護士に言いくるめられたり感情に動かされたりしやすいのではないでしょうか?